最近注目度が上昇している耳にかけるタイプのオープンイヤーイヤホン。
気にはなっているものの、個人的に気に入っているSOUNDPEATS Air3 DELUXE HSがあるから試さないままになっていました。
そんななか、低価格ながら高音質と評価の高いイヤホンを次々リリースしているSOUNDPEATSさんから新製品のレビュー依頼を頂きました。
その名もGoFree 2というオープンイヤーイヤホンで、なんとハイレゾ認証も取得しているというじゃないですか。
気になっていたジャンルでもあったので、是非にということで製品をご提供頂きました。
SOUNDPEATSさんからは感じたことをそのまま記事にしてもらって構わないとのことですので、忖度無しでレビューしていきたいと思います。
なお、今回SOUNDPEATSさんより特別にGoFree 2購入用の5%OFFクーポンコードを頂いています。
Amazonなど販売サイトのクーポンとの併用も可能ですので、ご活用いただければと思います。
5%OFFクーポンコード:GOF2BK5BG21

【良い点】
〇1万円以下とは思えない高音質、しかもハイレゾ対応
〇中音域に厚みがありボーカルが楽しめるチューニング
〇ビジネスにも積極的に使える高い通話品質
〇マルチポイントに対応
〇着けていることを忘れてしまう程の軽い装着感
〇専用アプリのイコライザーが充実
【イマイチな点】
✖LDAC接続時はマルチポイントが使えない
✖タッチコントロールのカスタマイズができない
Contents
SOUNDPEATS GoFree 2のデザインと装着感
SOUNDPEATS GoFree 2のイヤホン本体や充電ケースのデザイン、実際の装着感などをチェックしていきましょう。
コンパクトで軽く高級感のあるデザイン
SOUNDPEATS GoFree 2は、オープンイヤーイヤホンとしては非常にコンパクトだといえるでしょう。
充電ケースは約85mm×65mm×29mmで、上着のポケットに入れてもたいして気にならないサイズ感です。

プラスチック製ではあるものの塗装がマットなストーン調になっており、チープな雰囲気はありません。
イヤホン本体もコンパクトで、耳にかけるフックの部分が細くて目立たなくなっているのが特長ですね。

SOUNDPEATSのロゴが少し大きめですが、ここがタッチセンサーになっているので操作感を考慮した結果でしょう。
なお、カラーはブラック1色となっています。
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軽量ながら安定度の高い装着感
SOUNDPEATS GoFree 2は片側9gと非常に軽く、イヤホンを着けているという感覚がほとんどありません。
個人的にこのタイプのオープンイヤーイヤホンを使うのは初めてなんですが、すっかり気に入ってしまいました。
もともと自分は眼鏡をかけているので、それよりはるかに軽いGoFree 2なら1日中着けていても全く問題なし。
丸1日装着し続けてわかったことは、装着のしかたによって安定感と音質に差が出やすいということ。
フック部分を耳の付け根にしっかり沿うように着けると、装着安定感が増してそう簡単にはズレなくなります。

また、なるべく深く(フックとイヤホンの接合部が耳の付け根に近くなるよう)着けると、低音の聴こえが良くなりますね。
逆にフックを浅くかけると低音は弱くなるものの、よりいっそうながら聴き感が増して装着感が軽くなります。
1日のうちにしっかり着けたり軽く着けたりするのも、使い方としては面白いと感じましたね。
SOUNDPEATS GoFree 2の音質と通話品質
SOUNDPEATS GoFree 2の音質や通話品質、そして気になる音漏れについて確認していきましょう。
オープンイヤーとしては驚きの音質
SOUNDPEATS GoFree 2は、この価格としては驚きのサウンドクオリティだと感じました。
中音域がぐっと前に出てくるサウンドで、とくにボーカルや動画のセリフなど人の声がきれいに聴こえます。

