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EarFun Free Pro 2 レビュー|低価格ノイキャン機ならこれ!

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EarFun Free Pro 2は1万円を切る低価格ながら、-40dBという強力なアクティブノイズキャンセリング性能を備えた完全ワイヤレスイヤホンです。

さっそくレビューをすべき実機を購入して色々試してみると、充電ケースの質感やハイブリッドノイズキャンセリング機能を搭載したANC性能はツーランクは上の製品並み。

音質や通話品質もこの価格帯にしてはかなりレベルが高く、これまでEarFunの製品を取り上げてこなかったのを後悔したほどです。

Earfun Free Pro 2 箱

今回は、そんなEarFun Free Pro 2を徹底的にレビューしていきます。

色々試して分かったことは、通話品質・音質・ノイズキャンセリング性能など、どの項目もこの価格帯ではありえないくらい品質が高いということ。

低価格・小型・ANC性能というキーワードを優先して完全ワイヤレスイヤホンを選ぶとしたら、EarFun Free Pro 2は間違いなく上位にランクインする製品でしょう。

EarFun Free Pro 2 スペック
 

 

EarFun Free Pro 2の通話品質と音質

まずはEarFun Free Pro 2の通話品質と音質をチェックしていきましょう。

通話品質に関しては、静かな自室と周辺ノイズが多いカフェでの2パターンでマイクテストを実施していますので、どの程度クリアな通話が可能か確認して頂ければと思います。

Earfun Free Pro 2の通話品質

EarFun Free Pro2は片側3×2の6つのノイズリダクションマイクを搭載し、AIを利用したノイズリダクションアルゴリズムを組み合わせています。

それによって、正確に調整された音声分離を実現するとメーカーホームページには書いてありますが、その実力の程はどの程度かさっそく試してみました。

【EarFun Free Pro 2 通話品質 自宅】


【EarFun Free Pro 2 通話品質 カフェ】

まずは在宅でのマイクテストですが、静かな自室やオフィスの会議室などからなら、問題なくリモートミーティングにも使えるレベルの通話品質だということが確認できました。

いっぽうカフェでのマイクテストでは周辺ノイズをかなり拾ってしまっていますので、周囲がざわついている環境下ではビジネスでの利用は控えたほうが良いでしょう。

カフェでのマイクテストで気付いたんですが、EarFun Free Pro2は自分が発声するのに合わせてマイクが集音するような制御がかかっているように感じます。

おそらくこれがAIを利用したノイズリダクションアルゴリズムではないかと思うのですが、声を発していない時は周辺ノイズも抑えられています。

「これならマイクミュート必要ないかも…」と感じたほどで、EarFun Free Pro2の価格を考えるとこれには正直驚いてしまいました。

ただし、自分が声を発すると周辺ノイズもそれなりに拾ってしまうので、自分の声とノイズとの分離はまだまだ調整が必要なようです。

通話品質の向上にはメーカー各社が取り組んでいますが、AIによるアルゴリズム解析は今後の主流になるかもしれないと感じさせられたマイクテストになりました。

Earfun Free Pro 2の音質

EarFun Free Pro 2は低音~中音が厚めで、とくに中音域の解像度が高くすっきりした聴き心地の音質になっています。

ボーカルの声が非常にクリアで近くに感じられ、ポップスやアニソンなどを聞くのに適しているイヤホンではないかと思います。

音場はそれほど広くはなく、高音の伸びについてはもうひと伸び欲しいなという印象ですが、価格を考慮すれば十分満足できるサウンドに仕上がっていると思います。

EarFun Free Pro 2 充電ケースと本体

一聴したとき、重低音がブーストされていて若干ベースの輪郭が崩れるような感じがしますが、色々試した結果、付属のイヤーピースが重低音増幅タイプなのが原因のようです。

ためしにNUARL Block Ear+にイヤーピースを交換してみたところ、ブーストされたような低音が鳴りを潜め、中~高音主体の音質に変りました。

また、COMPLY Ts-200も試してみたところ、こちらは低音の量感はそのままでタイトさが増し、高音に厚みも出てツーランク上のイヤホンになったような変わりよう。

