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Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro レビュー

Anker Soundcore Liberty Air 1 Proスペック

Anker最上位モデルは高コスパTWS

Anker Soundcore Liberty Air 2 Proは2021年1月に発売されたAnker完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルです。

1万円前半の価格帯ながら強力なアクティブノイズキャンセリングと高い通話品質のマイクを搭載し、外音取り込み機能、装着検知機能、ワイヤレス充電対応など機能面も充実しています。

また、ジャンルを問わないオールラウンドな音質と平均レベル以上の解像度も備えており、イヤホン本来の性能も満足できる仕上がり。

低価格でノイキャン優先、でも音質や機能も妥協したくない方にはおススメの1台です。

 

Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro 総合評価
 

 

Soundcore Liberty Air 2 Proの通話品質と音質

Soundcore Liberty Air 2 Proの通話品質と音質をチェックしていきましょう。

Soundcore Liberty Air 2 Proのマイク性能

Soundcore Liberty Air 2 Proは、6マイク(片側3マイク×2)を搭載しています。

6マイク搭載の完全ワイヤレスイヤホンは、2万円を超える高級機種には多く見られますが、1万円程度の機種では珍しいですね。

6マイクということで少しハードルを上げるべきだと思い、夕方のそこそこ混雑しているカフェでマイクテストを実施しました。

Soundcore Liberty Air 2 Proマイクテスト


マイクテストの結果は非常に満足のいくもので、この価格帯ではトップクラスの実力を備えているイヤホンだといえるものでした。

音声はクリアに聞こえますし、周辺ノイズはきれいにカットされています。

店内では結構な音量でBGMも流れていたので、それも録音されてしまうかな?と思っていたのですが、ほとんど気になりませんね。

この記事を書いている段階では、同価格帯のライバルとしてはJabra Elite 75tがあげられますが、この機種はもともと売り出し価格が2万円オーバーのイヤホンです。

Jabra Elite 75t レビューJabra Elite 75tは2019年11月に2万4千円程度で発売された製品ですが、後継機のElite 85tがリリースされ価格が下がってきています。加えて2020年10月にアプリのアップデートでアクティブ・ノイズキャンセリング機能が追加されるという離れわざを実施して、一気に評価が上がったお買い得の製品です。...

そう考えると、売り出し価格が1万円台前半でこの通話品質は驚異的。

これならテレワークでの使用はもちろんのこと、オフィスの自席からのweb会議への参加でも全く問題なく使えるでしょう。

Soundcore Liberty Air 2 Proの音質

Soundcore Liberty Air 2 Proは、おだやかなドンシャリ系という表現がしっくりくるような音質のイヤホンだと感じました。

低音のアタック感は強くはありませんがしっかり鳴らしてくれますし、ボーカルを中心とした中音が前に出すぎず、音楽全体のバランスの良さをしっかり保つようなチューニング。

高音は少しだけ音が軽い印象を受けましたが、変に脳に突き刺さってくるような音質ではありません。

解像度もまずまずの高さで、透き通るほどの清涼感とまではいきませんが音の粒1つ1つがはっきり感じられる点は好印象ですね。

一般的なユーザーであればどのような音楽でも楽しめるイヤホンであり、完全ワイヤレスイヤホン初心者やこれまでエントリーモデルを使っていた方なら不満を感じることはないはずです。

ただ、全体的に音にもう少し厚みと艶っぽさが欲しいというのが正直な感想で、それが原因で低音の物足りなさや高音のシャリつきを感じるユーザーもいるのではないかと思います。

また、音場はそれほど広くはなく頭の中にとどまる感覚で、高音が上にどこまでも突き抜けていくような爽快感も感じることはできませんでした。

1万円前半のイヤホンにそこまで求めるのは酷かもしれませんが、通話品質が高く機能が充実しているだけにどうしても期待してしまうんですよねぇ。

あと数千円プラスするとゼンハイザー CX TrueWirelessやJBL Live Free NC+ TWSなど、同じように機能全部乗せで音質にも定評のある機種が控えています。

ゼンハイザー CX True Wireless レビューゼンハイザー CX True Wirelessは、ノイキャン非搭載のエントリーモデルながら、フラッグシップ機のMomentum True Wireless2と同じ7mmドライバーを搭載しています。低音域を強調したチューニングですクリアで透明感のあるゼンハイザーサウンドはそのまま。「安い!」と思わせるTWSです。...

