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radius HP-T200BT レビュー

 radius HP-T200BT 画像

radius HP-T200BT スペック

最小・最軽量なのに十分なANC性能とパワフル低音をまとったTWS

radius初のアクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載機がリリースされました。

イヤホン本体片側約4gと最小・最軽量ながら、6mmダイナミックドライバーを搭載し低音を十分出力するようなチューニングが施され、パワフルな音質に仕上がっています。

通話品質も標準レベルで、この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしてはANCもしっかり効く貴重な存在です。

小さい割にはバッテリーライフも長く、IPX5の防滴性能も有していることから普段使いにはもってこいの1台ではないでしょうか。

radius HP-T200BT 総合評価
 

 

radius HP-T200BTの通話品質と音質

まずはHP-T200BTの通話品質と音質についてチェックしていきます。

radius HP-T200BTのマイク性能

radius HP-T200BTの通話品質をチェックしていきましょう。

マイクテストは夕方のカフェで着席率8割程度、BGMや周囲の人の話し声など周辺ノイズはそれなりに感じられる状況でした。

radius HP-T200BT マイクテスト


 

マイクテストの結果は、1万円代前半の完全ワイヤレスイヤホンとしては標準的な性能だと評価出来ると思います。

周辺ノイズはかなり拾ってしまっていますが、それに負けない程度に自分の声もはっきり聴こえるのは好印象です。

声がこもったように聴こえるのが残念ですが発音はハッキリ聴こえますし、声が割れたりもしていないので標準的という評価とさせて頂きます。

在宅でのテレワーク時や静かな会議室などでならビジネスにも使えるレベルだと思います。

また、学生さんが学校や塾などのオンライン授業で使うのであれば何ら問題ないでしょう。

ただし、ビジネスでのオンラインミーティングでファシリテーターを頻繁に務めたり、リモートで社外へのプレゼンを行う機会が多い方は、ちょっと厳しいですね。

そのような方はヘッドセットを購入するか、完全ワイヤレスイヤホンなら以下の製品をおススメします。

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radius HP-T200BTの音質

radius HP-T200BTでは、音楽を聴いてすぐにラディウスらしいアタック感のある低音と中音域のクリアさが感じられました

いっぽうで低音から中音、中音から高音と上にいくにしたがって音の太さと輪郭が変化するような感覚があります。

すなわち、低音は非常に厚みがあるが輪郭が若干ぼやける、中音は厚みと輪郭がちょうど良いバランス、高音は線が細く輪郭も薄くなるという印象ですかね。

高音主体の曲を聴く限りにおいては音が薄いと感じることは無いんですが、低音強めのロックやポップスだと低音が高音を食ってしまっているような感じがします。

中音が前に出てきてクリアに聴こえるものの、その後ろで鳴っている低音と高音の分離がいまひとつというところでしょうか。

なお、アクティブノイズキャンセリングをONにするとその傾向が一層強くなるので、ノイキャンを多用する予定のユーザーは視聴してからの購入をおススメします。

音場は上と横方向にまずまずの広さが感じられ、小さなイヤホンながらこのあたりの表現力はなかなかだと思います。

ただし、高音がどこまでもスーッと上方向に抜けていくほどではなく、天井があるように感じられました。

音質に関する全体感としては、1万円前半という価格を考えると低音重視のユーザーなら十分に満足度が得られる完全ワイヤレスイヤホンだと感じました。

いっぽうで低音より高音の繊細さを重視するユーザーは、同価格帯でANC搭載機ならAVIOT TE-D01mなどフラットで中高音に寄せた製品を選ぶと良いでしょう。

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ロウル
ロウル
radius HP-T200BTは形もAVIOT TE-D01mに似ていますね。価格も機能もほぼ一緒なので、比較対象としては最適だと思います。

radius HP-T200BTのANCと外音取込み性能

radius HP-T200BTはアクティブノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み(アンビエントモード)機能を搭載しています。

radius HP-T200BTのANC性能

radius HP-T200BTのANCは、50Hz付近の低音域ノイズを大きく低減するよう調整されているとのこと。

周波数とノイズの関係がいまひとつ理解できていない私ですが、人間の耳で聞き取りやすい音が2000Hz~5000Hzらしいので、低い音を低減する仕様なのは間違いないですね。

