水月雨(MoonDrop)から待望のBlessing3が発売されました。
前モデルのBlessing2は「いつかは欲しいイヤホン」の1つで、ここ1年程つねに購入を検討していたモデル。
その後継機が4BA+2DDの仕様でリリースされたとあっては、気にならないわけがありません。
どんなもんか見るだけねと思ってeイヤホンさんに行ったところ、気が付いたら購入しちゃってました。
というわけで、今回は水月雨(MoonDrop)Blessing3の開封・レビューをしていきたいと思います。
Contents
Blessing3パッケージと開封
まずは水月雨(MoonDrop)Blessing3のパッケージについてあれこれ見ていきましょう。
Blessing3のパッケージについて一言
まずパッケージ。
社長がアニメ好きとのことで、水月雨(MoonDrop)のイヤホンの多くはパッケージにアニメのイラストが入っています。
まぁ、BlessingやらKATOなんてネーミングセンスからして、相当なアニメ好きですよね。
Blessing2もそうでしたが、Blessing3にもキャラクター名は不明なもののアニメキャラクターがでかでかと。

eイヤホンさんで購入したんですが、同店の袋って白なんですよね。
で、箱のイラストが透けて見えてしまうので、美少女フィギュアでも買ったのかと…。
いえ、フィギュアやアニメを否定するつもりは全くありません(むしろ個人的にアニメは好きですし)。
しかし、50も過ぎたオヤジとこのパッケージの組合せは「うっわ…キッモ!」と思われやしないかと気が気じゃありません。
この価格帯のイヤホンを購入する層がパッケージにアニメイラストを望んでいるとも思えないんですよね…。
ブランドイメージ的にも、高額商品はもう少しパッケージ自体のクオリティを重視すべきだと思うんですがいかがでしょうか。
Blessing3開封
さて、世間の目から逃げるようにして帰宅したのでさっそく開封していきましょう。
外側パッケージを外すと今度はデジタルっぽさ満載の箱が姿を現します。

う~ん…、やっぱりアニメイラストの外側カバーいらなんじゃ…(まぁ、いいか)。
箱を開けるとイヤホン本体と収納ケースが。

収納ポーチはホワイトで、イヤホンとデザイン的にはマッチしているように思います。

ただ、ジッパーの素材があまり良くないのか、開け閉めするときにちょっと引っかかる印象。
中を開けるとこんな感じで、上蓋のポケットにポータブルアンプを入れられるので、これは個人的にポイントが高いですね。

袋の中にはケーブル、イヤーピース、飛行機に乗る時に使えるアタッチメントが入っていました。

ケーブルは3極3.5mmで、柔らかで取り回しやすく、カラーリングもBlessing3の透明感にマッチしている印象です。
イヤーピースは市販のものを使う予定なので、これはこのまま箱に戻しておきましょう。
それと箱の上蓋裏に取扱説明書、合格証やらとあわせてアニメキャラのメッセージカードが入ってました。

う~ん…、このイラスト関連にかかっているコストってどのくらいなんだろう…。
製品そのものとは関係のないところに趣味の要素を入れ込んで、ユーザー側がそのコストを負担するっておかしくない?
水月雨(MoonDrop)は好きなブランドなんですが、この点だけは残念ポイントなんですよね。
あ、ちなみに取説はALL中国語&英語なので、全く読まずに箱に戻しました。
Blessing3 イヤホン本体と装着感について
水月雨(MoonDrop)Blessing3のイヤホン本体のデザインや装着感についてチェックしていきましょう。
取扱いには気を遣うBlessing3
さて、いよいよイヤホン本体とのご対面。

いや~この透明感!やっぱりBlessing3って美しいイヤホンですね!
ただ、フェイスプレートが鏡面仕上げなので、キズが付かないよう相当神経を使いそうです。
というより、これぜったいキズ付いちゃうと思うんですよね…。
そこで使っていないレンズクロスを引っ張り出してきて、取り扱いの際に使うことにしました。
さて、慎重に扱いつつBlessing3にケーブルを接続してみます。
ケーブルには結合部に「R」「L」の表示がものすごく小さく表示されているので、これを見落とさないように注意が必要。

いっぽうで、イヤホン本体には「R」「L」の表示はありません。
構造的に考えると「BLESSING 3」と記載してある側が右、「MOONDROP」と記載してある側が左ですね。
ケーブルを装着するとこんな感じ。

