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Jabra Elite 85t|音質・通話品質ともに大きく進化したフラッグシップモデル

Jabra Elite 85tはヘッドセットメーカーのJabraから、2020年10月に発売された完全ワイヤレスイヤホンです。

Jabra Elite 85tは、ヘッドセットメーカーらしいクリアな通話品質が特長で、本機は新たに6マイクを搭載して性能がアップ。

さらにJabra初のアクティブ・ノイズキャンセリング(=ANC)を搭載、12mmの大型ドライバーにより低音の迫力もアップして音質も十分満足のいくレベルです。

本体の再生時間は若干短いものの、充電ケースにロングバッテリーを搭載しており、普段使いとしては死角なしの1台です。

Jabra Elite 85t スペック

 

 

 

Jabra Elite 85tの通話品質と音質

Jabra Elite 85tの通話品質と音質をまずはチェックしていきましょう。

Jabra Elite 85tのマイク性能

Jabra Elite 85tは左右3個の合計6マイクになったことで、さらに通話品質が上がった印象です。

以下は平日の18時にショッピングモールで、Jabra Elite 85tのマイクテストを行った時のものです。

マイクテストの結果、非常にクリアな通話が可能だということが確認でき、通話品質の高さを実感することができました

そこそこ混雑していたので、もっと周辺ノイズを拾っているんじゃないかと思っていたんですが、これならweb会議などのビジネスシーンでも問題なく使えるレベルでしょう。

完全ワイヤレスイヤホンのマイク性能をチェックするときは、「どれだけマイクの近くで話しているように聞こえるか」と「どれだけ周囲の雑音をカットしてくれるか」がポイントとなります。

そもそも口元にマイクがこない形状なので、マイクから離れたところで話しているように相手にきこえてしまう特徴があり、製品ごとにその程度に差があります。

また、自分の声をメインに拾ってくれればいいのですが、周囲の雑音をメインに拾っているんじゃないか?と思えるような製品もあるのです。

Jabra Elite 85tは、自分の声はマイクが口元にあると表現して差し支えない音質ですし、オフィスノイズなど周囲の雑音はかなりカットされています

これだけの通話品質であれば、自宅でのテレワークで使えるのはもちろんのこと、オフィスの自席からリモートミーティングに参加しても問題ないでしょう。

また、Jabra Elite 85tは通話中のミュート機能も備わっていて、イヤホン本体のボタンカスタマイズでミュート ON/OFFを割り当てることもできるのが非常に便利です。

完全ワイヤレスイヤホンでミュート機能が備わっている機種はあまりないだけに、Jabraは通話というものをよくわかっているなという印象ですね。

ロウル
ロウル
Jabraはヘッドセットメーカーなので、聴くことに特化しているオーディオメーカーより通話に関する意識や技術が高いレベルなんでしょうね。

ちなみに、Jabra Elite 85tの登場でだいぶ価格が下がったElite 75tも高い通話品質を持っていますので、そちらのマイクテストの結果も確認してみてください。

Jabra Elite 75t レビュー|通話品質を求めるなら注目のTWSJabra Elite 75tは2019年11月に2万4千円程度で発売された製品ですが、後継機のElite 85tがリリースされ価格が下がってきています。加えて2020年10月にアプリのアップデートでアクティブ・ノイズキャンセリング機能が追加されるという離れわざを実施して、一気に評価が上がったお買い得の製品です。...

Jabra Elite 85tの音質

Jabra Elite 85tの音質は、低音域に厚みがあってとがった感じの無いマイルドな聞き心地で、聞いていて疲れることない音づくりができていると思います。

さすが12mmの大口径ドライバーを搭載しているだけあり、低音は重厚で広がりのある音質で、曲全体を支える土台になっているような感覚があります。

中音~高音はクリアで柔らかい音色で、高音は刺さりもなく伸びやかさも十分感じられ、余裕のある音づくりができているという印象ですね。

ある意味、ゼンハイザーのMOMENTUM True Wireless 2に似た感じの音質なのですが、中音~高音域の艶っぽさや解像度はTrue Wireless 2ほど完成されていないかなと。

