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ag UZURA レビュー|ノイキャンと音質がちょうど良い!

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final というイヤホン・ヘッドホンの国産ブランドをご存知でしょうか?

2007年に米国企業の子会社として設立され、2014年に独立した企業で、神奈川県川崎市にあるオーディオ機器の製造・開発メーカーです。

final は主に有線イヤホン・ヘッドホンを手掛けていますが、ワイヤレス製品は ag というブランドで展開されています。

その ag から「UZURA」という、なんともかわいらしい完全ワイヤレスイヤホンがリリースされました。

このUZURAは、2021年7月に発売され人気を博したag COTSUBUのアップグレードモデル。

新たにアクティブノイズキャンセリングと外音取り込みを搭載しています。

COTSUBUは女性ユーザーを中心にロングセラーとなっていますので、その後継機となれば注目しないわけにはいきません。

というわけで、今回はag UZURAを実際に使ってみた感想をレビューしていきますので、最後まで読んで頂ければ幸いです。

ag UZURA 良い点とイマイチな点

【良い点】
低~中音が厚めなリスニング寄りのゆったりしたサウンド
中域ノイズにも効果が感じられるANC性能
最高レベルに近い自然な外音取り込み性能
豊富なカラーとかわいらしいデザイン
付属イヤーピースはfinal TYPE E
IPX4の防滴性能

【イマイチな点】
専用アプリ非対応
通話品質がそれほど高くない

 

 

ag UZURAのデザインと装着感

ag UZURAのイヤホン本体や充電ケースのデザインと装着感をチェックしていきましょう。

女性に好まれそうなデザイン

ag UZURAはそのネーミングの通り、うずらの卵のようなデザインをしたかわいらしい完全ワイヤレスイヤホンです。

まず充電ケースですが、手で握りやすい楕円形の形状をしています。

ag UZURA 充電ケース

メーカーとしては毎日触れる道具としての柔らかさやぬくもりを感じられるように設計したとのこと。

表面は粉雪塗装仕上げという指紋が付きにくいサラサラとした触感で、まさに卵の殻のような触り心地です。

ag UZURA 充電ケースとイヤホン本体

上蓋にはagのロゴがプリントされていますが、繊細かつデザイン性が高い字体が採用されていますね。

ふたを開けるとUZURAとネーミングされただけのことはあり、うずらの卵のような形状をしたイヤホン本体が。

イヤホン本体も充電ケース同様に粉雪塗装仕上げが施されていて、サラサラした感触がなんとも良い感じです。

ag UZURA イヤホン本体

イヤホン本体を取り出して横から見ると、少し高さのある四角い形状をしています。

もう少し全体的に卵型なのかなと思っていましたが、ANC搭載などスペック的にこの程度の体積が必要だったんでしょう。

ag UZURAはカラーバリエーションが豊富なところも注目すべきポイントで、淡いくすみカラーを含めた全7色がラインナップ。

ag UZURA カラーバリエーション画像出典:final製品ホームページ

自分の好みや普段のファッションに合わせてカラーを選択できるのは、大きなメリットだと思います。

快適な装着感の3Dフィット設計

ag UZURAはそれほど圧迫感を感じず、かといってイヤーピースを耳穴に深くねじ込まなくても安定する形状になっています。

ag UZURA 装着感画像出典:final製品ホームページ

メーカーの製品ホームページでは、どんな耳穴にも快適に装着可能な「3Dフィット設計」とされていますが、まさにその通りだと感じました。

イヤホンの背面がちょうど耳のくぼみに乗るような感じで、適度な安定感と遮音性を感じることができるようになっています

また、イヤーピースも装着感や音質に定評のあるfinal TYPE Eが使われており、5サイズ(SS/S/M/L/LL)が同梱されています。

ag UZURA 付属イヤーピース

final TYPE Eは軸と傘で異なる硬度シリコンが使用されていて、軸は硬め、傘は柔らかい素材になっています。

軸がしっかりしているため装着時にしっかりと耳に差し込むことができ、傘が柔らかいので長時間使用でも耳が痛くなりにくいイヤーピースなんですよね。

イヤホン形状はもちろんのこと、イヤーピースも「ユーザーにとってちょうど良い」ということがしっかり考えられたチョイス。

このあたりは、IEMも手掛けているfinalならではのこだわりが感じられるところです。

 

