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EAH-AZ60を6ヵ月使った感想|満足度の高すぎるTWS

自分は完全ワイヤレスイヤホンをプライベートと仕事の両方で使っており、自宅や通勤電車の中でスマホやPCに接続して音楽を聴いたり、ビジネスでのリモートミーティングや通話に毎日のように活用しています。

そのような中でTechnics EAHAZ60は、年間50種類以上の完全ワイヤレスイヤホンを試してきた自分が2021年10月以降にメイン機として使っている製品です。

もともとTechnics EAH-AZ70を使っていたんですが、通話品質がそれほど高くないのとマルチポイント非対応なため、音楽鑑賞専用機になっていました。

EAH-AZ70と同レベルの音質で通話品質がもっと高く、マルチポイント対応のイヤホンが欲しいと考えていたので、EAH-AZ60はリリース即購入した製品です。

EAH-AZ60を購入してから6ヵ月が経ちましたが、今ではこのイヤホンがない生活は考えられないほどで、ほんとうに購入して良かったと実感しています。

今回はTechnics EAH-AZ60を6ヵ月使ってきて具体的にどこが良かったのか、また、ここが残念というところも一つだけありますので、そのあたりについても詳しく書いていきたいと思います。

Technics EAH-AZ60レビュー|上質で繊細な音質と驚きの通話品質Technics EAH-AZ60は、Technicsらしい上質で繊細な音質と新開発「JustMyVoice™」による高い通話品質を実現したワイヤレスイヤホンです。ハイレゾ音質を伝送可能なLDACに対応し、2台のデバイスに同時接続できるマルチポイントも登載し、死角なしの1台に仕上がっています。...
 

 

EAH-AZ60の音質について

Technics EAH-AZ60を6ヵ月使って最も強く感じていることは、その音質に魅了されてこれまで以上に音楽を聴く時間が増えたなぁということ。

いままであまり聴かなかったジャンルの曲も聴くようになって、個人的には人生が豊かになった感さえあります。

EAH-AZ60で音楽を聴く楽しさ

EAH-AZ60の音質を端的に表現する言葉としては、「クリア」「繊細」「タイト」「音の存在感」などでしょうか。

もともと自分は、高音域の透き通ったガラス細工のような音が気に入ってTechnics EAH-AZ70をメイン機として使っていました。

EAH-AZ60も高音域のクリアさと繊細さはEAH-AZ70の良いところを踏襲していると確信したので購入したんですが、低音域のボリュームも十分なのがこの機種の良いところです。

しかもその低音が非常にタイトで、ベースやドラムの音が全くぼやけることなく十分な厚みを感じさせてくれます

とくにドラムの音が秀逸で、自分はこれまで楽器に触ったことはなかったんですが「こんなふうに叩けたら楽しいだろうなぁ」と思ってドラムスクールに通う計画を立てているくらいです。

高音はアコギやピアノ、ハイハットなどの音はまるでスポットライトがあたっているかのように浮き上がって聴こえ、鳥肌が立つこともあるくらい。

ボーカルはブレスも含めて艶やかで、とくに女性ボーカルの高音はどこまでも伸びやかに突き抜けていくような感覚があります。

なんというか低音~高音まで一音一音に存在感があり、それがバランスよく溶け合っているので、EAH-AZ60は没入感が高く目を閉じて音楽を聴きたくなるイヤホンだと思います。

EAH-AZ60はLDACで聴くべき

EAH-AZ60を購入してから約半年間、接続していたデバイスはiPhoneXでした。

iPhoneのコーデックはSBCとAACにしか対応していないので、この半年のあいだAACで音楽を聴いていたことになります。

ただ、AAC接続で不満があったかというと全くそんなことはなく、「AAC接続でも十分良い音だけど常時LDAC接続だとどう感じるのかな?」くらいに考えていました

じつは3月にGalaxy S21に機種変更したことによりLDAC接続が可能になり、この1ヶ月LDAC接続で音楽を聴いてきて、この記事を書こうと思ったんです。

その理由は、AAC接続でも十分クリアだと感じていた音質が、LDAC接続でより深みと広がりのあるワンランク上の音質になったから。

もう少し詳しく表現するなら、LDAC接続によって音場に奥行きが出て、低音の沈み込みと高音の粒立ちがよりはっきりして、曲全体の立体感が増した感じがします。

そもそもEAH-AZ60で聴くと「あ、こんな楽器も鳴ってたんだ」という発見があるんですが、LDAC接続にするとさらに細かい表現まで感じられるようになります。

また、音の消え際の余韻が長く深く暗闇に音がすーっつと吸い込まれていく感じがしますし、クラッシュシンバルの連打も一打一打がよりタイトに聴こえる印象ですね。

ちなみにどのコーデックで接続されているかは、下の画像のように専用アプリ「Technics AudioConnect」のホーム画面左上に小さく表示されます(画像はLDAC接続時)。