Jabraはもともとビジネス用途のヘッドセットメーカーであり、音質に関してはゼンハイザーなどの音響機器メーカーに一日の長があるのは致し方ないですね。

ただし、だからといって聞いていて物足りない音だというわけではなく、この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしては十分なレベルに仕上がっていると思います。

音場(=音が鳴っている範囲)も、奥行きこそそれほどではないものの上下左右への広がりは十分い出ています。

「とにかく音の解像度が大事」とか「高音域が命だぜ」って方でなければ十分満足できる完成度の高い1台だといえるでしょう。

Jabra Elite 85tのANCと外音取り込み性能

Jabra Elite 85tのANC(=アクティブノイズキャンセリング)と外音取り込み性能をチェックしていきましょう。

Jabra Elite 85tのノイズキャンセリング

Jabra Elite 85tのノイズキャンセリングはフィードフォワード方式とフィードバック方式という2つの機能を搭載したハイブリッド方式を採用しています。

【フィードフォワード方式とは】
ヘッドホンの外側にマイクを配置して外部からのノイズを集音し、そのノイズと逆位相の音波を電気的につくりだして同時に流す技術

【フィードバック方式とは】
ヘッドホンの内側にマイクを配置して本来の再生音と外部からのノイズ両方を集音し、その逆位相をぶつけていったんすべての音を消し去る技術

ヘッドセットのノイズキャンセリング機能とは?ヘッドセットには2種類のノイズキャンセリング機能があります。1つは自分に聞こえる雑音、もう1つは相手の耳に聞こえる雑音を取り除くノイズキャンセリングです。この2種類のノイキャンを理解しないと、せっかくヘッドセットを購入しても期待外れになってしまいます。...

Elite 85tのANC性能は、ノイキャン性能が優秀といわれるAirPods ProやBOSE QuietComfort Earbudsを10点満点とするなら8点くらいかなという印象です。

街中の雑踏やカフェなどでの周辺ノイズは全く気にならない程度に遮断できるレベルですし、電車の走行音なども音楽を流せばほとんど気にならないですね。

ただし、人の話し声など高音域のノイズはそれほど強力にカットされるわけではありませんので、低域にフォーカスされたチューニングなのかもしれません。

ちなみにElite 85tのイヤーピースは楕円形をしていて、僕は右耳のフィット感がどうやってもしっくりこないんですよね。

ノイズキャンセリングはイヤーピースがしっかりフィットしていないと十分な性能が出ないので、本来はもう1ランク上のポテンシャルを持っているように思います。

また、アクティブノイズキャンセリングの強弱は、専用アプリのホーム画面から調整可能になっています。

Jabra Elite 85t ANC調整画面

このANCの調整機能はElite 85tから新たに実装されたもので、周辺ノイズの状態によって強度が変更できるので、あまり強いノイキャンは苦手というユーザーにはうれしい仕様ですね。

Jabra Elite 85tの外音取り込み性能

Jabra Elite 85tのHearThrough(外音取り込み)性能は、前作のElite 75tより大幅に向上していると感じます。

HearThroughモードに切り替えると、周囲の音がかなり自然な音質で耳に流れ込んできます

この性能なら、日常的に違和感なくHearThroughモードを使うことができるので、Elite 85tを装着する時間が長くなりそうな予感がします。

また、HearThroughモードはアプリで取り込み強度の調整が可能です。

レベルMAXだと聴こえすぎるという方は、取り込みレベルを少し下げると良いでしょう。

Jabra Elite 85tの外観と装着感

次にJabra Elite 85tの外観と装着感をチェックしていきましょう。

Jabra Elite 85tの本体と充電ケース

Jabra Elite 85tはドライバーユニットが若干大きめで機械的なデザインなので好みが分かれるところかもしれませんが、本体も充電ケースも非常にコンパクトです。

Jabra Elite 85t 充電ケース

充電ケースはシンプルなデザインで、64.8mm×41.1mm×28.5mmと女性の手のひらにもすっぽり収まる小さめのサイズですから、サッとポケットに入れて外出ができます。

特筆すべきはノイキャンONで充電ケースを含めれば25時間使用可能という点で、充電ケースのバッテリー性能は相当優秀だと評価できますね。

Jabra Elite 85t イヤホン本体

また、Elite 85tのイヤホン本体も12mmの大径ドライバーを採用している割には、上面周囲が面取りされているのでそれほど大きくは感じません

カラーバリエーションは5色用意されているところは選択肢が多くて好感が持てますが、チタニウムブラックとグレイが同じに見えるのは僕だけでしょうか?

