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MPOW M7 ANC レビュー

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MPOW M7 ANC スペック

ANC搭載、通話品質も高い低価格TWS

MPOW M7 ANCは、低価格ながら最新の機能が搭載されたバランスの良い製品です。

低価格機ながらアクティブ・ノイズキャンセリングやアンビエントモードを搭載、コーデックもaptX、aptX Adaptiveに対応していることから通勤時にゲームや動画視聴を楽しみたい方にも向いています。

また、通話品質が予想以上に高く、web会議にも十分使える性能が出ていますし、本体がコンパクトにできているので、小柄な女性でも違和感なく装着することができるでしょう。

MPOWは中国メーカーですが、本機は日本向けの戦略商品として開発されたようですので、要チェックの1台でしょう。

 

MPOW M7 ANC 評価

MPOW M7 ANCの通話品質と音質をチェック

まずは、MPOW M7 ANCの通話品質と音質をチェックしていきましょう。

MPOW M7 ANCのマイク性能

MPOW M7 ANCのマイクテストを実施してみて、言葉は悪いのですが正直驚きました。

1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンの通話品質については、Jabra Elite 65tは別格として、新製品ではJVCのHA-A50Tがトップかなぁと思っていたんです。

JVC HA-A50T レビューJVC初のノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスステレオヘッドセット、HA-A50Tを実際に使用してみた感想をレビュー記事としてまとめました。1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンの中でも、非常にバランスの取れたおすすめの1台です。...

1万円以下の製品で、通話品質に納得がいくような完全ワイヤレスイヤホンってなかなか無いんですよね。

しかし、以下のマイクテストの結果、MPOW M7 ANCの通話品質はHA-A50Tを若干上回るものに仕上がっていると感じました。


JVC HA-A50Tでは音声に微妙にエコーがかかったような聞こえ方をするのに対し、MPOW M7 ANCの音声は自然に近い聞こえ方だと感じます。

また、周辺ノイズもかなりカットされており、1万円以下の価格帯の完全ワイヤレスイヤホンの通話品質としては、間違いなくトップクラスにランキングされる高さです。

 

MPOW M7 ANCの音質とノイズキャンセリング性能

つぎにMPOW M7 ANCの音質とノイズキャンセリング性能をみていきましょう。

MPOW M7 ANCの音質

MPOWの公式ホームページには、M7 ANCは繊細な音楽表現を好む日本人の趣向に合わせた専用のチューニングが施されているとの記載があります。

実際に聴いてみたところ、重低音~低音域については深みやアタック感はそれほど感じないものの、中音域を邪魔しない程度の程よいバランスに調整されている印象です。

いっぽう、中音域はボーカルに厚みと清涼感が感じられ、高音域は解像度が高く抜けの良い音質です。

音場は全体的に小ぶりにまとまっていて、上下の広がりはそれほど感じられません。

ただし薄っぺらな感じはせず、厚みと明暗が見えるような感覚があるのは、日本人向けのチューニングが効いているからなのではないかと思います。

同価格帯で通話品質の高いJVC HA-A50Tをライバルとするなら、重低音~低音重視ならHA-A50T、中音~高音の厚みや繊細さを重視するならMPOW M7 ANCを選択するべきでしょう。

MPOW M7 ANCノイズキャンセリング

MPOW M7 ANCのアクティブ・ノイズキャンセリングはフィードフォワード方式を採用しており、高価格帯機種のようなハイブリッド方式ではありません。

【ハイブリッド方式】

「フィードフォワード方式=イヤホン外側のマイクにより周辺ノイズを低減する方式」と「フィードバック方式=イヤホン内側のマイクにより耳の中のノイズを低減する方法」両方のアクティブ・ノイズキャンセリングを搭載したもの。

https://monolowl.com/headset-noise-canceling-2021-03-27

それが理由というわけではありませんが、MPOW M7 ANCノイズキャンセリングの性能は、AirPods Proを10点満点とすると7点ほどの実力だと感じました。

AirPods ProやPanasonic EAH-AZ70Wは、バス乗車時の走行音は全く感じませんし、電車の乗っている間も走行音や車両がすれ違う音は全く気になりません。

それと比較すると、バスや電車の乗車時の走行音が曲を流していても若干ですが耳に入ってきます。

もちろんノイズが邪魔をして動画のセリフが聞き取れないというようなことはありませんし、あまり強力なノイキャンだと常に圧がかかっているような違和感を感じるので、このくらいがちょうどいいかもしれません。

また、アクティブ・ノイズキャンセリングの性能を十分に発揮させるには、イヤーピースが耳孔に合っているかどうかがポイントなりますので、その点もお忘れなく。

MPOW M7 ANCの外観と装着感をチェック

MPOW M7 ANCの外観と装着感をみていきましょう。

MPOW M7 ANCの本体と充電ケース

まずは充電ケースですが、手のひらにすっぽりとおさまるサイズで携帯性は非常に優れているといえます。

MPOW M7 ANC 充電ケース

ケース上部のフタの塗装はメタリック調になっていて高級感もありますが、個人的にはマットな仕上げにしてMPOWは打刻にしたほうが、さらに購買意欲をかきたてたのではないかと…。