また、LDAC接続すると高音域の表現力や音場がワンランク上がって、開放感が増すように感じられました。
したがってPOPSやアニソンなどで、よりボーカルを楽しみたいというユーザーには特におススメではないでしょうか。
今回GoFree 2を使ってみるにあたって、価格が2倍や3倍する他メーカーのモデルも試してみました。
聴き比べてみて感じたのは、ボーカルを中心とした中音域の解像度や表現力はGoFree 2のほうが上だということ。
ただ低音の厚みは高価格帯モデルのほうがあるとは感じたものの、けしてGoFree 2の低音に不満を感じるわけではありません。
むしろ16.2mmという大型ドライバーとラムダ型音響空間により、原音のスピード感を損ねることなく低音域の量感アップを実現しているようです。
SOUNDPEATS製品ホームページより耳掛けタイプのオープンイヤーイヤホンは、現状1万円中盤~3万円程度と比較的高額なモデルとなっています。
そんな中でSOUNDPEATS GoFree 2は、音質面ではそれらモデルを凌駕するほどの完成度の高さだと感じました。
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GoFree 2の音漏れについて
オープンイヤーイヤホンを使用するにあたって気になるのが音漏れ。
SOUNDPEATS GoFree 2は、音の出口をドライバーユニットの先端に配置して音漏れを防止しているとのこと。
実際にどのくらい音漏れするのか確認してみました(接続したのはGalaxy S21、「YOASOBI 夜に駆ける」でテスト)。
まず静かな部屋の中ですが、イヤホンを耳から50cm離して音量を変化させてテストしてみました。
| ボリューム | 静かな部屋の中で音漏れ |
| 10% | 聴こえない |
| 30% | サビの部分のボーカルで曲名がわかる程度の聴こえ方 |
| 50% | ボーカルはハッキリ認識可能で楽器メロディーは微妙 |
| 70% | 楽器の伴奏メロディーまで識別可能 |
つぎにカフェ店内でもイヤホンを耳から50cmほど離してテストしてみました。
| ボリューム | カフェ店内での音漏れ |
| 10% | 聴こえない |
| 30% | 聴こえない |
| 50% | 聴こえない |
| 70% | サビの部分が聴こえるように感じる程度 |
| 90% | ほんのわずかに聴こえる程度 |
カフェ店内ではボリュームを60~70%にすれば、自分自身に音楽はハッキリ聴こえます。
これなら外出先でも音漏れを気にせず使えると確信しました。
ビジネスにも使用可能なマイク性能
SOUNDPEATS GoFree 2を実際に使ってみて、通話品質が非常に高いということに驚かされました
GoFree 2には通話時に周囲の騒音をカットするENC通話ノイズキャンセリングが搭載されています。
このENCノイズキャンセリングは以前からある技術なんですが、チューニングが良いのか騒音がかなりカットされています。
以下は「静かな部屋の中/GoFree 2」と「ショッピングモール/GoFree 2」、「ショッピングモール/スマホ」で音声を録音したものです。
【部屋の中/GoFree 2使用】
【ショッピングモール/GoFree 2使用】
【ショッピングモール/スマホのマイク使用】
【カフェ店内/GoFree 2使用】
【カフェ店内/スマホのマイク使用】
まず、GoFree 2を使って部屋の中で録音したものは、ビジネス用途で使っても何ら問題ない通話品質だと感じました。
つぎにショッピングモールでGoFree 2を使ったものですが、一度自分の声を拾った後は周辺ノイズが低減しています。
同じ場所でスマホ(Galaxy S21)を使って録音したものと比べると、どれだけの騒音量だったのかがお分かり頂けるのではないでしょうか。
また、カフェ店内では人の声は若干混入するものの、スマホのマイクと比べると周辺ノイズはやはりかなりカットされています。
これらマイクテストの結果から、SOUNDPEATS GoFree 2の通話性能はかなり優秀だと結論付けて差し支えないでしょう。
購入しやすい価格のオープンイヤーイヤホンなので、通話専用機として1台持っておいても損はしないと思いますね。
SOUNDPEATS GoFree 2のアプリと操作性
SOUNDPEATS GoFree 2の専用アプリや操作性についてチェックしていきましょう。
アプリホーム画面とメニュー
SOUNDPEATS GoFree 2は専用アプリ「SOUNDPEATS」に対応しています。
アプリトップとメニュー画面は以下の通りで、価格を考えると十分すぎる内容ではないかと思います。

トップ画面はバッテリー残量のみ表示で、左下のイコライザーマークをタップするとカスタマイズメニューが開きます。
ゲームモードはイヤホン本体でもON/OFF操作が可能ですが、マルチポイントのON/OFFはこの画面でしか実行できません。
また、ゲームモードは音ゲーは厳しいものの、それ以外のゲームなら個人的には遅延を感じずにプレイできるレベルに感じました。
とくに充実しているのがイコライザーで、プリセット9種類にカスタマイズEQまで用意されているのは大きなメリットでしょう。
カスタマイズ画面の「イコライザー(EQ)」にある「プリセット」もしくは「カスタマイズ」をタップすると以下の画面に遷移します。