ただ、残念ながらCOMPLY Ts-200は充電ケースに入らなかったので使用を諦めましたが、他の製品よりイヤーピースで音質が変化する度合いが大きいように感じます

そういった意味では、イヤーピースをあれこれ試してみる楽しみがありそうな完全ワイヤレスイヤホンだと思います。

EarFun Free Pro 2には専用アプリによるイコライザーが用意されていないので、イヤーピースで自分に合った音質を探してみるというのも良いんじゃないでしょうか。

EarFun Free Pro 2のANCと外音取り込み性能

EarFun Free Pro 2のアクティブノイズキャンセリング(=ANC)と外音取り込み性能を確認してみましょう。

ANCはハイブリッドノイズキャンセリング機能を搭載していることもあり、ANC ONにした瞬間に強いということが判るほどの性能です。

Earfun Free Pro 2のANC性能

EarFun Free Pro 2はVGP2022で開発賞を受賞した独自技術「QuietSmart™2.0ANCテクノロジー」を搭載していて、最大40dBまでノイズを低減します。

実際装着してANCをONにすると、エアコンのモーター音や街中の雑踏などの生活環境音はスッと消える感覚があります。

また、電車の中での走行音など低域ノイズは音楽などコンテンツを流せば全く気にならないレベルで、車内アナウンスも「何か言ってるな…」くらいにしか聞こえません。

ANC ONで若干耳に圧がかかるような感覚はありますが、このノイキャン強度にしては圧が弱めだと思います

EarFun Free Pro 2はイヤホン本体の耳への密着感も高く、もともとパッシブノイズキャンセリング(=PNC)効果の高い製品です。

それに加え、ハイブリッドノイズキャンセリング(フィードフォワード方式+フィードバック方式)を搭載しているので、ノイキャン性能が高いのも納得です。

【フィードフォワード方式】
ヘッドホン外側のマイクでノイズを集音し、それと逆位相の音波をぶつけてノイズを消す技術。比較的安価に搭載できるANC。

【フィードバック方式】
イヤホン内側にマイクを配置して本来の再生音と外部からのノイズ両方を集音し、その逆位相の音波をぶつけていったん全ての音を消してから再生音だけを流す技術。フィードフォワード方式より搭載コストが高いANC。

ホワイトノイズもありませんし、ANC ONで音質の変化もさほど感じません。

1万円以下でノイキャン性能が高い完全ワイヤレスイヤホンを探している方は、EarFun Free Pro 2で決まりでは?と思わせるほどのANC性能です。

EarFun Free Pro 2は、おそらくこの価格帯のANC搭載機としては、現行機種の中で最もノイキャン性能の高い製品でしょう。

なお、EarFun Free Pro 2も含めて、ノイズキャンセリング機能が優秀なイヤホンのランキング記事もありますので、よろしければご覧下さい。

ノイズキャンセリングで選ぶおすすめイヤホン15選電車の中やカフェなどで、周りのノイズに邪魔されずに音楽や動画などのコンテンツを楽しむには、ノイズキャンセリングイヤホンが便利。自信をもっておススメできる高品質なノイキャン搭載機15モデルをご紹介します。...

Earfun Free Pro 2の外音取り込み性能

EarFun Free Pro 2の外音取り込みは、イヤホンを付けていないというほど自然な音ではありませんが、普段使いでは全く問題ないレベルの音質です。

外音取り込みモードへは左側のイヤホンの2秒間タッチで行いますが、ANC ⇒ 外音取り込みモード ⇒ ノーマルモードの順に切り替わります。

筆者が外音取り込みを使うシーンはコンビニでの買い物で、ANC ON状態からの切り替えが最も多いのでワンアクションで外音取り込みになるのでモード切替順も問題なしです。

