ワイヤレスイヤホンのマルチポイントという機能をご存知でしょうか?
じつはマルチポイントは、ワイヤレスイヤホンを選ぶときにノイズキャンセリングと同じくらい重要な要素なんです。
今回はマルチポイントがどのような機能なのか、また、実際にどのようなシーンで便利に使えるかを解説していきます。
Contents
マルチポイントってどんな機能なの?

まずは、ワイヤレスイヤホンのマルチポイントという機能がどのようなものなのかを解説していきます。
また、マルチポイントと間違えやすいマルチペアリングとの違いもイヤホン選びの大切なポイントとしおさえておきましょう。
マルチポイントは複数端末への同時接続機能
ワイヤレスイヤホンを使うには、スマホなど親機となるデバイスとBluetoothで接続しなければなりません。
Bluetoothでの接続は基本的にスマホなどの親機1台に対して、ワイヤレスイヤホンなどの子機1台しか接続することができません。
しかし、マルチポイント機能を搭載したワイヤレスイヤホンの場合、親機2台に同時に接続しておくことができるのです。

マルチポイントで同時接続することができる親機は2台まで。2023年2月現在で3台以上の親機に同時接続できるワイヤレスイヤホンは発売されていません。
このマルチポイントはとても便利な機能で、複数デバイスに接続してワイヤレスイヤホンを利用する予定があるなら要チェック。
マルチポイントでは、同時接続した親機のうちアプリケーションが起動している親機側との接続を優先してくれます。
待機中の親機側で通話操作(着信応答や電話をかけるなど)を行った時は、いったん通話を優先し、もとの親機のアプリは自動停止。
通話が完了すると元の親機との接続が再優先され、停止していたアプリは自動で再起されるようになっています。
マルチポイントとマルチペアリングの違い
マルチポイントと似た機能に、マルチペアリングというものがあります。
マルチペアリングは、ワイヤレスイヤホンなどの子機に接続候補先の親機をいくつか登録しておくことができるというもの。
ワイヤレスイヤホンを親機と接続するときには、ペアリングという操作をしなければなりません。
しかし、接続先を変更するたびにペアリングするのも面倒なので、一度ペアリングした親機は子機に記憶させてしまおうということですね。

機種によって異なりますが、マルチペアリング機能は子機に通常6~8台くらいの親機の登録が可能。
もちろんマルチポイントを搭載しているワイヤレスイヤホンにも、マルチペアリング機能は搭載されています。
マルチポイント非搭載のワイヤレスイヤホンでは、登録済の親機の中から1台との接続しかできません。
しかし、マルチポイントを登載したワイヤレスイヤホンでは、登録済の親機の中の2台と同時接続しておくことができるんですね。

マルチポイントの便利な使い方

マルチポイント機能を搭載したワイヤレスイヤホンがどのくらい便利なのかを、具体的なシーンをあげてご紹介していきます。
プライベートと仕事用スマホ2台持ちのケース
仕事用のスマホを持っていると、通勤時に着信がないかを常に気にしていなければならないということはありませんか?
プライベートスマホで音楽を聴いたり動画を観ている時でも、胸ポケットやバッグの中の仕事用スマホが気になるという方も多いでしょう。
着信に気付かなかったばかりに取引先や上司に謝ることになったなんて経験は、誰でも一度はあるのではないでしょうか。
マルチポイント搭載のワイヤレスイヤホンは、通勤時に仕事用スマホに意識を向けておくことから解放されるという大きなメリットがあります。
たとえば、ワイヤレスイヤホンをプライベートスマホと仕事用スマホに同時接続して、仕事用スマホはバックの中というシチュエーションを想像してみましょう。
プライベートスマホで動画を観ている時に、バックの中の仕事用スマホに着信があったとします。
マルチポイント搭載のワイヤレスイヤホンなら、イヤホンに着信音が鳴るので電話に気付かないということがなくなります。
電話に応答するのもイヤホン本体を操作(ほとんどの機種はタッチセンサーをワンタップ)するだけ。

もちろん電話に応答すれば、プライベートスマホで観ていた動画は自動的に一時停止。
通話が終了すればプライベートスマホとの接続に戻り、停止していた動画は自動的に再生されます。
自分はマルチポイントのワイヤレスイヤホンを使うようになって、通勤時に心のゆとりみたいなものが生まれました。
通勤時に仕事用スマホへの着信が気になるという方には、マルチポイント機能の搭載されたワイヤレスイヤホンは特におすすめですよ。
パソコンやタブレットとスマホ併用のケース
TEAMSやZOOMでオンラインミ―ティングに参加するのに、パソコンやタブレットを使っているという方も多いのではないでしょうか。
このとき有線のイヤホンマイクを使うより、マルチポイント搭載のワイヤレスイヤホンを使うと利便性が向上します。
たとえばオンラインミーティング用アプリを立ち上げているパソコンと、ビジネス用のスマホ両方にイヤホンを接続。
これでオンラインミーティング中にスマホに着信があれば、イヤホン操作だけでスムーズに応答することが可能です。
自分の場合、ミーティングや着信が多い日は左右どちらか片方のイヤホンを着けっぱなしにしています。
着けているイヤホンのバッテリーが減ってきたら、充電ケースに入れてあるもう片方のイヤホンと付け替えて使えば1日余裕でOK。
良く使うデバイス2台に常に接続されているので、ミーティングへの参加や着信応答がほんとうに楽ですね。
イヤホンを使っての通話に慣れてしまうと、スマホを手に持って話すのは煩わしくなってくるもの。
通話時に両手が空いていると、メモを取ったりパソコンのキーボード操作をすることも可能ですからね。
マルチポイントとは?まとめ
マルチポイントは、ワイヤレスイヤホンを2台の親機に同時接続しておける機能。
マルチポイントが搭載されているかは、アクティブノイズキャンセリングと同じくらいワイヤレスイヤホン選びの大切なポイントだと思います。
とくにプライベートと仕事用のスマホ2台持ちの方は、個人的には必須機能といっても間違いではないと感じています。
事実、自分はマルチポイント搭載のワイヤレスイヤホンを購入して、スマホへの着信を必要以上に気にすることがなくなりました。
マルチポイントは低価格モデルにはあまり搭載されない機能ですが、型落ちモデルなどを狙えば比較的安く購入することも可能です。
実際に使ってみると、なくてはならない機能だと実感して頂けると思います。















