ANC非搭載でも良ければ超おススメ
Jabra Elite 65tは2018年5月に発売開始された製品で、当時22,000円だった価格が直近では1万円程度にまで低下しています。
アクティブ・ノイズキャンセリング機能こそ搭載されていないものの、通話品質の高さはピカイチで、透明感が高くエッジの効いたフラットな音質も安物のイヤホンとは一線を画す出来栄え。
また、Jabraの特徴であるマルチポイントやヒアスルーにも対応しており、使い勝手という点からもこの価格帯ではおすすめの1台であること間違いなしです。

Contents
Jabra Elite 65tの通話品質と音質をチェック
まずは最も気になる通話品質と音質をチェックしましょう。
Jabra Elite 65tのマイク性能
Jabra Elite 65tは片側2マイク×2の4つのマイクが搭載されています。
正直なところ、2018年の段階でこれほど高い通話品質を備えた完全ワイヤレスイヤホンは、Jabraしかなかったのではないかと思えるほどクリアな音声が実現されています。
JabraのEliteシリーズは、2019年11月にElite 75tが4マイク、2020年11月にElite 85tが6マイク搭載でリリースされ、いずれも通話品質の高さが特長となっています。
ただ、今回Elite 65tのマイクテストを行った限りでは、同じ4マイク搭載のElite 75tとは同レベル、6マイク搭載のElite 85tにもひけをとらない通話品質だと感じました。
Elite 85tはより自然に近い音声に聞こえますが、それも両者を聴き比べたらの話であって、Elite 65tでもweb会議での使用などには全く問題の無いレベルでしょう。
Jabraの公式ホームページの製品ページトップに「最高級の通話とオーディオ品質」と掲載されていることもうなずけますね。
ちなみにJabra Elite 85tとElite 75tも以下の記事でマイクテストを実施していますので、ぜひ参考にしてみてください。
Jabra Elite 65tの音質とノイズキャンセリング性能
Jabra Elite 65tの音質とノイズキャンセリングのついてみていきましょう。
Jabra Elite 65tの音質
Jabra Elite 65tは、フラットながらも中音~高音のアタック感があり、太くそれでいてうるさくない低音が全体を引き締めているような音質で、解像度も高いレベルにあると感じさせてくれます。
高音域に寄るにつれて繊細さやシャープさが増す傾向で、伸びやかな女性ボーカルには相性が良いイヤホンだと思いますが、曲によっては高音がうるさく感じる方もいるかもしれません。
また、下のほうでしっかり鳴る低音が曲のコントラストを強調するような効果があり、よくいえばシャープ、悪くいうと冷たい音質だと感じる可能性もあるかなという印象です。
また3年前の機種ということもあり、解像度が高いとはいえSONY WF-1000XM3やTechnics EAH-AZ70と比較すると繊細さにはどうしても差が感じられます。
ただし、それもJabra Elite 65tを3年前と同じ2万円台で購入するならという話で、現行の価格なら、むしろ現行2万円オーバーの機種とこれしか差がないのかと驚くほどの出来栄えです。
現行価格でこの音質+高い通話品質ということを考えれば、かなりコスパの高い製品であることに納得いただけるのではないかと思います。
Jabra Elite 65tのノイズキャンセリング
Jabra Elite 65tにはANC(=アクティブ・ノイズキャンセリング)機能が搭載されていません。
ただし、これまでインナーイヤー型イヤホンを使っていたのであれば、Jabra Elite 65tのようなカナル型イヤホンだと耳栓のようなノイズキャンセリング効果を感じることができると思います。
これはPNC(=パッシブ・ノイズキャンセリング)と呼ばれ、主に中音~高音のノイズ低減に効果が期待できるんですね。
https://monolowl.com/headset-noise-canceling-2021-03-27
通勤電車で動画や音楽を楽しみたいのであればANC搭載機をおススメしますが、自宅やカフェなどで使うシーンが多いのであればPNCだけでも十分かと思います。
なお、EliteシリーズでANCが搭載されたのは厳密には最新のElite 85tから。
Elite 75tやElite Active 75tは、2020年に実施されたアプリのアップデートでANCが追加された珍しい機種で、発売当初はANC未搭載だったんです。
完全ワイヤレスイヤホンのANCは、ここ1年間くらいで急速に復旧してきた機能なので、Jabra Elite 65tを選ぶならこの機能は妥協点ということになります。
