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M-SOUNDS MS-TW23 レビュー|くすみカラーとジュエリーケースのようなデザイン

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女性向けのワイヤレスイヤホンだと、パッと頭に浮かぶのはAVIOTやag COTSUBUですが、低価格なしっかりした製品って選択肢が少ないんですよね。

そんななか、今回M-SOUNDSさんからサンプルのご提供を頂けるということで、MS-TW23のレビューをすることに。

MS-TW23の基本スペックは以下の通りで、低価格イヤホンながらIP55相当の防塵防水性能や低遅延モードを搭載するなど使い勝手はかなり良さそう。

M-SOUNDS MS-TW23 スペック

M-SOUNDSさんの製品では以前MS-TW33をレビューしましたが、低価格ながら品質・音質ともにかなり良かった印象があったので、今回も期待しながら実機を試してみました。

M-SOUNDSさんからは自由に書いて構わないと言われていますので、忖度無しでレビューしてみたいと思います。

 

 

M-SOUNDS MS-TW23のデザインと装着感

M-SOUNDS MS-TW23のデザインや装着感などをみていきましょう。

MS-TW23の外観・同梱物

MS-TW23は女性向けに開発されたイヤホンということで、シンプルさと高級感を両立させたデザインになっているとのこと。

今回はM-SOUNDSさんからLavender Purpleをサンプル品としてご提供いただいたので、さっそく開封していきましょう。

M-SOUNDS MS-TW23 外箱

外箱は縦12.5cm×横11cm×奥行き5.5cmで、表面にMS-TW23の商品画像、裏面に機能についてのポイントが記載されていますね。

後ほど解説しますが、この価格でゲーミングモードやオリジナルイヤーピース、防塵防水性能などが搭載されているので、この時点でかなりコスパが高いと感じます

M-SOUNDS MS-TW23 同梱物

箱を開くと上の画像の通り、イヤホン本体、充電ケース、クイックスタートガイド、USBケーブル(USB Type-A to C)、イヤーピース(S,M,L)が入っています。

MS-TW23のイヤホン本体・充電ケース

MS-TW23のイヤホン本体、充電ケースを詳しくみていきましょう。

イヤホン本体も以下の画像の通りくすみカラーが採用され、トーンオントーンでまとめられていて非常にシンプルなデザインになっていますね。

M-SOUNDS MS-TW23 イヤホン本体

また、MS-TW23のイヤホン本体はタッチセンサーではなく物理ボタンが採用されていて、フェイスプレートにある楕円形の部分を押して操作が出来るようになっています。

本体がかなり小さいのでタッチセンサーでは誤作動が起きやすいでしょうから、物理ボタンにしたのは英断だと思いますね。

業界最小クラスというだけあり、手のひらに載せてみるとその小ささを実感して頂けるのではないでしょうか?

M-SOUNDS MS-TW23 イヤホン本体大きさ

以下の画像のように、イヤーピースを外すとステムには耳垢ガードも付いていて、このあたりもしっかりつくられているなと感心します。

 

MS-TW23は充電ケースも非常にコンパクトで、縦横約4cm、高さ3.3cmとポケット中にも余裕で入る大きさです。

M-SOUNDS MS-TW23 充電ケース大きさ

上蓋の周囲が若干濃いカラーリングになっていて高級感があり、前面の4つのLEDインジケーターで充電ケースのバッテリ―残量がわかるようになっています。

M-SOUNDS MS-TW23 充電ケース前後

画像だと若干伝わりにくいんですが、パッと見た瞬間「ちっちゃ!」とびっくりしたことを追記しておきます。

MS-TW23の装着感

MS-TW23はステムが比較的長いので、遮音性と装着時の安定感を高めるためにはイヤーピースを耳に深めに差し込む必要があります

少し深めに差し込んでから後ろ方向にひねると安定して、頭を激しく動かして外れてしまうような不安定さは感じなくなります。

M-SOUNDS MS-TW23 装着感

イヤホン本体が軽く小さいので、個人的には装着時の圧迫感は全く感じられないですし、どこかにあたって長時間使用が厳しいということも感じませんでした

MS-TW23には3サイズ(S,M,L)のイヤーピースが付属されていますので、自分に合うサイズのイヤ―ピースを選べば遮音性も悪くないですね。

 

 