Jabra Elite85t カラーバリエーション

 

ロウル
ロウル
Blackは品薄なのかネットでもなかなか見つからないですね。セールなどでブラックが1万円代前半で見つかったら迷わず買いだと思います。

 

 

Elite 85tの装着感

Jabra Elite 85tは何千人もの耳の形状をスキャンして、その結果をアルゴリズムによるシミュレーション解析した結果生まれた形状ゆえに、イヤーピースが楕円形をしています。

丸いイヤーピースの装着に違和感を感じている方は、もしかしたらぴったりフィットするかもしれませんが、市販のイヤーピースをあれこれ試せないのはマイナスポイントですかね。

装着した感じは以下の通りで、小柄な女性でも大きさを気にせず使用できると思います。

Jabra Elite 85t 装着感

装着時の安定感は非常に高く、頭を振っても落下してしまうような不安定さは全く感じません。

2万円オーバーの高機能ワイヤレスイヤホンで大径ドライバーを搭載している機種は大型のものが多いのですが、これだけコンパクトな製品はある意味貴重な存在だと思います。

Elite 85tの機能と操作性をチェック

最後にJabra Elite 85tの機能や操作性についてみていきましょう。

Elite 85tの操作性

Jabra Elite 85tは左右本体の物理ボタン(Jabraと書いてあるところがボタンになってます)を押し込んで操作します。

Jabra Elite 85t 本体操作方法出典:Jabra DATA Sheet

物理ボタンは、装着時などにうっかり触って反応したり誤動作してイライラすることがないので、非常に使いやすい仕様だと感じます。

基本設定は以下の表の通りボタンを押す回数と長押しによって、楽曲の再生・ボリュームコントロールやノイズキャンセリングのON・OFFなどを使い分けるようになっています。

動作
音楽1回押し音楽再生/停止ANC ⇒ 外音取込み ⇒ OFF
2回押し音声アシスタント起動次の曲にスキップ
3回押し前の曲に戻る
長押し音量UP音量DOWN
通話1回押し受話/マイクミュート受話/マイクミュート
2回押し着信拒否/通話終了着信拒否/通話終了
長押し音量DOWN音量UP

なお、専用アプリでボタンのカスタマイズが出来るようになっていて、ボタンを押す回数ごとにどのような操作を割り当てるかが選択可能です。

jabra Elite 85t ボタンカスタマイズ

 

ロウル
ロウル
ボタンを押す回数ごとに完全カスタマイズができるので、かなり使い勝手の良いイヤホンですよ!

Jabra専用アプリについて

Elite 85tに対応する専用アプリとして、Jabra Sound+がリリースされています。

Jabra Sound+

Jabra Sound+

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このアプリはJabra Elite 85tだけではなくほかのJabra製品全般に対応したもので、イヤホン本体の基本設定に始まり、音質やノイズキャンセリングの調整、本体紛失時の位置確認などもできるようになっています

ホーム画面では、イヤホン本体だけでなく充電ケースのバッテリー残量も確認できます。

Jabra Elite 85t アプリメイン画面

また、ホーム画面の右上の歯車のマーク部分をタップすると、上の右側の図のように色々な設定が出来るようになっています。

Jabra Sound+でどんなことができるのかと、ポイントを簡単に一覧にまとめてみましたので、以下の表を参考にしてみてください。

Jabra Sound+で出来ること

  • イヤホン本体と充電ケースのバッテリー残量表示
  • イヤホンを耳から外した時の音楽一時停止機能ON/OFF
  • イヤホン本体ボタンのカスタマイズ
  • 5種類のプリセットとカスタマイズイコライザー搭載
  • 外音取り込みの強度変更
  • イヤホン紛失時の探索(Find My Jabra)
ロウル
ロウル
Jabra Sound+はかなり機能が充実したアプリです。ここまで至れり尽くせりの専用アプリはなかなかありませんね。

