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AVIOT TE-D01q レビュー

AVIOT TE-D01q 画像 AVIOT TE-D01q スペック

AVIOTの高コスパノイキャン入門機、33時間の長時間再生

AVIOT TE-D01qは1万円を切る低価格ながら、アクティブノイズキャンセリング(=ANC)や上位モデルと同等の機能が搭載された高コスパワイヤレスイヤホンです。

ANC性能は同価格帯としては最高レベルで、ノイキャン初心者なら十分満足のできる仕上がり。

AVIOTらしいクリアで透明感のある音質も健在で、ロックやポップス、アニソンを聴くのに適しています。

通話品質も自宅や会議室など周辺ノイズの少ない場所でなら社内web会議には十分使えますので、テレワークでも活躍してくれそうです。

 

AVIOT TE-D01q 総合評価
 

 

AVIOT TE-D01qの通話品質と音質をチェック

まずはこのブログで最も重視している通話品質と音質をチェックしていきましょう。

AVIOT TE-D01qのマイク性能

AVIOT TE-D01qは片側2マイク×2の計4マイクの仕様となっています。

以下のマイクテストは夕方のカフェで実施したものですが、まずはその音声をご確認ください。

【AVIOT TE-D01qマイクテスト】


30席ほどあるカフェの店内は、夕方にしては珍しく8割程席が埋まっている状況でした。

TE-D01qは、タ行とサ行の発音では音が割れて若干聞き取りにくい感じがしますが、2マイクにしては自分の声をかなりしっかり拾ってくれる印象です。

これは下の図のようにマイクが発声方向を向いている設計になっている効果ではないかと思います。

AVIOT TE-D01q マイク
ロウル
ロウル
こういうちょっとした工夫で通話品質は大きく変わるんですね。メーカーの腕の見せどころ!

ただし、周辺ノイズも同じように拾ってしまっていることから、通話品質としては普通という評価になりますね。

周辺ノイズがダイレクトに相手に伝わってしまいますので、カフェやオフィスの自席で使用するのは避けたほうが賢明ですが、自室や会議室でならwebミ―ティングにも利用できるレベルでしょう。

なお、マイクテストの結果だけでいえば、同時期に発売された3マイクを搭載したTE-D01tより通話品質は良く思えます。

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AVIOT TE-D01qの音質とノイズキャンセリング性能

AVIOT TE-D01qは価格に見合った音質・ANC性能になっています。

AVIOT TE-D01qの音質

AVIOT TE-D01qの音質は、どちらかというと低音が強めのドンシャリ系です。

また、AVIOTらしいクリアで透明感のある音質は健在で、とくに中音~高音の解像度は1万円以下の価格帯のイヤホンとしては十分満足のいくレベルだと感じました。

ただし、10mmダイナミックドライバーを採用しているものの高価格帯のイヤホンに比べると音の厚みに不足感があり、どうしても音が軽いと感じてしまいました

厚みといってもわかりにくいかもしれませんが、低音のいったん沈み込んでから持ち上がってくるような迫力や、高音の艶っぽさがもう少し欲しいなぁと。

そういった意味では、同じAVIOT製品なら8mmダイナミック+バランスドアマチュア型ドライバーを搭載しているTE-BD21jのほうが、音の重厚感や艶やかさは圧倒的に勝っていますね。

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まぁ、TE-BD21jはTE-D01qの倍以上の価格設定ですから、音質のレベルが違うのは当然といえばそれまでですが。

音場は大きな広がりこそ感じられないものの、AVIOTらしい解像度も手伝ってそれなりの解放感が表現されていると思います。

価格対比でみれば妥当な音質で、ジャズやオーケストラを聴くには物足りないと思いますが、ロックやポップス、アニソンなどを聴くのであれば十分満足できるイヤホンですね。

AVIOT TE-D01qノイズキャンセリング

AVIOT TE-D01qのアクティブ・ノイズキャンセリング(=ANC)は、日常的には十分使えるレベルのノイキャン性能だと感じました。

電車内でノイズが完全にかき消されるような強いノイキャンではありませんが、乗車中にANC ONにすれば動画のセリフなどは音量を上げなくてもしっかり聞き取れるレベルです。