M-SOUNDS MS-TW23の通話品質と音質

M-SOUNDS MS-TW23の音質とマイク性能についてチェックしてみましょう。

MS-TW23のマイク性能

MS-TW23の製品ホームページには、通話品質に関する記載がありません。

価格的にもビジネスパーソンをターゲット層としていないだろうとは思いながらも、当ブログで通話品質を確かめないわけにはいきません。

いつものように厳しいノイズ環境下だけのマイクテストでは少しいじわるだと思い、今回は自宅の自室とカフェの両方で通話品質の確認を行いました。

【M-SOUNDS MS-TW23 自宅での通話品質】


【M-SOUNDS MS-TW23 Cafeでの通話品質】

まず自室での通話ですが、全く問題ありませんね。

サ行の刺さりが若干気になるものの、自分の声ははっきりと相手の届いていますし、なによりこもったような聴こえ方が全くしないのは驚きです。

この通話品質なら友達との通話はもちろんのこと、リモートミーティングで使用することも十分可能でしょう。

いっぽうCafeでのマイクテストは、やはり周囲のノイズをそのまま拾ってしまっていますし、とくに高音域のノイズが耳につきますね。

この価格帯のイヤホンとしては致し方ないところですが、注目すべきは自分の声がかなり明瞭に聞こえている点です。

イヤホンによっては自分の声より周辺ノイズのほうが強調されてしまうものもありますが、MS-TW23は通話者の声は比較的はっきりと聞こえると感じます。

この通話品質なら、Cafeなどでも短い時間の通話であれば相手にそれほどストレスを与えることなく通話することができると思います。

MS-TW23の通話品質の評価は以下の通りで、この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしては納得のいくレベルだと思います。

M-SOUNDS MS-TW23 通話品質評価

MS-TW23の音質

M-SOUND MS-TW23は、5千円程度という価格を考えると非常に音質の良いイヤホンだと感じました。

とくにボーカルが厚みや臨場感をともなってグッと一歩前に出てくるような感覚があり、分離感・解像度も高いためアーティストの歌声をしっかり聴くことができます。

比較的ゆったりしたテンポのMKTO「Classic」や、Carly Rae Jepsen「Call Me Maybe」などを聴くと「高いイヤホン買う必要ないんじゃない?」と思ってしまうほど。

低音は主張しすぎずちょうど良い量感にチューニングされていて、ベースやバスドラムがボーカルなどの中音域を引きたてているようなバランスの良さを感じます。

少し残念なのは高音に厚みが足りず、ボリュームを上げるとシャリつきや少しバタつくように感じるところ

とくにアニソンやユーロビートのようなテンポの速い楽曲でボリュームを上げすぎるとその傾向が強くなるように感じますので、どちらかというとゆったりした曲が合う音質でしょう。

女性ボーカルより男性ボーカルのほうが、よりこのイヤホンの音質にマッチするように感じました。

MS-TW23の音質を図で表現すると、以下のようになると思います。

M-SOUNDS MS-TW23 音質

M-SOUNDS MS-TW23の機能

M-SOUNDS TW23の機能面について、使い勝手がどのくらい優れているかという点を中心に確認していきましょう。

MS-TW23の操作性

MS-TW23はイヤホン本体のフェイスプレートにある物理ボタンで、様々な操作をすることが出来るようになっています。

動作
音楽1回押し音楽再生/停止
2回押し前の曲に戻る次の曲にスキップ
長押しボリュームダウンボリュームアップ
動画3回押し低遅延モード/通常モード切替
通話1回押し受話/切断
長押し着信拒否

実際に試してみましたが、大き目の物理ボタンがフェイスプレート上にあるので操作しやすいと感じました。

個人的にボリューム調整に「長押し」を割り当てているイヤホンは、ボリューム変化の速度が急すぎないか気になるんですが、MS-TW23は問題ありませんね。

ボタンを長押しすると少し間があいてから音量が変化し、音量が変ったなと思ったところでボタンを離せばスマホのボリュームコントロールを1回押したくらいの変化になります。

細かな音量調整はスマホなど接続するデバイス側で行うしかありませんが、高価格帯のイヤホンでも本体で細かく音量調整ができるものは少ないですから。

また、スマホに接続して音楽を聴いたり、動画を観たりしていている時に着信があればイヤホンから着信音が流れます。

着信時はボタンを1回押せば通話に切り替わりコンテンツは一時停止、電話を切ると自動的にコンテンツが再生されるのでとても便利ですよ。

MS-TW23の防塵防水性能

MS-TW23はIP55の防水防塵性能を備えています。

IPというのは防塵防水性能の国際規格で、IPの後ろに2つ並んだ数字の前が防塵等級、後ろが防水等級を表しています。

IP規格の説明

MS-TW23の防塵等級5は「機器の正常な動作に支障をきたしたり、安全を損なう程の量の粉塵が内部に侵入しない」となっていますので、土埃や砂埃を気にする必要はありません