今後Ankerがこれら音響メーカーの完全ワイヤレスイヤホン以上の音質が実現できれば、マーケットでの存在感が一気に高まることは間違いありません。

Soundcore Liberty Air 2 Proのノイキャン性能

Soundcore Liberty Air 2 Proのアクティブノイズキャンセリング(=ANC)機能はかなり優秀で、AirPods ProやBOSE QuietComfort Earbudsなどノイキャン性能に定評のある機種と比べても遜色ないレベルだと思います。

Soundcore Liberty Air 2 Proの製品ホームページでは、イヤホンの外側と内側に配置した2つのマイクによるウルトラノイズキャンセリングと表現されています。

これはフィードフォワード方式とフィードバック方式という2つのANCが搭載されたハイブリッド方式と呼ばれるもので、高級イヤホンで採用されている技術ですね。

ヘッドセットのノイズキャンセリング機能とは?ヘッドセットには2種類のノイズキャンセリング機能があります。1つは自分に聞こえる雑音、もう1つは相手の耳に聞こえる雑音を取り除くノイズキャンセリングです。この2種類のノイキャンを理解しないと、せっかくヘッドセットを購入しても期待外れになってしまいます。...

また、専用アプリには「交通機関モード」「屋内モード」「屋外モード」という3種類のプリセットとカスタムが用意されています。

Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro ノイズキャンセリングモード

<交通機関モード>
エンジン音や走行音など低周波ノイズを低減

<屋内モード>
周囲の会話など中周波ノイズを低減

<屋外モード>
街中の環境音などのノイズを低減

<カスタム>
自分好みにANCの強弱を選択可能

使ってみた感覚としては、各モードはANCの強弱に差があるだけで、低周波ノイズと中周波ノイズのいずれかにフォーカスしてノイキャンのチューニングを行っているのではないと思います。

ノイキャン強度が高い交通機関モードでは、電車の走行音や空調の音などに邪魔されて音楽や動画のセリフが聞こえずらいといったことはありませんでした。

基本的にこの交通機関モードを選んでおけばOKで、弱めのノイキャンにしたい場合は屋外モードがおすすめですね。

また、強力なANC搭載機にありがちなホワイトノイズも全く気になりません。

ノイキャン性能重視で音質・通話品質もハイレベルな1万円代前半の完全ワイヤレスイヤホンを選びたいというなら、間違いなくSoundcore Liberty Air 2 Proは最有力候補になりますね。

Soundcore Liberty Air 2 Proの外観と装着感

次にSoundcore Liberty Air 2 Proの外観と装着感についてチェックしていきましょう。

Soundcore Liberty Air 2 Proの本体と充電ケース

Soundcore Liberty Air 2 Proの充電ケースはかなり小さく、W62mm×H60mm×D30mmと男性なら手のひらに収まるサイズ。

これならジーンズのポケットにいれて持ち運ぶことも可能でしょう。

Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro 充電ケース

フタは上方向にスライドして開閉するタイプで、イヤホンの出し入れもしやすい構造になっています。

また、充電ケースの中でイヤホン本体はマグネットで固定されていますから、さかさまにしても落ちたりしません。

本体はいわゆるうどん型(この名称が正しいかは疑問ですが…)で、AirPods Proとは違い突起部が直線的なデザインになっていますね。

Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro 本体

11mmのドライバーを搭載しながら非常にコンパクトで、重さも5gですからかなり軽い部類に属するイヤホンです。

カラーバリエーションは全4色で、当初ブラックとホワイトの2色展開だったのですが、2021年4月にネイビーとピンクが追加されました。

Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro カラーバリエーション

Ankerの完全ワイヤレスイヤホンで4色のカラーバリエーションが用意されているのは、このSoundcore Liberty Air 2 Proのみ。

このあたりからも自信作だということがうかがえますね。

 