まぁ、このあたりは好みですから余計な意見でしたかね。

イヤホン本体も非常にコンパクトでAVIOT TE-D01mと似た形状をしていますが、それよりドライバー部の厚みがほんの少しだけ薄いかなと感じます。

MPOW M7 ANC 本体

ただ1つだけ残念なのは、カラーバリエーションが現在ブラック1色だということ。

音質・通話品質共に高いレベルですし、イヤホン本体も小ぶりなので、女性ユーザー向けにカラーバリエーションを増やせばさらに人気が出るのではないかと感じます。

MPOW M7 ANCの装着感

MPOW M7 ANC 装着感MPOW M7 ANCはスッと耳に差し込めばピタッとおさまる、非常に装着感の良い製品だと感じました。

完全ワイヤレスイヤホンの中には、グリグリと耳にねじ込みながらおさまりの良い位置を探す必要があるものもありますが、そのような感覚は全くありません。

MPOW M7 ANCは本体がコンパクトで使い手を選ばないということが大きなメリットであり、小柄な女性でも違和感なく装着できるでしょう。

また、遮音性の高い形状なので、イヤーピースがぴったり合えば1万円オーバーの製品以上のノイズキャンセリング性能を引き出すことも十分可能だと思います。

純正品が合わないようでしたら、SpinFit C350やJVC EP-FX11などを試してみることをおススメします。

 

 

MPOW M7 ANCの機能と操作性について

つぎにMPOW M7 ANCの操作性や機能面をみていきましょう。

MPOW M7 ANCの操作性

MPOW M7 ANCは本体に搭載されているタッチセンサーで操作が可能です。

音楽再生時や電話の着信時の操作は以下の表にまとめた通りで、主だった操作はすべて盛り込まれています

動作
音楽1回タップ音量DOWN音量UP
2回タップ音楽の再生/一時停止
3回タップ前の曲に戻る次の曲に進む
通話1回タップ受話
2回タップ通話終了
長押し着信拒否
通常時長押しアンビエント ⇒ ANCオン ⇒ オフ音声アシスタント起動

なお、専用アプリは無いので操作のカスタマイズはできません。

今後日本市場でのシェア拡大を目指すのであれば、音楽用イコライザーも含めて是非アプリのリリースと機能充実を図って欲しいと感じます。

MPOW M7 ANCのおすすめ機能

MPOW M7 ANCは、対応コーデックがSBC・AACだけでなく、aptXとaptX Adaptiveにも対応しているのが大きな特徴です。

最新のaptX Adaptiveに対応したスマホであれば、YouTubeや動画の視聴などで遅延ストレスを感じることなく高音質のコンテンツを楽しむことが可能です。

aptX LLには対応していないので、さすがに音ゲーでは遅延ストレスを感じると思いますが、それ以外の音の遅延にそれほどシビアではないゲームになら十分使えます。

2万円オーバーの価格帯の完全ワイヤレスイヤホンは、最近では音楽鑑賞に特化する傾向にあるため対応コーデックがSBCとAACのみという製品が増えてきています。

そうしたなかで、aptXやaptX Adaptiveに対応しつつ音楽鑑賞時の音質もきちんとしたクオリティを発揮できている本機のような機種は貴重な存在といえるでしょう。

 

まとめ

MPOW M7 ANCは、1万円を切る価格ながらも完全ワイヤレスイヤホンに求める基本機能はほぼ搭載されている製品です。

MPOW M7 ANC

特筆すべきは自然でクリアな通話品質で、もともと2万円以上の価格だったJabra Elite 65tは別格としても、それに次ぐほどの性能を実現しています。

また、音質も日本人向けに調整されただけあって、中音域に厚みのある嫌みのない音色が表現されており、好き嫌いの出にくい万人受けするチューニングとなっています。

超強力とはいえないものの、アクティブ・ノイズキャンセリングも搭載され、アンビエントモードの自然な外音取り込みについても個人的には高評価を付けたい点です。

さらにSBCとAAC以外にaptXとaptX Adaptiveコーデックに対応しているので、動画やゲームを楽しみたいユーザーにはうれしい仕様ではないでしょうか。

反面、対応するアプリが用意されていないので、タッチセンサーやイコライザーでのカスタマイズができない点や、ノイズキャンセリングやアンビエントの強弱を変えられない点などは改善が望まれます。

また、MPOW M7 ANCはカラーバリエーションがブラックのみですので、女性向けに華やかな色合いを追加して頂きたいと思うのは僕だけではないでしょう。

いずれにしても尖った性格が無いだけに誰にでも使いやすい機種で、価格的にも外に気軽に持ち出して色々なシーンで使いたくなる1台だと思います。