 

ag UZURAの音質と通話品質

ag UZURAの音質と通話品質をチェックしていきましょう。

低中音メインの自然な音質

ag UZURAはスピーカーの音質特性を追求したうえで、高音域の耳障りな部分のみイコライザーで補正するという音づくりをしているとのこと。

1万円を切る価格ながら、イコライザーを通さなくても満足できるような自然な音質に仕上げられているということですね。

実際に聴いてみると、心地よい弱ドンシャリという感じ。

ほど良くブーム―なアタック感のある低音、近すぎず遠すぎないクリアな中音、控えめながらキラキラ感のある高音

日常の色々なシーンで「音楽が欲しいな」と思った時に、自然に手を伸ばしてイヤホンを使いたくなるようなサウンドだと思います。

ag UZURA 音質

ag は final のサブブランドですから、自然な音づくりというコンセプトは踏襲されているんだなぁと妙に納得。

ただ、ZE3000のようなモニターサウンドではなくて、リスニング寄りの楽しい音質になっています。

また、ノイズキャンセリングモードにしても音質の変化がないのも非常に好感が持てるところ。

いつでもどこでも、しっかりと練りこまれたサウンドを楽しめるイヤホンだと感じました。

静かな環境ならビジネス通話可能

ag UZURAには通話用マイクが搭載されているので、ハンズフリーでの会話ができるようになっています。

最近は低価格イヤホンでも通話時の周辺ノイズを抑制してくれるモデルも登場していますが、UZURAはどうでしょう?