Technics EAH-AZ60 LDAC接続

なお、自宅はもちろん外出時もLDAC接続は可能ですが、自分の場合は駅や電車の中では腰より下(パンツの後ろポケット)に携帯を持っていくとBluetoothが途切れがちになります。

ただし、胸ポケットや上着のポケットなどに入れている場合は、駅や電車の中でも滅多にBluetoothが途切れることはありません。

そんなわけで、お持ちのスマホやDAPがLDACに対応しているなら、EAH-AZ60はおススメのイヤホンだと思います。

また、EAH-AZ60ユーザーの方は、そのポテンシャルを最大限引き出すために携帯はLDAC対応の機種を選ぶべきだと、この1ヵ月で強く思うようになりましたね。

EAH-AZ60のイヤーピース変更

EAH-AZ60のポテンシャルをさらに引き出すためには、是非イヤーピースの変更を検討して頂きたいと思います。

付属の純正品もかなり良く出来たイヤーピースですが、やはりせっかくの高級イヤホンですから、イヤーピースの変更による音質や着け心地の変化を楽しんで欲しいと思います。

別記事で市販のイヤーピースを何種類か試していますが、個人的にEAH-AZ60にもっともおすすめなのはJVC Spiral Dot++ですね。

EAH-AZ60のイヤーピース|純正・市販品聞き比べTechnics EAH-AZ60の音質が市販のイヤーピースでどう変わるか検証してみました。市販のシリコン製イヤーピース7種類とウレタン製1種類を何度も聞き比べた感想を記事にしたので、ぜひご覧になってください。...

このイヤーピースを使うと低音の厚みが増し、高音はより明瞭に聴こえるようになるので、EAH-AZ60の良いところを余すことなく引き出してくれているようで気に入っています。

また、傘のシリコンが純正イヤーピースより柔らかいので長時間の使用でも耳に痛みが出にくいですし、ANC性能も向上するように感じています。

4個入りで2,400円程度、1個600円ほどしますのでかなり高価なイヤーピースではありますが、出した分だけの満足感は得られると思います。

 

 

また、この製品の良いところは直径10mm~14mmの間に1mmきざみでS/MS/M/ML/Lと細かくサイズが切られているところ

純正品はXS1/S1/M/L/XLとSとLサイズに2パターンが用意されていますが、Mサイズは1種類のみ。

S1/M/Lサイズのどれもしっくりこないという方には、Mサイズに3種類の用意があるSpiral Dot++を是非試して頂きたいと思います。

EAH-AZ60での通話について

EAH-AZ60をメイン機にしているのは音質もさることながら、ビジネスでのリモートミーティングにも積極的に使える高い通話品質ということも大きな理由のひとつです。

自分はEAH-AZ60を使うようになって感じているメリットには、通話時のノイズを気にすることがなくなったこと、また、マルチポイントの活用による利便性の向上があげられます。

EAH-AZ60の通話品質には大満足

EAH-AZ60には自分の声だけをクリアに相手に届ける「JustMyVoice™」が搭載されています。

このJustMyVoice™はほんとうに優秀で、自宅でのテレワークの時ばかりでなく、オフィスからのリモートミーティングへの参加でも周辺ノイズをあまり気にしなくて済むようになります

そもそもEAH-AZ60には左右それぞれのイヤホンに2つの高性能MEMSマイクと発話検知マイク、ノイズキャンセリング用のフィードバックマイクがあり、左右合計8つのマイクが搭載されています。

これだけでも通話に力を入れている製品だということがうかがえますが、ここに1秒間15,000回以上もの発話者の音声検知とそれ以外の音の低減という音声解析が加わります。

以下のマイクテストは休日のショッピングモールのフードコートで実施したものです。

JustMyVoiceの性能を正確にお伝えしたかったので、休日ショッピングモールのフードコートというあえて厳しい環境下でテストを実施してみました。

音が反響するような空間ゆえに周辺ノイズがだいぶ混入していますが、それでもJustMyVoice ONとOFFでは明らかに違うことがお分かりいただけると思います。

自分はリモートミーティングでファシリテーターをすることが多いのですが、在宅・出勤時いずれの時もEAH-AZ60を使っています。

これまで「聴こえない」「周囲がうるさい」と言われたことは一度もありませんので、いまでは社内ばかりでなく社外とのリモートミーティングにも自信をもってEAH-AZ60を使っています。