強力なノイキャンを求めているユーザーには向いていませんが、自宅内やオフィスでの空調や街中の雑踏などのノイズが軽減されればという方には十分だと思います。

なお、製品ホームページにアクティブノイズキャンセリング+パッシブアイソレーションと記載されていますが、これはAVIOT固有の技術ではありません。

アクティブノイズキャンセリング(=ANC)の性能を十分引き出すには、パッシブノイズキャンセリング(=PNC)と呼ばれる物理的なノイキャンが必要不可欠です。

【アクティブノイズキャンセリング(ANC)】
ノイズの波形とは逆の波形(=逆位相の音波)をぶつけてノイズそのものを消してしまう、音の波形を利用してノイズを消し去る電気的な技術

【パッシブノイズキャンセリング(PNC)】
イヤーピースやイヤホン本体で耳栓をすることでノイズを軽減する物理的な技術

ヘッドセットのノイズキャンセリング機能とは?ヘッドセットには2種類のノイズキャンセリング機能があります。1つは自分に聞こえる雑音、もう1つは相手の耳に聞こえる雑音を取り除くノイズキャンセリングです。この2種類のノイキャンを理解しないと、せっかくヘッドセットを購入しても期待外れになってしまいます。...

AVIOTのいうパッシブアイソレーションはPNCと同義で、ANC搭載の有無にかかわらず、主要メーカーなら製品設計段階で避けて通れない重要な要素なんですね。

AVIOT TE-D01qを使ってみて、本体からポートにかけてのつくりが細く、僕にとってはちょっとスカスカした(PNC効果が弱い)感じがしました。

おそらく女性をメインユーザーとして製品開発をした結果だと思いますが、それゆえ身体の大きな男性はイヤーピースのサイズが合わないとノイキャン効果が半減する可能性大です。

付属のイヤーピースも普通のサイズより小さめにつくられているようですので、合わない場合は以下のイヤーピースを試してみることをおススメします。

 

 

ロウル
ロウル
TE-D01qは充電ケースのハウジングが小さいので傘が高いイヤーピースだとフタが閉まらないので注意が必要ですね。

AVIOT TE-D01qの外観と装着感をチェック

つぎにAVIOT TE-D01mの外観と装着感をみていきましょう。

AVIOT TE-D01qの本体と充電ケース

AVIOT TE-D01qは充電ケースがとくかく小さい!

なんとなくアクセサリーケースのような充電ケースは手の中にすっぽりとおさまる大きさで、上着の胸ポケットにも余裕で入ってしまします

AVIOT TE-D01q 充電ケース

本体は比較的充電ケースから取り出しやすい形状をしていて、そこはグッドですね。

また、下の右側の図のようにマイク部分が突き出している形状で、付け替え可能なイヤーウィング(マイクと反対側の突起部、本体と同色+1色が同梱)を装着して使用します。

AVIOT TE-D01q イヤホン本体

イヤホン本体のタッチセンサーにはAVIOTらしい装飾が施されていて、低価格イヤホンとは思えないデザインに仕上がっています。

カラーは全5色のラインナップで、どの色も光沢のあるパール系になっていてファッショナブルに使うことができるのではないでしょうか。

AVIOT TE-D01q カラーバリエーション

 

ロウル
ロウル
アクセサリーケースのようなデザインやカラーリングからも、TE-D01qは女性をメインターゲットに開発された製品だと感じます。

 

 