EarFun Free Pro 2の外観と装着感

EarFun Free Pro 2の外観と装着感をチェックしていきましょう。

充電ケースに関しては、とても1万円以下の製品とは思えない質感で、チープさを全く感じさせないデザインとなっています。

小型で軽量ゆえ装着感も非常に軽く、女性でも違和感なく使えるイヤホンだと感じました。

Earfun Free Pro 2の本体と充電ケース

EarFun Free Pro 2の充電ケースの外装はアルミニウム合金製で、とても1万円以下とは思えないデザインと質感です。

EarFun Free Pro 2 充電ケース

サイズは約67mm×25mm×29mmとかなりコンパクトで、これならジーンズのポケットに入れても違和感なく持ち運びできるでしょう。

EarFun Free Pro 2 充電ケース画像

本体も充電ケースと同色のカラーリングなので、こちらもチープさを感じないしっかりしたデザインになっています。

ステムの先端にはメッシュ加工が施されていて、ゴミやホコリが入りにくい構造になっているのもホスピタリティの高さを感じます。

EarFun Free Pro 2 イヤホン本体カラーバリエーションはいまのところブラック1色ですが、爆売れの予感がするのでホワイトの追加があるかもしれませんね。

 

 

EarFun Free Pro 2の付属品

EarFun Free Pro 2の付属品は以下の通りです。

【EarFun Free Pro 2 付属品】

取扱説明書、イヤーピース(XS/S/M/L)、イヤーフック(S/M/L)、USB-Cケーブル

 

EarFun Free Pro 2 付属品

なお、イヤーピースとイヤーフックのMサイズは、工場出荷時にイヤホン本体に装着されています。

クリーニング用の綿棒が1本入っているのは珍しく、「こんな細いのあるんだ…」とどうでもいいことに感心してしまいました(笑)。

Earfun Free Pro 2の装着感

EarFun Free Pro 2は耳への密着感、安定感共に非常に優れた完全ワイヤレスイヤホンです。

イヤホン本体が軽く小さいので、装着したときの圧迫感というか違和感のようなものはほとんど気になりません

EarFun Free Pro 2 装着感

付属のイヤーフックは必要最低限の大きさですが、これがかえってジャストフィットというか良い仕事をしてくれていて、頭を振ってもイヤホンが外れるような感覚はありません

また、耳への密着感が高いためPNC効果も高く、図書館など比較的静かな場所なら装着しただけで周辺ノイズをかなりカットすることが可能です。

耳の小さな女性でもしっかりと装着することができますので、小型でノイキャン性能の高い完全ワイヤレスイヤホンを探している方にもおススメしたい製品です。

EarFun Free Pro 2の操作性と機能

EarFun Free Pro 2の操作性やおススメ機能を確認していきましょう。

専用アプリが用意されていないので珍しい機能などは搭載されていませんが、完全ワイヤレスイヤホンに必要な最低限の機能は備えられています。

Earfun Free Pro 2の操作性

EarFun Free Pro 2はイヤホン本体のタッチセンサーで様々な操作をすることが可能になっています。

専用アプリが用意されていないのでタッチセンサーのカスタマイズは出来ないため、以下の通りデフォルト設定のまま操作することになります。

動作
音楽1回押し音量DOWN音量UP
2回押し音楽再生/停止
3回押し低遅延モードON/OFF次の曲にスキップ
長押しANC ⇒ 外音取り込み ⇒ OFF音声アシスタント起動
通話2回押し電話を受ける/切る
3回押し2つの通話を切り替える
長押し着信拒否

基本的な操作としては問題ありませんが、できれば音楽再生時の2回タップの片側に曲戻し、通話時のマイクミュートをどこかに割り当てて欲しかったなと思います。

いっぽう使ってみて便利に感じたことは、着信時にスマホを操作して電話に出てもイヤホンでの通話に接続されること。

機種によってはスマホ側で電話を受けると、スマホでの通話が優先されてしまうものがあるんですよね。

そうなると「あれ?声がしない…」と一瞬あわててからイヤホンへの切り替え操作をしなければならないので、この点はEarFun Free Pro 2は使い勝手が良いなと感じました。

ロウル
ロウル
スマホに着信があると、どうしてもスマホ側で電話を取ってしまうんですよねぇ…。EarFun Free Pro 2はイヤホンを装着していればスマホ側で電話を取る操作をしてもイヤホンにつながるので使い勝手が良いです!