また、防水等級5は「いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない」レベルですので、突然雨に降られたりして濡れたくらいでは全く問題ありません

M-SOUNDS MS-TW23 防水

MS-TW23の防塵防水性能なら、ジムでのトレーニングや車両が通行していない場所でのスポーツの際にも使うことができますよ

・MS-TW23には外音取り込み機能が搭載されていないため、車両が通行する場所でランニングを行う時には使用を控えたほうが賢明です

・充電ケースはIP55相当の防塵防水性能ではないため、注意して扱いましょう

MS-TW23は低遅延モード搭載

M-SOUNDS MS-TW23 画像

MS-TW23には、動画やゲームなどで映像と音声のずれを改善する低遅延モードが搭載されています。

有線イヤホンでは映像と音声のずれはありませんが、Bluetooth接続のワイヤレスイヤホンでは音声の伝達に通常0.12秒程度の遅れが発生してしまいます。

音楽を聴く場合は遅れは気になりませんが、これが動画やゲームといった映像がメインのコンテンツだと映像と音声のずれは大きな違和感となります。

MS-TW23の低遅延モードは、通常0.12秒程度の遅れを0.07秒程度に改善する機能で、このくらいまで遅延が改善されると人間は遅延を感じずらくなるんですね。

実際に動画を視聴して試してみましたが、たしかに通常モードでは「少し遅れているかな?」と感じた音声が、低遅延モードだと「遅れは感じられないな」に変化しました

ただし、遅れにシビアな「音ゲー」や「サバゲー」などは遅れを感じてしまうと思いますので、あくまで動画や通常のゲームに有効と考えて頂いた方が無難でしょう。

 

 

M-SOUNDS MS-TW23のレビューまとめ

それでは最後にM-SOUNDS MS-TW23の総合評価と、良い点・改善してほしい点を整理してみましょう。

MS-TW23の総合評価は以下の通りで、1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンを前提に評価すると4.4点と比較的高い評価結果となりました。

評価項目ImpressionScore
通話品質静かな場所での通話は問題なし4.0
低音比較的タイトで量感もある4.2
中音ボーカルが近く分離感や解像度も高い4.5
高音シャリつきや刺さりが若干気になる3.8
機能加点低遅延モード搭載5.0
機能加点IP55相当の防塵防水性能5.0
総合評価4.4

5千円台の製品ながらボーカルを中心に中音域の表現力が高く、低遅延モード搭載やIP55の防塵防水性能などTWS初心者にもうれしい機能を外していないことが評価が高くなった理由ですね。

今回実際に使ってみて良いと感じた点と、改善して欲しいなと感じた点も以下に纏めてみました。

良い点

女性ユーザー向けのデザインとカラーリング
とにかくコンパクトな充電ケースとイヤホン本体
ボーカルをはじめとする中音域の音質はクラス最高レベル
音質と装着感を考慮した独自開発イヤーピース採用
動画やゲームをストレスなく楽しめる低遅延モード搭載
IP55の防塵防水性能

 

改善してほしい点

急速充電に対応していない

 

MS-TW23の仕様上の連続通話時間はわかりませんが、再生時間が5時間と比較的短く、通話時間はおそらく3時間程度ではないかと思われます。

通話の際に左右片方ずつ交互に使えば問題ないんですが、オフィスでのリモートミーティングなどでは周囲がうるさくて両方使わないと相手の声が聴きづらいといったことも起こりがち。

そんな時に急速充電対応していれば、とりあえず片方だけ15分程度充電器に戻せば急場はしのげるので、仕事やオンライン授業で使うには便利なんですよね。

でも改善して欲しい点はそれくらいなもので、この価格でこの音質と通話品質、しかも機能面も普段使うには全く問題ないというのは驚くべきこと。

MS-TW23は、有線イヤホンのケーブルに煩わしさを感じているユーザーが、はじめて手に取る完全ワイヤレスイヤホンとしておススメしたい1台です。