HP-T200BTのANCをONにするとスッと周囲の騒音が低減されるのが分かりますが、人の話し声まで完全に聞こえなくなるわけではありません

また、強力なANC搭載機ではノイキャンONで真空になったような錯覚に陥ることがありますが、そこまで強烈にノイズが低減している感覚ではありません。

電車の中では音楽を流してしまえば走行音は気にならないものの、窓が開いている車両だとガタゴトいう音は曲と曲の間で聞こえるレベルです。

そういった意味では、radius HP-T200BTのANC性能は、ノイキャン最強と言われるSONY WF-1000XM4をレベル10とすると6.5くらいのレベルではないかと思います。

ロウル
ロウル
カフェで音楽を聴いたりするには問題ないレベルですし、街中の環境ノイズなどもかなり抑えてくれますよ。

radius HP-T200BTのアンビエントモード

radius HP-T200BTのアンビエントモードは、比較的自然な外音取り込みができていると感じました。

機種によっては変に増幅されたような外音取り込みのイヤホンもあるんですが、HP-T200BTはそのような違和感は感じないですね。

個人的にはアンビエントモードは機能として搭載されていれば良い派で、その音質にはそれほどこだわりが無いのでそこはご容赦頂きたいところではありますが…。

ただ、なにか明らかにマイクを通して増幅されたような音質ではないことは確かですので、使っていてストレスを感じることは無いと思います。

radius HP-T200BTの外観と装着感

radius HP-T200BTの外観と装着感をみていきましょう。

radius HP-T200BTの本体と充電ケース

radius HP-200BTの充電ケースはかなり小さく設計さえていて、女性でも手の中にすっぽり収まるくらいの大きさです。

かなり軽いのでシャツのポケットに入れても重さを感じることはありませんし、パンツやジーンズのポケットにも余裕で入ります

radius HP-T200BT 充電ケース

充電ケースの材質はプラスチックで高級感を感じる質感ではないものの、ロゴなどの余計な装飾が施されていないぶんシンプルなデザインでそれほどチープさは感じません。

本体は片側約4gと、これもかなり軽くてコンパクト。

イヤホン本体上部が面取りされているので、装着するとさらに小さく見えます

radius HP-T200BT イヤホン本体

radius HP-200BTはポートがかなり短めの設計で、同梱のイヤーピースも傘の高さが低いものが採用されていますね。

このデザインのおかげで充電ケースをここまでコンパクトにすることが可能になったんだと思います。

カラーバリエーションはブラック、ゴールド、カッパーの3色。

radius HP-T200BT カラーバリエーション

ゴールドやカッパーのカラーリングは最近の完全ワイヤレスイヤホンではあまり見られないラインナップなので、どれだけ需要があるか気になるところではありますね。

個人的にはどんなファッションにも合わせやすいように、もうすこし柔らかめのライトカラーをバリエーションに加えるとユーザー層が広がるのではないかと思います。

 

 

radius HP-T200BTの装着感

radius HP-T200BTは軽い装着感で、安定感も申し分ありません

radius HP-T200BT 装着感

本体の形状で触れた通りポート部が非常に短い形状をしていて、イヤーピースも傘が低いものを使用するため、イヤホンを耳孔の奥まで突っ込まないので軽い装着感なんですね。

本体が小さいので耳のくぼみにすっぽり収まるので、浅めの装着感であっても落ちてしまうような感覚はなく、外出時にも安心して使用することができると感じました。

ただし、浅めの装着であるがゆえにイヤーピースのサイズが合わないとANC性能が半減してしまいますので、同梱のもので違和感があれば市販のイヤピを試してみましょう。

ポート部がかなり短いのと充電ケースのハウジングが浅いので、傘が高いタイプのイヤーピースは装着できません。

以下のイヤーピースなら装着可能ですので、ANC性能がイマイチと感じている方は試してみることをおススメします。

 

 

radius の機能と操作性をチェック

さいごにradius HP-T200BTの操作性や機能をチェックしてみましょう。

radius HP-T200BTの操作性

radius HP-T200BTはイヤホン本体のタッチコントロール部で、コンテンツ再生時や通話の操作が可能になっています。

動作
音楽 1回押し 音楽再生/停止
2回押し 前の曲に戻る 次の曲にスキップ
長押し 音量DOWN 音量UP
通話 1回押し 受話/通話終了
2回押し 着信拒否
通常/音楽再生時 3回押し 音声アシスタント起動 モード切替(ANC ⇒ アンビエント ⇒ 通常)