EAH-AZ60のマルチポイントは超便利

EAH-AZ60を日常的に使うもうひとつ大きなメリットは、マルチポイントに対応しているということです。

マルチポイントとはイヤホンを2台のデバイスに同時に接続しておける機能のことで、スマホとスマホ、スマホとパソコンなど任意の機器2台を選ぶことができます

EAH-AZ60 マルチポイント

この機能の優れているところは、デバイスAで音楽を聴いているときにデバイスBの着信に応答すれば、イヤホンは通話を優先して自動でデバイスBとの接続に切り替えてくれるという点

マルチポイント機能が無いイヤホンでは、自分の携帯で音楽を聴いている時に会社の携帯に着信があれば、会社の携帯を操作して電話を受ける → イヤホンを外して会社の携帯を手に取って通話ということになると思います。

これって当たり前のことかもしれませんが、EAH-AZ60ならイヤホン本体を1回タップするだけで電話に応対することができて、通話が終わると自動的に音楽が再生されます。

帰宅中の電車内で自分のスマホで動画を観たりしているときに会社の携帯に着信があっても、あわてずにイヤホン本体を操作するだけで済むのは本当に便利だと実感しています。

ただし、携帯画面を見ないで着信に応答するので、相手がだれか分からないまま電話に出るというのがマルチポイントにおける唯一のデメリットでしょうか。

とくに会社の携帯への着信に応答するときは「はいはーい」とか言わないように気を付けています。

EAH-AZ60のANC・アンビエントモードについて

EAH-AZ60のアクティブノイズキャンセリング性能はかなり高いレベルにあり、6ヶ月使って不満に感じたことはほとんどありません。

いっぽうでアンビエントモードの自然さ、聴き取りやすさという点ではもう少し改善が必要かなという気がします。

EAH-AZ60のANCはかなり強力

EAH-AZ60のアクティブノイズキャンセリング(ANC)性能は、AirPods ProやSONY WF-1000XM4などより若干劣るものの、かなり高性能だと感じています。

正直なところ、ANC性能は以前使用していたEAH-AZ70のほうが高く、こちらはAirPods ProやSONY WF-1000XM4と同等だと思いますが、EAH-AZ60はその下くらいのレベルでしょう。

EAH-AZ70では「駅のホームで電車の入線に気が付かない」、「電車内でドアの開閉音はほぼ聞こえない」というほど強力なノイキャン性能でした。

はじめてEAH-AZ70のANCを使った時は、イヤホンを耳から外した瞬間に周囲の騒音が流れ込んできて、いつもこんな騒音の中で生活しているのかと驚いたほどです。

いっぽうEAH-AZ60にそこまでの強力さはなく、電車の入線にも気が付きますし、電車内で使用してる場合はドアの開閉音もそこそこ耳に入ってきます。

ただし、電車内で動画を視聴していてセリフが聞き取りずらいといったことはありませんし、音楽はかなり低いボリュームでも周辺ノイズが気になるということもありません

ANC性能はイヤーピースのフィット感に大きく左右されるので、EAH-AZ60のANC性能を酷評しているレビュワーは、おそらくそこに原因があると思われます。

EAH-AZ60 アクティブノイズキャンセリング

また、EAH-AZ60はノイズキャンセリングの強弱を100段階で調整できるので、あまり強いノイキャンは苦手というユーザーにも向いていると思いますよ。

EAH-AZ60のアンビエントは惜しい印象

EAH-AZ60のアンビエントモードは、この製品唯一の残念ポイントでしょう。

お世辞にも自然に近い音とは言い難く、マイクで集音したような音がします(実際マイクで集音しているので仕方なんですが…)。

ただし、EAH-AZ60はアンビエントモードにした時の音量調整が可能なので、個人的には普段使いで不快に感じたことはありません。

スーパーやコンビニなどのレジで店員さんの声が聴こえるレベルに設定しておけば、必要以上に周辺ノイズが気になることはありませんし、会話がしにくいといったこともないですね。

なお、アンビエントモードの音量調整でレベルMAXにしていると周辺ノイズばかりが強調されてしまうので、自分は下の画像のようにちょうど50%くらいに音量調整しています。

Technics EAH-AZ60 アンビエントモード音量調整

もちろん完全ワイヤレスイヤホンを購入するのに、最も重視するポイントがアンビエントモードの優秀さというユーザーにはEAH-AZ60はおススメできません。

しかし、電車のアナウンスを聞いたり、コンビニのレジで点お員さんと会話する際にアンビエントモードを使う程度でしたら、それ以外のメリットが断然大きいイヤホンだと思いますよ。

