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Marshall Motif A.N.Cレビュー|モニターイヤホンとして高い完成度

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Marshall Motif A.N.C.は、Marshall初のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した同社完全ワイヤレスイヤホンの最上位モデルです。

Marshallといえばギターアンプが有名ですが、スピーカーやヘッドホン、イヤホンなどの製品もリリースしているんですよね。

今回ご紹介するMotif A.N.C.は、Marshallのブランドイメージが表現されたデザインとモニターライクな音質で、雰囲気・実力ともに落ち着いて音楽を楽しめるイヤホンとなっています。

通話品質やアプリ機能など、総合力で見ると粗削りな面はありますが、「持っていることがカッコいい」、「音楽をわかっている人ほど楽しめる」1台ではないかと思います。

Marshall Motif A.N.C. スペック
 

 

Marshall Motif A.N.C.の通話品質と音質

Marshall Motif A.N.C.の通話品質と音質について、さっそくチェックしていきましょう。

ビジネスで利用できる通話品質には残念ながら達していないものの、音質についてはかなり魅力的なイヤホンであることがわかりました。

Motif A.N.C.の通話品質

Marshall Motif A.N.C.の通話品質ですが、結論から申し上げるとビジネスで利用できるレベルには達していません

実はこれまでMarshallからリリースされている「ModeⅡ」と「MinorⅢ」も実際に使ったことはあるんですが、このブログでは記事にしませんでした。

「ModeⅡ」「MinorⅢ」ともに音質は良かったんですが、通話時の音声に関してはプライベートでの利用でも厳しいと感じ、掲載を見送った経緯があります。

今回もビジネスでの使用に耐えられるレベルの通話品質ではありませんが、これまでと比べるとだいぶ改善されたと感じたので記事にすることにしました。

マイクテストは夕方のカフェで着席率は70%くらい、BGMは流れていない状態で実施しています。

【Marshall Motif A.N.C.のマイクテスト】


マイクテストの結果から、声にフォーカスするまでに若干時間がかかるような挙動をしていること、そしてその間のホワイトノイズがかなり大きいということがお分かりいただけると思います。

一度自分の声にフォーカスするとホワイトノイズは消えますが、声がこもったよう聞こえるのも気になる点です。

なんというか、全体を通して通話が安定しない印象ですね。

結論としてはプライベートでの通話なら使うことができますが、ビジネスではちょっと厳しいというのが率直な感想です。

Motif A.N.C.は、テレワークなどで使うことを目的に通話品質が高いイヤホンを求めるユーザーには不向きで、音楽鑑賞用と割り切ることが必要な製品だと思います。

Motif A.N.C.の音質

Marshall Motif A.N.C.はモニターイヤホンという表現がピタッとくるような、非常にナチュラルなサウンドを聴くことができるイヤホンだと思います。

音の分離感がとても良く低音~高音までフラットな音づくりで、原音がそのまま表現されているという印象を受けました。

中音~高音域の表現力が高く、高音の抜けも申し分ないと感じますし、低音が意図的にブーストされているような感覚も全くありません

ロック、ポップス、ヒップホップ、クラシックなど、どんな音楽でもアーティストが表現しようとしているサウンドをそのまま楽しむことができる数少ないイヤホンの1つですね。

少し前にFinal ZE3000をレビューしましたが、サウンドの傾向としては似ているのではないかと思います。

final ZE3000 レビュー|音楽も通話も自然な音質finalブランド初となる完全ワイヤレスイヤホンZE3000は、音の粒一つ一つがしっかりと感じられる繊細かつ自然な音質が魅力。通話時の音声も自然の声に近い音質で、ビジネスでも使用可能な通話品質を備えています。...

final ZE3000はアクティブノイズキャンセリングや外音取り込み機能は搭載されていないので、それら機能を望むのであればMotif A.N.C.は購入候補となってくるでしょう。