感度や操作感そのものは問題ありませんが、専用アプリが用意されていないため、デフォルトの操作設定の通りに使うしかないのが少しばかり残念です。

なぜなら曲飛ばし・曲戻し、ボリュームUP/DOWNが左右のイヤホンに振り分けられてしまっているという点に使いにくさを感じたからです。

曲飛ばしやボリューム操作は、行き過ぎ(曲を進めすぎたりボリュームが大きくなりすぎたり)が起こりやすい操作です。

行き過ぎた操作をした時に、反対側のイヤホンを操作しなければならないのはちょっと面倒ですし、操作が一拍遅れるのでストレスを感じることにつながります。

したがって、同系統の操作は左右どちらかのイヤホンに集約したほうが、個人的には使い勝手は良いと思っています。

1万円を超える完全ワイヤレスイヤホンの場合、専用アプリの用意は是非ともお願いしたいところですね。

ロウル
ロウル
AVIOTやAnkerは1万円以下の機種でも専用アプリに対応していますので、個々は是非改善して欲しいところですね。

IPX5の防滴性能

radius HP-T200BTはIPX5の防滴性能となっています。

防水・防滴性能には国際等級があり、下の表の通り0~8までの9等級に分類されています。

等級 IPコード 保護の程度 テスト方法
IPX0 保護なし
IPX1 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない 200mmの高さより3~5mm/分の水滴、10分
IPX2 垂直より左右15°以内の降雨によって有害な影響を受けない 200mmの高さより15度の範囲で3~5mm/分の水滴、10分
IPX3 垂直より左右60°以内の降雨によって有害な影響を受けない 200mmの高さより60°の範囲で10ℓ/分の放水、10分
IPX4 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない 300~500mmの高さより全方向に10ℓ/分の放水、10分
IPX5 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない 3mの距離から全方向に12.5ℓ/分、30Kpaの噴流水を3分間
IPX6 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない 3mの距離から全方向に100ℓ/分、100Kpaの噴流水を3分間
IPX7 規定の圧力・時間内なら水中に没しても水が浸入しない 15cm~1mの水面下に30分間
IPX8 水面下での使用が可能 メーカーと機器の使用者との取り決めによる

IPX5は「3mの距離から全方向に12.5ℓ/分、30Kpaの噴流水を3分間」受けても耐えられる構造となっていますので、軽く水洗いする程度なら耐えられる性能となっています。

もちろん急な雨やスポーツで汗をかくなどしても影響を受けない防滴性能ですから、外出時に使用する機会が多いユーザーにはぴったりの製品です。

 

 

まとめ

それでは最後にradius HP-T200BTの良い点、改善してほしい点を整理してみましょう。

良い点

通話品質は標準レベル(同価格帯の製品比較で判断)

パワフルな低音とクリアな中音

強力ではないがしっかり機能するANC

自然な音質のアンビエントノード

充電ケース・イヤホン本体共にコンパクトな設計

軽い装着感

IPX5の高い防滴性能

 

改善してほしい点

低音の輪郭が不明瞭

コーデックがaptXに非対応

ワイヤレス充電非対応

専用アプリが用意されていない

 

radius HP-T200BTはradiusとしては初のアクティブノイズキャンセリングを搭載した完全ワイヤレスイヤホンです。

イヤホン本体は約4g、充電ケースも手のひらにすっぽり収まるサイズで、最小・最軽量クラスでありながらイヤホン本体は最大10時間、充電ケースを合わせると最大30時間のバッテリーライフを誇ります。

ハンズフリーマイクの通話品質は標準レベルで、社内のwebミ―ティングなどのビジネスシーンや学生さんのオンライン授業など幅広く使うことができそうです。

また、音質はradiusらしいパワフルな低音とクリアな中音が特長で、音場の広さも感じられることからロックやポップスを楽しむには適したイヤホンだと思います。

なお、この価格帯のANC搭載機はANC性能がマイルドな製品が多い中で、HP-T200BTは強力とはいえないまでもしっかりノイキャンが効く貴重なイヤホンだといえるでしょう。

専用アプリが用意されていないので、イコライザーでの音質調整やタッチセンサーカスタマイズができないのは残念ですが、イヤホンそのもののポテンシャルは高いと感じます。

1万円前半でしっかり効くノイキャン搭載機、マイク性能がそこそこで音質は低音重視、しかもできるだけ小さい完全ワイヤレスイヤホンを探している方にはドストライクな1台でしょう。