EAH-AZ60のサポートについて

さいごにEAH-AZ60のサポートについて、体験談を含めて感じていることをお伝えしたいと思います。

EAH-AZ60の修理について

じつは購入後4ヶ月を過ぎた頃から、ANCやアンビエントモードにすると左のイヤホンから「カチカチ」という音がするようになりました。

電車に乗っていたり歩いたりして振動が加わるとカチカチ音がするといった症状で、日がたつにつれて症状が悪化するばかり。

これは困ったと思い、まずはPanasonicのサポートにメールで症状について問い合わせを行いました。

2月25日Panasonicのサポートにメールを送ったら翌日にはメールで回答があり、工場出荷状態に戻して症状が改善しないならメーカー修理となるとのことでした。

このメール返信の速さには正直感心しましたね。

メーカーサポートへのメール問い合わせですから、早くても2~3日後だと思っていたんですが、まさか翌日に返信が来るとは思っていませんでした。

工場出荷状態に戻しても症状が改善しなかったので、販売店(eイヤホン)経由でメーカ修理に出すことにして3月6日に販売店にイヤホンを送りました。

製品が手元に戻ってきたのが10日後の3月16日で、製品保証期間内でもあったことからイヤホン本体は新品交換したとのこと。

販売店を経由していたことを考慮するとメーカー側で一週間程度で対応してくれたことになりますので、この早さも非常に満足のいくものです。

このあたりはさすが国内メーカー、しかもPanasonicということでEAH-AZ60はサポートに関しても非常に安心感があります

EAH-AZ60のファームウェアアップデート

EAH-AZ60は、ファームウェアのアップデートを頻繁に行っていることにも好感が持てます。

EAH-AZ60が発売されたのは2021年10月15日ですが、2022年4月2日現在まで3回のファームウェアアップデートが実施されています。

更新日付主なアップデート内容
2022年3月1日・LDAC接続時にもマルチポイントが使用できるよう改善
・イヤホンの音量調整がよりスムーズになるよう改善
2021年12月9日・トランスペアレントモードがより自然に聞こえるよう改善
・左右のイヤホンの電池消費量のバランスを改善
・接続機器に表示される電池残量の表示制度を改善
・動画視聴時に音声遅延を少なくする設定を追加
・ノイズキャンセリング中にノイズが発生する場合がある事象の改善
2021年10月28日・通話中に外音コントロールのモード切替が出来るように改善

2回目のアップデートまでは初期的な不具合に近い事象への対応が主でしたが、3回目のアップデートではユーザーの要望として最も多かったLDAC接続時のマルチポイントが可能となり、これで死角が無くなった印象ですね。

じつは音量調整については、自分も購入直後サポートに要望を出していたんですが、その時は接続するデバイスによって細かく調整できないものもあるという回答だったんですよ。

iPhoneXでは細かい音量調整ができず若干ストレスになっていたので、3回目のアップデートは非常にうれしかったですね。

なお、いま接続しているGalaxy S21はiPhoneXとは比較にならないくらい細かく音量調整ができるので、音量調整のストレスは現時点では解消されています。

 

 

EAH-AZ60を6ヵ月使った感想まとめ

Technics EAH-AZ60を6ヵ月使って感じていることは、「満足度が高すぎて手放せない」ということ。

個人的な感想ではありますが、ここまで音質と通話品質、ノイキャン性能が良くて、しかもマルチポイントに対応しているイヤホンは他にないでしょう。

EAH-AZ60のライバルとしてはSONY WF-1000XM4などがあげられますが、音質だけでなくビジネス通話にも重きをおく自分としては、EAH-AZ60のトータルバランスが頭一つ抜きんでていると感じています

もしSONY WF-1000XM4がマルチポイントに対応していたら、音質は同等ながらノイキャン性能の高さと機能の豊富さでこちらを選んでいたかもしれません。

しかし、プライベートと仕事用の携帯2台持ちの自分にとってマルチポイントは必須の機能でしたし、その観点からEAH-AZ60を選んで本当に良かったと実感しています。

また、マルチポイント機能を搭載しているイヤホンで、音質・通話品質・ノイキャン性能がこれほど高いレベルで揃っている機種は現時点でEAH-AZ60以外には見あたりません

さて、いよいよ2022年度が始まりました。

今年度EAH-AZ60以上に完成度の高い完全ワイヤレスイヤホンが登場するかは定かではありませんが、もうしばらくはこの製品を使う日々が続きそうです。

Technics EAH-AZ60レビュー|上質で繊細な音質と驚きの通話品質Technics EAH-AZ60は、Technicsらしい上質で繊細な音質と新開発「JustMyVoice™」による高い通話品質を実現したワイヤレスイヤホンです。ハイレゾ音質を伝送可能なLDACに対応し、2台のデバイスに同時接続できるマルチポイントも登載し、死角なしの1台に仕上がっています。...