ただし、アクティブノイズキャンセリングの強度レベルを上げると音質が低音寄りになり、せっかくのタイトな低音がほどけてしまうような感じがします。

Motif A.N.C.の良さを引き出すには、音楽はノーマルもしくはANCの強度弱めで聴くことをおススメします。

Marshall Motif A.N.C.のANCと外音取り込み性能

Marshall Motif A.N.C.のアクティブノイズキャンセリング(=ANC)と外音取り込み性能を確認していきましょう。

どちらの機能もかなり高レベルな水準に仕上がっていますよ。

Motif A.N.C.のANC性能

Marshall Motif A.N.C.のANCはどちらかというと強めな印象で、低域ノイズを中心にしっかり効いてくれるノイキャンだと思います。

カフェなどの周辺ノイズならほぼカットしてくれますし、電車内の走行音なども曲を流せば気にならない程度まで軽減できる性能です。

Motif A.N.C.には専用アプリにノイズコントロールというメニューがあり、ANC強度を調整することができるようになっています。

Marshall Motif A.N.C. ノイズコントロール

音質のところでも触れましたが、ANC強度を上げると低音がほどけてしまうような感じがしますので、すこし弱めに設定することをおススメします。

Motif A.N.C.の外音取り込み性能

Motif A.N.C.には、トランスペアレンシーと呼ばれる外音取り込み機能が搭載されています。

トランスペアレンシーモードは周囲の音がかなり自然に聞こえ、一瞬イヤホンをしていないような錯覚にとらわれたほどです。

Final ZE3000でもそうだったんですが、モニター系のイヤホンは外音取り込みの音質が自然に近いという傾向がありますね。

まぁ、サウンド自体が原音に忠実にというコンセプトで設計・チューニングされていますから、外音が自然に聞こえるというのも当然と言えば当然でしょうか。

トランスペアレンシーも専用アプリで取り込み強度を調整することができますので、自分の耳にちょうど良いレベルに調整すれば違和感なく使うことができると思いますよ。

Marshall Motif A.N.C.の外観と装着感

Marshall Motif A.N.C.の外観と装着感をチェックしていきましょう。

小さく軽いイヤホンですが、さすがはMarshallブランドの存在感といったところを感じる製品です。

Motif A.N.C.の本体と充電ケース

Marshall Motif A.N.C.の充電ケースは手の中にすっぽり収まる小ささで、重量も39.5gと軽い部類です。

ただし、音楽好きを「おっ!」と思わせるような、ひと目見てMarshallとわかるデザインで、ブランドイメージがうまく表現されているなと感じます。

Marshall Motif A.N.C. 充電ケース

なんとも重厚感と存在感があるデザインで、持っているだけで音楽があふれ出てくるような、そんな気にさせてくれる充電ケースですね。

本体も片側4.25gと非常に軽くコンパクトに設計されており、大きなMarshallのロゴとバーの部分に施された装飾が高級感を演出しています。

Marshall Motif A.N.C. イヤホン本体

充電ケース、イヤホン本体共に所有欲を満たしてくれる質感とデザインで、日常的にさりげなく使ってカッコいいワイヤレスイヤホンではないかと思います。

なお、カラーバリエーションはMarshall伝統のブラックのみで、このあたりにもこだわりが感じられて好印象です。

Marshall Motif A.N.C. カラーバリエーション
 

 

Motif A.N.C.の装着感

Marshall Motif A.N.C.はイヤホン本体が片側4.25gと非常に軽く、それゆえに軽い装着感の完全ワイヤレスイヤホンです。

Marshall Motif A.N.C. 装着感

そもそもこの形状のワイヤレスイヤホンはどれも装着感が軽いというのが特徴で、Motif A.N.C.も長時間装着していても圧迫感を感じることはありません

ただ、タッチセンサー部分が平たい形状をしているので、イヤーピースを耳の奥までねじ込むことができません。

したがって、低音のボリュームやANCの効果を損なわないためには、少し大きめのイヤーピースでしっかり耳孔をふさぐ必要があると感じます。

Motif A.N.C.にはS/M/Lの3種類のイヤーピースが付属していますので、遮音効果が感じられ、それでいて圧迫感の無いサイズを選択することが本機のポテンシャルを最大限引き出すことに繋がるでしょう。

Marshall Motif A.N.C.の専用アプリ

Marshall Motif A.N.C.の専用アプリと機能について確認していきましょう。

Motif A.N.C.アプリホーム画面とメニュー

Marshall Motif A.N.C.には「Marshall Bluetooth」という専用アプリが用意されています。

Marshall Bluetooth

Marshall Bluetooth

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至れり尽くせりのアプリメニューが揃っているわけではありませんが、使い勝手が考慮された珍しい機能もあって、これはこれでアリだなと思えます。

Marshall Bluetoothで出来ることは大きく以下の3通りで、このほか「エコ充電 ON/OFF」と「タッチ音 ON/OFF」の設定が可能です。

  1. イコライザー
  2. タッチコントロール
  3. ノイズコントロール

専用アプリのホーム画面は以下の通りで、左右のイヤホン本体のバッテリ―残量が確認できるようになっています。

Marshall Motif A.N.C. アプリホーム画面

 

イコライザー

Marshall Motif A.N.C.のイコライザーは、以下のは象の通り160Hz~6.25kHzの5バンドとなっており、5種類のプリセットを選択することが可能です。

Marshall Motif A.N.C. イコライザー

MARSHALLがデフォルトのチューニングで、音楽用プリセットはロック、ポップ、ヒップホップ、エレクトロニックの4種類、オンライン授業など用にSPOKENも用意されています。

参考までにロックとポップのプリセットは以下のような調整がされています。

Marshall Motif A.N.C. 音楽用プリセット

なお、「自分だけの設定を作成」と画面に記載されていますが、完全カスタマイズが出来るわけではありません

Motif A.N.C.はイヤホン本体の操作でプリセットの選択を変更することができるようになっており、どうやらそのことを「時運だけの設定」と表現しているようです。