Jabra Elite 65tの外観と装着感をチェック
次にJabra Elite 65tの外観と装着感をチェックしていきましょう。
Jabra Elite 65tの本体と充電ケース
まず充電ケースの大きさですが、幅7.2cm×高さ5.1cm×奥行2.65cmとなっています。
左の写真はElite Active 65tのものですが、Elite 65tと同サイズでカラーが明るいほうが大きさがつかみやすいと思って撮影したものです。
最新のElite 85tより幅と高さが1cmほど大きいサイズとなっていますが、手の平にすっぽり収まるサイズですので携帯性は問題ないですね。
ただし、底面が平らじゃないのでコロンと寝かせておくことになります(側面は平らなので横にすれば立つんですが、それじゃ変ですし…)。
それと、マグネットで本体とケースがパチッと固定されるタイプではなく、フタを開けて横に傾けると本体が落ちてしまうので注意が必要です。
イヤホン本体は若干厚みがあり、マイクの部分が突き出ている独特の形状をしていますので、小柄な女性には少し大きく感じるかもしれません。
Jabra Elite 65tのカラーバリエーションは以降のElite 75t~Elite 85tへと続く、チタニウムブラック・コッパーブラック・ゴールドベージュの3色です。

外観は歴代のEliteシリーズの中では最もプラスチッキーな感じが無くて、ガジェットして所有欲を満たしてくれるデザインになっていると思います。
Jabra Elite 65tの装着感
Jabra Elite 65tは耳の内側にフィットするような形状になっているので、装着感は悪くないですし、首を振っても落下してしまうような感覚はありません。
ただし、装着感はイヤホン本体の形状と耳の形によるところが大きいので、その善し悪しにはどうしても個人差が出てしまいます。
Jabra Elite 65tは、後継機のElite 75tやElite 85tと比較すると本体サイズが大きく厚みもありますので、小柄な女性などはもしかしたら長時間使っていると耳に痛みを感じるようなことがあるかもしれません。
装着感はイヤホン本体の形状と耳の形によるところが大きいので、その善し悪しにはどうしても個人差が出てしまいますが、小柄な方はイヤホンのサイズが小さいほどフィットする可能性は高くなります。
Jabra Elite 65tを単体で見るとそれほど気になる大きさではありませんが、以下の通り75t、85tと並べて比較するとサイズの違いは明らかです。

iPhone8の上に左からElite 65t、Elite Active 75t、Elite 85tと並べてみましたが、大きさ・厚みともにまったく違うことがお分かりいただけると思います。
大きさが心配な方は、予算が許すのであればANC機能も搭載されたElite 75tを検討するのも選択肢の1つではないかと思います。
Jabra Elite 65tの機能と操作性をチェック
最後にJabra Elite 85tの機能や操作性についてみていきましょう。
Jabra Elite 65tの操作性
Jabra Elite 65tの操作方法はちょっと特殊で、左の本体のボタン前後の押し分けでボリュームUP/DOWNと曲のスキップ/リピート、右の本体ボタンで曲の再生/停止、着信対応、ヒアスルーモードへの切り替えを行います。
本体が大きめとはいえ、耳に装着したイヤホンのボタンの位置を正確にタッチするにはかなり慣れが必要です。
そういった意味では、小さなボタンの前後を押し分けるのがうまくいかず、最初のうちはかなりストレスを感じます。
ただし、Jabra Elite 65tはタッチセンサーではないので、触っただけで意図しない操作が実行されることが無いのはありがたいですね。
また、マイク部分から指を後ろにスライドさせるようにするとボタンの前後位置が分かりやすいので、慣れてしまえばそれほど不便は感じないでしょう。
完全ワイヤレスイヤホンはどの機種も同じなのですが、イヤホン本体のボリュームコントロールでは丁度良い音量にならず、結局スマホで微調整することが多いです。
そういった意味では、左本体のボタンは慣れるまで操作がしずらいというデメリットがありるものの、僕はそれほど気にする必要は無いと考えます。
Jabra Elite 65t専用アプリについて
Jabra Elite 65tでは、他のEliteシリーズと同じく専用アプリ「Jabra Sound+」を使って様々な楽しみ方が可能になります。
メイン機能はやはり音質調整のイコライザーで、6種類のプリセットから選択するか、自分の好みの音になるように手動設定して音楽を楽しむことも可能です。
通話イコライザー
Jabra Sound+には、音質変更のイコライザーの他に、さすがヘッドセットメーカーのJabraだと思える通話イコライザーという機能が搭載されています。