カスタマイズイコライザーの動きにややもっさり感がありますのが、ゆっくり操作すればきちんと設定可能。
また、音質の変化が一拍遅れて反映されるような感覚があるので、あせらないでゆっくりチューニングしてくださいね。
タッチコントロールでの操作について
SOUNDPEATS GoFree 2は、イヤホン本体のタッチコントロールを使って操作をすることができるようになっています。
デフォルトのコントロール設定は以下の表の通りで、操作を無効にする以外のカスタマイズは残念ながらできません。
| 動作 | 左 | 右 | |
|---|---|---|---|
| 音楽 | 1回押し | ボリュームダウン | ボリュームアップ |
| 2回押し | 再生/停止 | ||
| 3回押し | ゲームモードON/OFF | 音声アシスタント起動 | |
| 1.5秒長押し | 曲戻し | 曲送り | |
| 通話 | 2回押し | 電話を受ける/切る | |
| 1.5秒長押し | 着信拒否 | ||
タッチコントロールの感度はちょうどいいのですが、操作反応速度にほんのわずかなタイムラグが感じられました。
慣れてしまえばどうということはないレベルですが、タッチを急ぐと本体側の操作が追い付いてこない場合がたまにあります。
それと曲戻しにクセがあって、前の曲に戻りたいときにはちょっとしたコツが必要になります。
曲の途中で曲戻しをすると演奏中の曲の頭に戻るんですが、曲が始まってから曲戻し操作をするとまた同じ曲の頭に戻るだけ。
今の曲が少しでも流れてしまうとその曲の頭にしか戻れないので、曲が始まる前にもう1回曲戻し操作をしないと前の曲には戻れません。
タップ2回や3回なら連続して操作できるんですが、GoFree 2の曲戻しは長押し。
したがって、左のタッチセンサーを一度長押しして指を話したら、すぐにもう一度長押し操作をする必要があるんですね。
ちょっと操作しにくいので、ファームウェアのアップデートで曲が流れて2秒以内なら前の曲に戻れるようにして欲しいなと思いました。
SOUNDPEATS GoFree 2の機能
SOUNDPEATS GoFree 2に搭載されている便利機能について確認しておきましょう。
マルチポイントに対応
SOUNDPEATS GoFree 2は2台のデバイスに同時接続できるマルチポイントに対応しています。
たとえば仕事用とプライベート用のスマホ2台や、パソコンとスマホなどBluetooth接続できるデバイスなら組み合わせは自由。

たとえばパソコンを使ってTEAMS会議をしている時に、スマホに着信があればイヤホンを操作するだけで応答することができます。
もちろんイヤホンで着信拒否の操作をするか、そもそも着信に対する操作をしなければパソコンとの接続が優先されたまま。
つまり2台のデバイスに常時接続されているので、片方の接続を切ってもう片方のデバイスに接続しなおす必要がないんですね。
マルチポイントはスマホ2台持ちや、パソコンでリモート会議をしている最中に電話が多い方などには神機能といえるもの。
一度マルチポイントを体験すると、この機能が搭載されていないイヤホンには戻れなくなります。
SOUNDPEATS GoFree 2では、マルチポイント使用中はLDAC接続は出来ない仕様となっています。
したがってLDAC接続する際は、アプリカスタマイズ画面でマルチポイントをOFFにする必要があります。
IPX5の防水性能と低遅延ゲームモード
SOUNDPEATS GoFree 2はIPX5の防水性能となっています。
では、IPX5の防水がその程度の性能かというと、いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けないレベル。
イメージしにくいかもしれませんが、小雨の中をランニングしたくらいでは何ら影響がないくらいの防水性能は備えています。
ただし充電ケースは防水対応していないので、イヤホンが濡れたままケースに格納するのは故障の原因になります
イヤホンが水などに濡れた場合は水気をふき取って、すこし乾かしてから充電ケースに戻すようにしてください。
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SOUNDPEATS GoFree 2のレビューまとめ
それでは最後にSOUNDPEATS GoFree 2の総合評価と、実際に使ってみて感じたことを整理してみましょう。
| 評価項目 | Impression | Score |
| 通話品質 | オフィスなどでビジネスにも使用可能 | 4.7 |
| 低音 | 深みは不足するもののアタック感はある | 4.5 |
| 中音 | ボーカルが明るく明瞭 | 4.8 |
| 高音 | LDAC接続で表現力が増す | 4.6 |
| 音漏れ | カフェ店内では周囲を気にせず使用可能 | 4.9 |
| アプリ機能 | メニューは少ないがイコライザーが〇 | 4.4 |
| 機能加点 | ハイレゾ認証取得(LDACに対応) | 5.0 |
| 機能加点 | マルチポイントに対応 | 5.0 |
| 総合評価 | 4.7 | |
SOUNDPEATS GoFree 2を実際に使ってみて感じたことは、コスパが良すぎるんじゃなかろうかということ。
まずサウンドについてですが、8千円程度のイヤホンの音質でないことは確かです。
そもそも1万円以下でLDAC対応って、国内の音響メーカーではちょっと考えられない仕様ですよね。
低音好きなユーザーならいざ知らず、そうでなければ1万円オーバーはおろか2万円程度のモデルにも引けを取らない音質です。
また、通話品質が高いのも大きなメリットで、通話専用イヤホンとして使っても価値を感じられると思います。
機能面も充実しており、使い勝手の面ではやはりマルチポイントに対応しているのは大きいですね。
なによりカナル型イヤホンと違って、長時間使っても聴き疲れしにくいというのが最大のメリット。
より気軽に音楽を楽しめるイヤホンとして、これだけのコスパ高モデルは買って後悔することはないと感じました。
