AVIOT TE-D01qの装着感

AVIOT TE-D01q 装着感

AVIOT TE-D01qはポート部分が細めに設計されているので軽い着け心地で、イヤーウィングのおかげで落としてしまうような不安感はありません

ただし、ノイズキャンセリングの所でも触れたように、人によってはスカスカした装着感に思える可能性もあり、イヤーピースのサイズ選びが重要だと思います。

イヤーピースはSS/S/M/Lの4種類が同梱されていますので、色々試して自分に合うサイズを探してみましょう。

ただし、どのサイズも市販のイヤーピースより若干小さいつくりになっているので、「なんかしっくりこない」という方は市販品も試してみてください。

また、イヤーウィングも2サイズが同梱されていますので、両サイズを試して安定感の高い方を装着するようにしてください。

AVIOT TE-D01qの機能と操作性をチェック

最後にAVIOT TE-D01qの機能や操作性をみていきましょう。

AVIOT TE-D01q専用アプリについて

AVIOT TE-D01qには、新しく開発された専用アプリ「AVIOT SOUND ME」が用意されています。

AVIOT SOUND ME

AVIOT SOUND ME

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アプリで出来ることは以下の通りで、上位モデルTE-D01tの風雑音抑制モードが無いくらいですので、TE-D01qの価格を考えると機能としては十分でしょう。

【AVIOT SOUND MEの主な機能】

 ✓イヤホンバッテリー残量表示
 ✓ノイズキャンセリング設定
 ✓外音取り込みモード設定
 ✓ゲーミングモード(低遅延)モード ON/OFF
 ✓10バンド グラフィックイコライザー
 ✓タッチセンサーボタン割当て設定
 ✓イヤホン探知機能

10バンド グラフィックイコライザーには6つのプリセットが用意されていますが、もともと低音がブーストされているチューニングなので、僕はBypassのままでちょうどいい感じでした。

AVIOT TE-D01t イコライザー

 

ロウル
ロウル
イコライザーは自由にカスタマイズすることも可能で、かなり音質が変化します。プリセットを参考にして自分好みの音を色々と試してみるのも楽しいですよ。

AVIOT TE-D01qの操作性

AVIOT TE-D01qは本体のタッチセンサーで再生/停止、ボリューム調整など必要な操作ができるようになっています。

動作
音楽 1回タップ 再生/停止
2回タップ 音量DOWN 次の曲に進む
3回タップ 音量UP 前の曲に戻る
通話 1回タップ 受話/通話終了
通常時 1.5秒長押し アンビエント ⇒ ノイズキャンセリング ⇒ オフ
3秒長押し ボイスアシスタント起動

上記の表はデフォルトで設定されている操作を纏めたものですが、専用アプリ「AVIOT SOUND ME」を使えばタッチセンサーのカスタマイズが可能です。

AVIOT SOUNS ME コントロールカスタマイズ

ただし、ノイキャン・アンビエントモード切替と音声アシスタンスの操作が同じ左側のタップ時間によって制御されているというのが気になります

実際使ってみてそれほど不便には感じなかったんですが、本来ならどちらかの操作を右側にイヤホンに振るべきでしょう。

また、タッチセンサーで気になるのは、タッチ音が鳴らないということ。

反応したのかしてないのか確認のためにも、個人的にはタッチ音は鳴ったほうが良いと思うんですが、皆さんはいかがでしょうか?

ロウル
ロウル
左右のタップ回数に任意の操作を割り当てることができるので、直感的に操作ができるようカスタマイズして使いましょう。

AVIOT TE-D01qのおすすめ機能

さいごにAVIOT TE-D01qの機能面についてチェックしましょう。

最大33時間のロングバッテリー

AVIOT TE-D01qは充電ケース・本体共に小さいサイズながら長時間使用が可能なスタミナバッテリーを搭載しています。

本体は11時間、充電ケース併用で最大33時間使えるというのは、このサイズから考えると驚異的です。

ANC ONだと本体7.5時間、充電ケース併用で22.5時間になりますが、これでも十分な稼働時間だと思います。

しかも、このイヤホンは本体での電源ON/OFFができますので、バッテリーを無駄に消費しなくても済むのも大きなメリットです。

ロウル
ロウル
極端な話、充電ケースを持ち歩かなくても1日使えてしまうというレベル!