0.08秒の低遅延モードを搭載

EarFun Free Pro 2には、動画やゲームをストレスなく楽しめるように低遅延モードが搭載されています。

遅延は0.08秒ということなので、aptX™なみの低遅延ということになります。

EarFun Free Pro 2の対応コーデックはSBCとAACなので、これらコーデックでの遅延は通常0.22秒程度だと考えると、0.08秒というのは驚異的といえるでしょう。

ただ、遅延にシビアな音ゲーやサバイバルゲームなどに推奨される低遅延コーデックのaptX™ LLだと、遅延は0.04秒程度とさらに短くなります。

動画や一般的なゲームをストレスなく楽しむという意味では遅延0.08秒は十分なスペックですが、ガチで音ゲーに使いたいという方はaptX™ LLに対応した機種を選びましょう

急速充電・ワイヤレス充電にも対応

EarFun Free Pro 2は急速充電やワイヤレス充電にも対応しています。

急速充電については10分の充電で約2時間の音楽再生が可能ですから、「バッテリー大丈夫かな?」というときでも会議の合間や休み時間で充電すればOK。

EarFun Free Pro 2は片側だけでの使用も可能ですので、片方使っている間にもう片方を充電しておけば1日中リモートミーティングが続く日でも全く問題なく使えます。

また、Qi規格のワイヤレス充電にも対応していますので、いちいちUCBケーブルを引っ張り出してこなくても大丈夫。

EarFun Free Pro 2は、普段の生活の中で必要な時にサッと取り出してスマートに使うことができる完全ワイヤレスイヤホンです。

 

 

EarFun Free Pro 2のレビューまとめ

それでは最後にEarFun Free Pro 2の総合評価と良い点、改善してほしい点を整理してみましょう。

評価項目ImpressionScore
通話品質😌静かな環境ならビジネスでも使える4.0
低音😌若干軽めの音質3.9
中音😄解像度・距離感など高レベル4.3
高音😃高音の伸びが今一歩4.2
ANC😆この価格としては驚きの性能4.6
外音取込み😄日常使いになんら問題なし4.2
機能加点😆遅延0.08秒の低遅延モード搭載5.0
総合評価4.3

 

良い点

静かな環境下ならビジネスでも使える通話品質
価格帯最強ともいえるANC性能の高さ
アルミニウム合金を使った質感の高い充電ケース
耳との密着度が高く安定感のある着け心地
遅延0.08秒の低遅延モードを搭載
ワイヤレス充電・急速充電にも対応
IPX5の防水性能

 

改善してほしい点

イヤホン本体でのマイクミュート操作追加

 

今回はEarFun Free Pro 2をレビューしました。

1万円以下のANC搭載機としてはトップクラスのノイキャン性能を備えていて、電車通勤などに使う強めのノイキャン機が欲しいと考えている方にはおススメしたい製品です。

自室や会議室など周辺ノイズのあまりない環境下なら、リモートミーティングなどビジネスにも積極的に使える通話品質レベルだというのも本機を選ぶ大きなメリットでしょう。

音質はボーカルをはじめとする中音域がクリアで近くに感じられ、ポップスやアニソンなどに向いているイヤホンではないかと思います。

付属のイヤーピースだと低音のタイトさが足りないように感じますが、市販のイヤーピースに変更すると音質がガラッと変わるのもEarFun Free Pro 2の面白いところ。

専用アプリのイコライザーが用意されていませんが、イヤーピースでの音質変化というイヤホンのもう一つの楽しみ方を試してみるにも向いている機種でしょう。

EarFun Free Pro 2は低価格ながら、「聴く」「話す」という点においては非常に高いポテンシャルを持ち、使えばその良さを実感できるような完全ワイヤレスイヤホンです。