これは通話している相手の音声の高音や低音を調整して聞き取りやすくする機能ですが、「側音」というスイッチをONにすると、ヘッドセットで自分の声を聴くことができます。
僕によってこの機能は、web会議などで自分の音声が相手のどのように聴こえているか、どのくらいの声量で話すべきか確認するのに非常に役に立っています。
HearThrough
HearThroughを使用すると、音楽再生中でも周囲の音を取り込むことが可能です。
周囲の音をどれだけ取り込むようにするか、その強弱も調整可能ですので利用シーンに応じて設定を変更できるというのは便利ですね。
Jabra Elite 65tのおすすめ機能
Jabraの完全ワイヤレスイヤホンとしては旧機種になってしまったElite 65tですが、このメーカーのおすすめポイントとなる便利機能はこの機種にもしっかりと搭載されています。
マルチポイント機能に対応
Jabra Elite 65tは、後継機種のElite 75tやElite 85tでもおすすめ機能とされているマルチポイントに対応しています。
これは、2台までであればOSが違う端末にも同時接続することができるというものです。
「ふーん…で?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、たとえば個人のスマホと会社支給のスマホ2台持ち、個人のスマホで音楽を聴いている時に会社支給のスマホに電話がかかってきたとします。
Jabra Elite 65tでは、音楽を停止して着信対応すれば自動的に電話を受けたスマホ側の接続が優先され、通話を切断して音楽を再生すればふたたび元のデバイスとの接続が優先されるんです。
つまり、常時2台のデバイスにBluetooth接続していて、アプリを起動している側のスマホとの接続が優先されるということですね。
マルチポイント非搭載のイヤホンだといちいちペアリングしなければならないので面倒くさいですし、マルチポイント搭載機でも接続を優先するデバイスが勝手に切り替わってしまったりするものもあります。
そういった意味では、Jabraのマルチポイント制御は非常に使い勝手が良く、同社の完全ワイヤレスイヤホンの人気が高い理由のひとつです。
iPhoneとAndroid端末両方に接続可能ということもうれしい限りですね。
耳から外すと音楽は自動停止
Jabra Elite 65tのもうひとつの便利機能としてご紹介したいのが、耳からイヤホンを外すと音楽が自動で停止し、60秒以内に耳に戻せば自動で音楽再生を再開するというもの。
僕は「ヒアスルー機能が搭載されているのであってもなくてもいいかな」と思っていたんですが、これが思いのほか便利なんです。
ヒアスルー機能をONにしていない時に急に話しかけられたり、そもそもコンビニでの買い物とかではヒアスルーにするのを忘れていたりすることも多いんですよね。
そんなときに「あ…やべ…」と思ってイヤホンをパッと外すことがあるんですが、音楽が自動で停止していてくれるのがことのほかありがたいんですよね。
たいした話じゃないんですが、聴いてた曲が先に進んじゃうと「もう一度最初から聴くかぁ…あーでもいいか…」みたいな感じでモヤモヤしません?
僕だけですかね?
まとめ
Jabra Elite 65tは、世界的なヘッドセットメーカーであるJabra初の完全ワイヤレスイヤホンとして2018年5月にリリースされた製品です。
おそらくこの時期にJabraのブランド名をご存じだった方は少なかっただろうと思います。
2020年春以降のテレワーク推進で、それまで聴くほうの音質のみが評価対象になっていたマイク付きイヤホンは、通話品質にもスポットがあたるようになりました。
ヘッドセット開発で培ったJabraの技術が搭載された同社の完全ワイヤレスイヤホンは、その流れの中で高い通話品質が評価され一躍有名になったんですね。
もちらん、聴くほうの音質がダメならイヤホンとしての評価が高まることも無かったでしょうが、JabraのEliteシリーズはモデルチェンジを重ねるたびに音質のクオリティがあがっているということも忘れてはなりません。
Elite 65tは、後継機のElite 75tやElite 85tの代名詞になっているJabraサウンドといわれる低音寄りの音質の色合いがあまり濃くない、フラットな音色だという印象です。
そのぶん聴き手を選ばないイヤホンだとも言え、クセが無いだけにアプリのイコライザーで自分好みの音質に調整すれば良いと整理することもできるでしょう。
web会議用に手ごろな完全ワイヤレスイヤホンをお探しなら、入門機として購入しても損することは無く、もっと色々試してみたいなと思わせてくれるような製品だと思います。
