というわけで、いつも通りカフェでのマイクテストを実施してみました。

マイクテストの結果、ag UZURAは自宅など静かな場所であればビジネス通話にも利用できるレベルだということがわかりました。

自分の音声は比較的自然に聴こえますが、いかんせん周辺ノイズが抑制されていません。

これならスマホで直接会話するほうが、周辺ノイズの混入は少ないはずです。

全体的にホワイトノイズも混入しているので、騒がしい場所だと相手に不快感を与える可能性も否定できません

ag UZURA 通話品質

画像右側の録音データを見ると、発声していない時にも周辺ノイズをかなり拾っていることがわかります。

音声自体の音質はさほど悪くないので、静かな環境下に限定してマイクを使用するのであれば問題ないでしょう。

ag UZURAのANCと外音取り込み性能

ag UZURAのアクティブノイズキャンセリングと外音取り込み性能について、確認していきましょう。

実用性十分な疲れないノイキャン

画像出典:final製品ホームページより

ag UZURAは、再生音に影響を与えず、圧迫感の無い心地よさを優先したノイズキャンセリングを目指したとのこと。

ノイズキャンセリングは低域がこもる=低域が増すように聴こえる傾向があります。

機種によってはノイキャンON/OFFでその差が激しいものもあり、音質が全く違ってしまうというモデルも珍しくありません。

また、強いノイズキャンセリングは鼓膜への圧迫感から、いわゆる「ノイキャン酔い」を引き起こすこともあります。

ですから、心地よさを優先したノイズキャンセリングというからには、ノイキャン性能は弱めなんだろうと思っていました。

実際にag UZURAのノイズキャンセリングを試してみると、低域~中低域まで結構しっかり効いています

さすがに高域ノイズは残りますが、思っていたよりはるかに効果が高いことに驚かされました。

しかも、ノイキャン強度の割には鼓膜への圧迫感はが少ないと感じました。

これならノイキャン初心者ばかりでなく、ノイキャン機に苦手意識を持っている方でも使いやすいのではないかと思います。

外音取り込み性能は高レベル

ag UZURAの外音取り込みはかなり自然な音質で、特定の音域が必要以上にブーストされたようなところはありません。

イヤホンを着けていない感覚にも近いレベルで、これなら常時外音取り込みモードで使うことも可能でしょう。

ag UZURAは、この価格帯ではトップクラスの外音取り込み性能だと思います。

ag UZURAの機能

ag UZUTRAのハードウェア面の基本的な性能をチェックしておきましょう。

連続再生時間は標準的

画像出典:final製品ホームページより

ag UZURAの連続再生時間は、イヤホン本体で最大8時間、充電ケース込みで最大22時間となっています。

イヤホン本体の連続再生時間は標準的ですが、充電ケース込みはもう少し長ければと感じますね。

最近では充電ケース込みで40~50時間という製品も登場しており、少なくとも30時間台は欲しいところ。

通勤・通学時に音楽を聴くだけなら問題ないですが、リモートミーティングにも頻繁に使うという方は、バッテリー残量に常に気を配る必要があると思います。

ag UZURAはワイヤレスチャージに対応していないので、充電時にUSB-Cケーブルが必要になります。

特にiPhoneユーザーの場合、USB-Cケーブルは普段使わないという方も多いと思いますので、少し面倒に感じるかもしれません。

IPX4の防滴性能

ag UZURAはIPX4の防滴性能となっています。

IPX4とは「いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない」という防滴性能のこと。

つまり、屋外で急に雨に降られ多少濡れても、すぐに故障してしまうような心配はないということです。

ただし、IPX4の防滴性能はイヤホン本体だけで、充電ケースは防滴となっていないので注意が必要です。

イヤホンが濡れたまま充電ケースに格納すると、故障の原因になるので注意しましょう。

 

 

ag UZURA レビューまとめ

それでは最後にag UZURAの総合評価と、レビューを通じて感じたことを整理してみましょう。

評価項目ImpressionScore
通話品質静かな環境下ならビジネスにも使用可能4.0
低音アタック感がありながらもゆったりとした音質4.3
中音ほど良い距離感で解像度が高い4.5
高音量感は控えめだがキラキラした華やかさあり4.2
ANC性能中低域まで効果のある実用性十分なANC4.5
外音取り込みかなり自然で完成度が高い4.8
総合評価4.4

ag UZURA 良い点とイマイチな点

【良い点】
低~中音が厚めなリスニング寄りのゆったりしたサウンド
中域ノイズにも効果が感じられるANC性能
最高レベルに近い自然な外音取り込み性能
豊富なカラーとかわいらしいデザイン
付属イヤーピースはfinal TYPE E
IPX4の防滴性能

【イマイチな点】
専用アプリ非対応
通話品質がそれほど高くない

ag UZURAを実際に使ってみて、聴くことがメインであれば非常に満足度の高いイヤホンだと感じました。

ネーミングの通りウズラの卵のような形状、さらりとした手触りの粉雪塗装など、ガジェットとしての所有欲は十分満たしてくれるデザインでしょう。

くすみカラーを加えた全7色のカラーバリエーションも、家電品らしさを感じさせないという点で好印象。

音質はfinal監修だけあって全体のバランスが良く、リスニング寄りの華やかさがありながらゆったりしたサウンドが楽しめます

意外だったのがアクティブノイズキャンセリングで、中低域ノイズまでカットする強さを持ちながらもノイキャン特有の圧迫感が少なくなっています

また、外音取り込み性能も高く、特定の音域が増幅されるようなことのない自然な音質だと感じました。

個人的に残念だったのは通話品質がそれほど高くなかったことで、通話メインのイヤホンが欲しい方にはおすすめできません。

とはいえ、聴くことを中心に使うのであれば、ノイキャン性能も含めて十分満足できる製品であることは間違いありません。

とくに低価格イヤホンでは女性向けのカラーリングやデザインが少ないので、ag UZURAは注目モデルだと思いますね。