 

Soundcore Liberty Air 2 Proの装着感

Soundcore Liberty Air 2 Proは、耳道にイヤーピースを差し込みスティック部分を斜め前にひねるようにするだけで安定します。

Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro 装着感

イヤーピースが斜め下を向いているので、耳道に押し込むのではなくひっかけるようなイメージになりますので、非常に軽い装着感ですね。

本体自体が軽いというのもありますが耳への圧迫感も感じられないので、これなら長時間使っても耳が痛くなるようなことはないでしょう。

軽い着け心地=物理的な遮音性にやや難ありかな?とも思いましたが、高いANC性能が実感できたので、パッシブノイズキャンセリング性能についても特に問題無さそうです。

ただ、イヤーピースが耳道に浅めに入っているぶん、落下しそうだと感じる方もいるかもしれません。

したがって、なるべく自分に合った大きさのイヤーピースを装着することが重要だと感じました。

今回試したイヤーピースはMサイズでしたが、Soundcore Liberty Air 2 Proには9種類ものサイズのイヤーピースが同梱されていますので、これだけあれば自分に合う大きさが必ず見つかるはずです。

Soundcore Liberty Air 2 Proの機能と操作性

つぎにSoundcore Liberty Air 2 Proの操作性や機能面についてみていきましょう。

Soundcore Liberty Air 2 Pro専用アプリ

Soundcore Liberty Air 2 Proには、専用アプリ「Soundcore」が用意されています。

Soundcore

Soundcore

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アプリではイヤホン本体のバッテリー残量の確認や以下の通りの操作が可能となっていて、基本的に必要な機能は全て揃っています。

 

【Soundcore機能一覧】

アクティブノイズキャンセリングモード切替

外音取り込みモードへの切り替え

タッチコントロールの操作方法カスタマイズ

イコライザー

とくにイコライザーは22種類ものパターンがプリセットされているので、自分の好みに近いチューニングを見つけやすいというメリットがあります。

Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro イコライザー

もちろん完全カスタマイズも可能ですので、プリセットで自分の好みに近い設定を見つけて、それをカスタムで微調整という使い方もできますね。

Soundcore Liberty Air 2 Proの操作性

Soundcore Liberty Air 2 Proは、本体スティックの付け根部分がタッチセンサーになっているので、直感的な操作が行えます。

デフォルトの操作設定は以下の通りで、特徴的なのは誤操作しないように1回タップでの操作がそもそも設定にないということでしょう。

動作
音楽 2回タップ 次の曲へ 再生/一時停止
2秒長押し ノイズキャンセリング ⇒ 外音取り込み ⇒ オフ
通話 2回タップ 受話/通話終了
2秒長押し 着信拒否

なお、音量の調整や音声アシスタントの起動、前の曲に戻るなどの操作はアプリの操作カスタマイズで割り当てることができます。

Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro コントロールカスタマイズ

ただし、Soundcore Liberty Air 2 Proのタッチセンサーでの操作は左右とも2回タップと2秒長押しだけなので、4つの操作しか割り当てられないことが少し残念です。

①再生/一時停止、②音量UP、③DOWN、④曲送り、⑤曲戻し、⑥ANC ON/外音取り込み/通常モード切替、⑦音声アシスタント起動の中から最低6種類は操作設定できると、使い勝手が格段に向上すると思います。

ファームウェアのアップデートで3回タップを加えてくれれば、あと2種類の操作を登録することできますので、ぜひお願いしたいところですね。

Liberty Air 2 Proのおすすめ機能

Soundcore Liberty Air 2 Proのおすすめ機能として紹介したいのは、HearIDと装着検出機能、音声フォーカス、ワイヤレス充電機能の4つです。