タッチコントロール

Marshall Motif A.N.C.はアプリでタッチコントロールの有効/無効が選択できるようになっています。

タッチセンサーの誤作動がストレスに感じる方にとっては、この機能は大きなメリットだと思います。

Marshall Motif A.N.C. タッチコントロール

また、左右のイヤホンのカスタマイズは、ロングタッチでノイズコントロール・イコライザー・音声アシスタント起動・何もしないの4つのいずれかを割り当てるだけです。

タッチ回数でのアクションを細かく設定する機能はありませんので、通常の操作はデフォルト設定のまま使うしかありません。

ノイズコントロール

Marshall Motif A.N.C.には、ANCとトランスペアレンシーの強度をアプリで調整できるノイズコントロールという機能が搭載されています。

Marshall Motif A.N.C. ノイズコントロール

音質のところでも説明しましたが、アクティブノイズキャンセリングが強すぎると低音のタイトさが失われるように思いますので、この機能をうまく活用して欲しいと思います。

Marshall Motif A.N.C.の機能

Marshall Motif A.N.C.の機能面について、チェックして欲しいポイントをピックアップしてみたのでご確認ください。

Motif A.N.C.の本体操作について

Marshall Motif A.N.C.は、左右イヤホン本体のタッチセンサーで操作をすることが可能になっています。

タッチセンサーのカスタマイズはロングタッチのみという仕様になっているので、その他の操作は以下の表の通りデフォルトのまま使うことになります。

動作
音楽1回押し再生/停止
2回押し曲送り
3回押し曲戻し
長押しANC ON ⇒ 外音取り込み ⇒ ANC ON
通話1回押し電話を受ける/切る
2回押し着信拒否

なお、ロングタッチのデフォルト設定は上の表の通りですので、必要に応じて専用アプリのタッチコントロールメニューからカスタマイズしましょう。

ロウル
ロウル
イヤホン本体の操作でボリュームコントロールができないのが大きなデメリットだと感じます。できればファームウェアのアップデートで機能追加して欲しいですね。

Motif A.N.C.の便利機能について

Marshall Motif A.N.C.の便利機能としては、防水機能ワイヤレス充電の2つがあげられます。

IPX5の防水性能

Marshall Motif A.N.C.はIPX5の防水性能を備えています。

IPX5は「3mの距離から全方向に12.5ℓ/分、30Kpaの噴流水を3分間」受けても、イヤホン本体に影響のない防水性能です。

ちょっとわかりにくいですが、30Kpaは1㎠に300gの力がかかる程度の圧力ですので、少しくらい雨に濡れたりしても全く問題ないレベルの防水性能ということになります。

これなら外出するときに転機を気にせずに持ち出すことができますね。

ワイヤレス充電に対応

Marshall Motif A.N.C.はワイヤレス充電に対応しています。

充電するときにいちいちUSB-Cケーブルを引っ張り出してくる必要が無いので、ワイヤレス充電は思いのほか便利な機能です。

とくにワイヤレスイヤホンを日常的に使用するユーザーほど、ワイヤレス充電は便利に感じる機能だと思います。

 

 

Marshall Motif A.N.C.のレビューまとめ

それでは最後にMarshall Motif A.N.C.の総合評価と、良い点・改善してほしい点を整理してみましょう。

評価項目ImpressionScore
通話品質ビジネスに使うには厳しいレベル3.6
低音意図的にブーストされていない素直な低音4.5
中音分離感・透明感のある中音4.7
高音繊細で伸びやかな高音4.6
ANCカフェなど環境ノイズはしっかり遮断4.4
外音取込み自然に聞こえる4.7
アプリ機能タッチセンサーの操作割当てが少ない4.0
総合評価4.4

 

良い点

モニターライクで完成度の高い音質
環境音はしっかり遮断するANC性能
自然な音質のトランスペアレンシーモード
Marshallならではのデザイン性の高さ
軽い装着感
イヤホン本体で音楽用プリセット変更可能
IPX5の防水性能
ワイヤレス充電に対応

 

改善してほしい点

ビジネス使用は厳しい通話品質レベル
イヤホン本体でボリュームコントロールができない
対応コーデックがSBCのみ

 

Marshall Motif A.N.C.は、Marshall初のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンです。

通話品質はビジネスで使用できるレベルとはいえませんが、これまでリリースされた機種よりもずいぶん良くなっていると感じたので今回ご紹介した次第です。

音質は低音・中音・高音それぞれの分離感や解像度が高く、原音の再現性の高いモニターライクなサウンドで、音を聞くという点では全体的に完成度が高いイヤホンだと思います。

また、ガジェットとしてのデザイン性も高く、Marshallというブランドイメージをしっかり商品化できており、所有欲を満たしてくれる製品に仕上がっていることもMotif A.N.C.の魅力でしょう。

音楽のことをわかっている人にこそ手に取って頂きたいワイヤレスイヤホン、そんな1台ではないでしょうか。