イヤーピースをどうしようかなと考えて、色合いからFinal TYPE-Eのブルーを選択してみました。

うん!クールでカッコいいですね!
Blessing3の装着感は良好!
さっそくBlessing3を装着してみたところ、耳へのおさまりは全く問題なしでした。
密着・安定感ともに何ら問題はなく、どこかが耳にあたってしまうといったこともありません。
ためしに休日に朝の9時~17時まで着けっぱなしで過ごしてみましたが、耳に痛みを感じるようなこともなかったですね。
Blessing3はイヤホン本体はもちろん、ケーブルが軽いということも一役買っているのかもしれません。
イヤホン本体とケーブルの重量を測ってみると、イヤホン本体8g×2、ケーブル17gでした。

今後4.4mmのバランス接続を検討していますが、ケーブル変更によって装着感に変化が出るかは後日追記したいと思います。
なお、購入前に「イヤーピースが外れやすいのでは?」と気になっていたんですが、これは杞憂に終わりました。
装着したのがfinal TYPE-Eだったこともあり、イヤーピースが耳の中に残ってしまうといったようなことはありません。
ただ、軸の径が太いイヤーピースを選ぶと外れやすいとは思いますので、そこは注意が必要でしょう。
できればKATOみたいにノズルを付けて欲しかったんですが、まぁそこは良しとしましょう。
Blessing3の音質について
音場が広く透明感がある音質
さてさて、それでは実際に音質について感じたことを書いていきたいと思います。
Blessing3を聴いてまず感じたことは、横と上方向に音場が広いということ。
低価格帯のワイヤレスイヤホン、それをSBCやAAC接続で聴いているのと比べると明らかに音場の広さが違います。
たとえばfhànaの「星を集めて」なんかはイヤホンを装着していないような感覚にとらわれる程ですね。
つぎに肝心のサウンドですが、色々な方が評価されている通り中高音域、特に女性ボーカルが映える音質。

個人的には刺さりを感じるようなこともなく、超高域はしっかり制御が効いているなぁといった印象。
一音一音が軽やかで、重みや鋭さといった言葉とは無縁のさわやかなサウンド。
ハイブリッド構造でありながらDDとBAが分離して聴こえるようなことはなく、チューニングの巧みさを感じさせてくれます。
中高音はドライなのに対し低音はややしっとりした音質で、この2つが程よく調和して全体のバランスを整えているといったところでしょうか。
個人的にはまっている結束バンドも、ドラムやギターの迫力に物足りなさは感じるものの、ボーカルは超絶良きです。
YOASOBIやヨルシカ、Perfumeなどはベストマッチでしょうし、女性シンガーのアニソンも楽しく聴けるでしょう。
低域の表現は苦手
いっぽうで、下方向に染みわたっていくような音の表現は苦手だと感じました。
いわゆる「深い音」とでもいうか、BOSEが得意とするような重低音をこのイヤホンに求めるのは違うでしょう。
もちろん低音の量感が不十分ということではありません。
しかし、たとえばピアノで低音キーをたたいた時の下方向への音の沈み込み。
暗闇の中に身体ごと落ちていくような感覚が味わえるほどの低域の表現力はないと感じました。
まぁ、それをコンセプトにチューニングされたイヤホンじゃないですからね。
それゆえBlessing3は、男性ボーカルより女性ボーカルに向いているという評価なんだと思います。
クラブミュージックやEDMはもちろん、ロックではドラムの音が好きという方もこのイヤホンは選択肢にはならないかなと。
いわゆる「身体の芯に響く」ような音楽を好んで聴くユーザーに対しては、Blessing3は合わないと思います。
リケーブルによって下方向の厚みを増すこともある程度は可能でしょう。
しかし、それではBlessing3の良さが失われてしまうだろうと個人的には感じており、リケーブルは慎重に行いたいと思います。
Blessing3レビュー まとめ

水月雨(MoonDrop)Blessing3は、女性ボーカルの楽曲を好んで聴くユーザーには非常におススメのイヤホンだと思います。
有線イヤホンとしてはエントリークラスの価格ですが、まずは美しい筐体が所有欲を満たしてくれるのが大きなメリット。
また、ハイブリッド型ながら全体の調和が保たれており、軽やかでさわやかな音質が心地良いイヤホン。
本体重量も8gと軽いので、音質と相まって長時間の使用でも疲れるようなことはないと思います。
いっぽうで、低域の表現力には物足りなさがあるため、男性ボーカルやEDM、レゲエなどには向かないでしょう。
女性ボーカルメインの自分にとっては非常にマッチしているので、リケーブルを含めて色々楽しみたいと思います。