Elite 85tのおすすめ機能

Jabra Elite 85tに搭載されている特徴的なおすすめ機能を紹介しましょう。

マルチポイント機能が優秀

Jabra Elite 85tはiOS・Androidにかかわらず、音楽や動画などを再生しているデバイスに自動接続してくれるマルチポイント機能を搭載しています。

もちろん、接続したい端末へのBleutoothでのペアリングは事前に行っている必要がありますが、それさえしておけばデバイスの切り替えが非常に楽です。

Jabra Elite 85t マルチポイント

会社ではiPhoneを支給されているけど、自分のスマホはAndroidなんていう方には特におすすめですね。

通話体験はJabraならではの機能

Jabra Elite 85tには、音楽の音質だけでなく自分の声の音質を確かめたり、通話相手の声の音質までを変更する機能が搭載されています。

Jabra Sound+の画面右上歯車 ⇒ ヘッドセット設定 ⇒ 通話体験と進むと「側音」というメニューがあります。

Jabra Elite 85t 側音設定画面

この機能をONにすると、通話相手と自分がどのくらいの大きさの声で話しているかを自分自身で確認することができます

普段声が大きかったり小さかったりと言われることがある方は、この機能で自分の声が相手にどう聴こえているかをこまめにチェックしてみると意外な気付きがあるかもしれません。

また、「通話品質」というメニューでは、通話相手の声の音質を変更することができます

Jabra Elite 85t 通話品質設定画面

標準以外に高音・低音のいずれかを強調する選択が可能で、これはJabra特有のものではないかと思います。

ワイヤレス充電に対応

Jabra Elite 85tはワイヤレス充電に対応していて、全てのQi規格の充電器が使用できます。

ワイヤレス充電器を使用した場合のフル充電時間は3.5時間となっていますので、USB充電とあまり変わらない時間で充電が可能です。

 

 

Jabra Elite 85t レビューまとめ

Jabra Elite 85tの総合評価と良い点・改善してほしい点を整理してみましょう。

評価項目ImpressionScore
通話品質ビジネスでも積極的に使える通話品質4.8
低音豊かで迫力のある低音4.8
中音厚みがありクリアで柔らかい音質4.7
高音粒立ちが良く伸びやか4.7
ANC低域ノイズにはかなり有効4.6
外音取込みかなり自然に近い音質4.5
アプリ機能機能充実しており使い勝手も良し4.8
機能加点マルチポイント対応1.0
機能減点片側使用は右側だけ(リレー式)-1.0
総合評価4.7

 

良い点

完成度の高い通話品質
通話時のマイクミュート機能が備わっている
低音にボリュームのあるクリアなサウンド
アクティブノイズキャンセリング性能が優秀
充電ケース・本体共に非常にコンパクト
マルチポイントに対応
埃と水に対する2年間の保証あり
誤動作の少ない物理ボタン
多機能な専用アプリ
ワイヤレス充電対応

 

改善してほしい点

イヤーピースは市販品も試せる円形が良かった
リレー式なので片側での使用は右側のみ

 

Jabra Elite 85tは、通話品質・音質・各種機能が高い次元で製品化された完全ワイヤレスイヤホンだといえます

Jabra初の6マイクを搭載したことで、これまでの同社製品と比較してもその通話品質は文句なく最高レベル

音楽再生の音質に関しては、Momentum True Wireless 2には高音域の表現力で一歩及ばないものの、12mmドライバーによる厚みとアタック感のある低音は迫力満点です。

アクティブノイズキャンセリングの性能も十分満足できる性能ですし、なんといってもマルチポイントに対応しているので複数デバイスを使い分けている方には使い勝手の良いイヤホンでしょう

少し高価なワイヤレスイヤホンですが、通話・音質・機能面すべてに妥協したくない方にはおススメの1台です。