ゲーミング(低遅延)モード搭載

AVIOT TE-D01qは、専用アプリ「AVIOT SOUND ME」でゲーミングモードに切り替えることができます。

AVIOT TE-D01t ゲーミングモード

対応コーデックはAACとSBCなのであくまでアプリ側でのチューニングですが、ゲーミングモードで動画を見ても遅延は全く感じずに快適に視聴できました

僕はゲームをしないのでなんとも言えませんが、遅延にシビアな音ゲーなどでなければゲームをプレイしてもストレスは感じないのではないかと思います。

外音取込(アンビエントモード)搭載

AVIOT TE-D01qの外音取り込みモードは、TE-D01tと同じく若干機械的な音がする気もしますが、使用については全く問題ないレベルでした。

ただ、僕は外音取り込みの音質についてはあまりこだわりはなく、聞こえればOKというたちなのでその点はご了承ください。

気になることがあるとすれば、外音取り込みモードにすると再生しているコンテンツの音量が最小まで自動的に調整されるような制御になっていることでしょうか

これをメリットと感じるかデメリットと感じるかは人それぞれだと思いますが、音量の制御をするかしないかは任意で選択できるようにして欲しいですね。

この点は是非、ファームウェアのアップデートで改善をしてほしいと思います。

IPX4の防滴設計

AVIOT TE-D01qは、急な雨や汗への対応としてIPX4の防滴性能を有しています。

防滴性能は下の表の通り国際規格でレベルが定義されていて、IPX4に対応していれば急な雨でイヤホンが濡れたり、ジムで汗をかいたりしても大丈夫です。

等級 IPコード 保護の程度 テスト方法
IPX0 保護なし
IPX1 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない 200mmの高さより3~5mm/分の水滴、10分
IPX2 垂直より左右15°以内の降雨によって有害な影響を受けない 200mmの高さより15度の範囲で3~5mm/分の水滴、10分
IPX3 垂直より左右60°以内の降雨によって有害な影響を受けない 200mmの高さより60°の範囲で10ℓ/分の放水、10分
IPX4 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない 300~500mmの高さより全方向に10ℓ/分の放水、10分
IPX5 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない 3mの距離から全方向に12.5ℓ/分、30Kpaの噴流水を3分間
IPX6 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない 3mの距離から全方向に100ℓ/分、100Kpaの噴流水を3分間
IPX7 規定の圧力・時間内なら水中に没しても水が浸入しない 15cm~1mの水面下に30分間
IPX8 水面下での使用が可能 メーカーと機器の使用者との取り決めによる
ロウル
ロウル
IPX4に対応していれば、外出時に使うにあたって「濡れる」ということに対して神経を使わなくていいから便利ですよ。

 

 

まとめ

それでは最後にAVIOT TE-D01qの良い点、悪い点を整理してみましょう。

良い点

AVIOTらしいクリアで透明感のある音質

低価格ながら実用的に十分なレベルのANC性能

上位モデル(TE-D01t)と同じアプリ機能

コンパクト筐体とロングバッテリー

カスタマイズ性の高いイコライザー

低遅延のゲーミングモード搭載

雨や汗にも対応している防滴性能(IPX4)

女性ユーザーを意識したデザイン

 

改善してほしい点

ワイヤレス充電に非対応

ノイキャン切替と音声アシスタンス起動が左本体の長押し操作になっている

タッチセンサーのタッチ音が鳴らない

 

AVIOT TE-D01qは、1万円を切る低価格ながら機能面や音質・通話品質などどれをとっても大きな弱点が見あたらない完全ワイヤレスイヤホンです。

とくにアクティブノイズキャンセリングはこの価格帯としては最強といえるレベルで、ノイキャン入門者なら十分満足できるレベルだと思います。

あまり高価なイヤホンは買えないけれど、機能や音質には妥協したくない。

AVIOT TE-D01qは、そんなユーザーにこそぜひ手に取ってみて欲しい製品です。