HearID

HearIDは専用アプリSoundcoreに搭載されている個人の聴覚感度に合わせた音質調整機能です。

これはイヤホン本体から複数の周波数帯の音を出して、それが聴こえるか聴こえないかの結果をマッピング・分析し、イコライザーの設定を調整してくれるという機能です。

この機能を使って設定されたチューニングが好みに合うかどうかは別にして、自分の耳がどのような周波数特性を持っているのかを知るいい機会にはなると思います。

つまり、特定の周波数帯の音が聴こえずらいということがわかれば、その帯域をブーストするような調整を行えばフラットな音質になるということ。

この自分の特性を理解したうえでイコライザーでのチューニングを行えば、より自分の理想に近い音質を手に入れることができると感じました。

装着検出機能

Soundcore Liberty Air 2 Proには装着検知機能が搭載されています。

したがって、イヤホン本体を外すと再生中のコンテンツが一時停止し、装着すると自動的に再生してくれるんですね。

この機能、地味なんですが結構便利で、僕としてはポイント高いんですよ。

コンビニなどで買い物するとき、曲の一時停止+外音取り込みモードへの変更と2アクションが必要な完全ワイヤレスイヤホンが多いんですが、これがなにげに面倒。

その点、装着検出機能が搭載されている機種なら、レジの順番になったらイヤホン外せば良いだけですし、会計している間に曲が先に進んじゃうこともありませんからね。

音声フォーカス

Soundcore Liberty Air 2 Proの外音取り込みモードには、周囲の音を全て取り込む「すべての外音」と音声だけを取り込む「音声フォーカス」が用意されています。

Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro 音声フォーカス

完全ワイヤレスイヤホンを使っていると、ANCを効かせる必要は無いけれど周囲の音を全て取り込むとちょっと騒がしいなというシーンが必ず出てきます。

そんな時は単純にANCも外音取り込みもOFFにした通常モードにしておけば良いのですが、装着しているだけである程度の遮音効果もあるため、話しかけられても聞こえなかったりします。

音声フォーカスを利用すれば、音声だけを積極的に拾ってくれるので話しかけられればすぐに反応できますし、周囲の会話にも反応できるので結構使い勝手のいい機能です。

ワイヤレス充電

Soundcore Liberty Air 2 ProはQi規格のワイヤレス充電に対応しています。

最近、高級イヤホンではワイヤレス充電に対応した機種が増えてきていますが、1万円台前半では非対応機種も珍しくありません。

このあたりの機能も外さずに搭載してくることからも、AnkerがSoundcore Liberty Air 2 Proにかける想いが伝わってくるように感じます。

 

 

まとめ

それでは最後にSoundcore Liberty Air 2 Proの良い点、悪い点を整理してみましょう。

良い点

価格に比べて完成度の高いアクティブノイズキャンセリング性能

web会議にも十分使える通話品質の高さ

ジャンルを選ばないクセのない音質

9種類という豊富なサイズの同梱イヤーピース

22種類という豊富なプリセットイコライザー

装着検出機能によるコンテンツの自動停止/再生機能

Qi規格のワイヤレス充電対応

 

改善してほしい点

タッチセンサーでの操作割当てが4種類しかない

あえて音質(低音の深みや高音の艶っぽさが加わるとなお良い)

 

改善してほしい点として音質をあげましたが、これは次回の製品に向けてのエールみたいなもので、これが実現されればこの価格帯では無敵の存在になる可能性を秘めています。

また、タッチセンサーの割当て数不足はファームウェアのアップデートで対応可能ですから、そのうち追加されるのではないかと勝手に予想しています。

1万円くらいでアクティブノイズキャンセリング性能を最優先に、しかも音質や機能面も妥協しないイヤホン探しをしている方には、Soundcore Liberty Air 2 Proはおすすめの1台です。