アンカーワイヤレスイヤホンは、低価格ながら機能が充実しているコストパフォーマンスの高さで人気があります。
ただ、新モデル投入のスピードが速く種類も多いので、どれを選べば良いのかわからないといった相談をよく受けるんですよね。
そこで今回は、アンカーワイヤレスイヤホンを選ぶ際のポイントとおすすめモデルについて解説していきます。
Contents
アンカーワイヤレスイヤホンの選び方
アンカーのワイヤレスイヤホンを選ぶには、以下の2つがポイントになります。
- スタイル
- 予算と機能
スタイルは大きくカナル型とスティック型に分かれるので、自分の好みに合ったスタイルを選ぶと良いでしょう。
また、機能面では「ハイレゾ対応」「アクティブノイズキャンセリング」「マルチポイント」「ワイヤレスチャージ」など主要な機能を搭載しているかを比較。
アンカーワイヤレスイヤホンは5千円程度から購入可能ですが、予算と機能がマッチしているかの確認が必要です。
なお、欲しい機能を搭載したモデルが予算オーバーの場合は、他のメーカーを検討することも必要になります。
スティック型とスタンダード型で比較する
アンカーのワイヤレスイヤホンを選ぶ時の1つめのポイントは、スティック型かスタンダード型のどちらにするかということでしょう。
スティック型とは文字通りスティックが付いているモデル、スタンダード型はスティックがないモデルと思って頂ければOKです。

スティック型はスタンダード型に比べてハウジングが小さく、耳への圧迫感が少ないのが特長。
また、スティックがあるため耳の奥までイヤホンを差し込めないので、着け心地が軽いというメリットもあります。
いっぽう、耳の穴をすっぽり覆えるスタンダード型は遮音性に優れており、アクティブノイズキャンセリングの効果も高くなります。
また、耳との密着度が高いので、スティック型より装着安定性と低音の表現力に優れているというメリットがあります。
スティック型、スタンダード型ともにメリットとデメリットは表裏一体。
なにを重視するかを考えて、どちらのスタイルにするかを決めるようにしましょう。
| 比較項目 | スティック型 | スタンダード型 |
|---|---|---|
| 形状による特徴 | スティックがあるため、イヤーピースが耳孔の浅いところで止まる | イヤーピースを耳孔の深いところまで挿入できる |
| メリット | 軽い装着感で、耳への圧迫感を感じにくい。 | 耳栓効果が高く、ノイズキャンセリング効果が高まる。また、ナチュラルな低音が出しやすく、装着安定性も高い。 |
| デメリット | 耳栓効果が低く、ノイズキャンセリング効果も低下しがち。また、ナチュラルな低音が出しにくい。 | 装着したときに圧迫感を感じやすく、耳の形状に合わないと長時間使用で痛みを感じることも。 |
欲しい機能で比較する
アンカーのワイヤレスイヤホンには、低価格なのに豊富な機能が搭載されているという大きなメリットがあります。
自分の欲しい機能は何か?ということを明確にすることが、アンカーワイヤレスイヤホンを選ぶ2つめのポイントです。
イヤホンを使うにあたって押さえておきたい代表的な機能は以下の4つ。
- アクティブノイズキャンセリング
- ハイレゾオーディオ
- マルチポイント
- ワイヤレスチャージ
それぞれどんな機能なのかを順に説明していきますね。
アクティブノイズキャンセリング
アクティブノイズキャンセリングは「ANC」や「ノイキャン」とも呼ばれ、周囲の騒音を抑制してくれる機能です。
アンカーのワイヤレスイヤホンには、このアクティブノイズキャンセリングを搭載しているモデルと非搭載のモデルがあります。
なかでも、ウルトラノイズキャンセリング2.0という機能を搭載したモデルは、周囲の騒音に合わせてノイキャンの強さを自動で調整してくれる優れもの。
また、アプリでANCを自分の耳の形に合わせて最適化することができる「HearID」という機能が備わっているモデルもあります。
通勤や通学などの電車の中で音楽を聴いたり、カフェや図書館などで集中したいという方は、この機能が搭載されているモデルを選ぶことをおすすめします。
ハイレゾオーディオ
音楽ファイルは、演奏された原音をデジタル化したものです。
CDよりも多くの情報量を記録したメディアをハイレゾ音源と呼び、この音源を再生することができるものがハイレゾオーディオと呼ばれます。

ハイレゾ音源はCD音源に比べてより原音に近い音が再生することができ、空間表現もよりクリアで広がりがあるのが特長です。
ハイレゾ音源をイヤホンで聴くには、イヤホンを接続するデバイスとイヤホン両方のBluetoothコーデックがハイレゾにしている必要があります。
コンテンツを再生するデバイスとイヤホンはBluetoothで接続しますので、ハイレゾで聴くにはBluetoothコーデックがハイレゾに対応している必要があるんですね。
音楽を再生するデバイスはほとんどの方がスマホでしょうから、まずは自分のスマホのBluetoothがハイレゾに対応しているかを確認する必要があります。
アンカーのワイヤレスイヤホンのハイレゾ対応モデルは「LDAC」を採用しているので、スマホのBluetoothコーデックも「LDAC」に対応していればOK。
より良い音で音楽を楽しみたいという方は、ハイレゾ対応のアンカーワイヤレスイヤホンを選ぶことをおすすめします。
iPhoneは残念ながらLDACに対応していません。また、Android端末でも古い機種にはLDACに対応していないものもありますので、自分のスマホのBluetoothコーデックを確認してみましょう。
マルチポイント
マルチポイントとは、同時に2台のデバイスにイヤホンを接続しておくことができる機能です。

ワイヤレスイヤホンが常時接続しておけるデバイスは1台が基本ですが、マルチポイント対応モデルは2台に常時接続が可能。
たとえば通勤電車の中で、プライベートスマホにイヤホンを接続して音楽を聴いているシチュエーションを想定してみましょう。
このときビジネス用スマホにも同時接続して、そのスマホは網棚に置いたバックの中だったとします。
音楽を聴いている最中にビジネス用スマホに着信があればイヤホンに着信音が流れ、イヤホンを操作するだけで電話に応答することが可能。
もちろん通話中は音楽が自動的にいったん停止し、通話が終わると続きから自動的に再生されます。
同時接続は2台までですが、Bluetooth接続ができる機器なら組み合わせは自由。
複数台のデバイスを同時に使うという方には、ほんとに便利な機能ですよ。
アンカーのワイヤレスイヤホンでは、LDAC接続している時にはマルチポイントが使えない仕様になっています。
マルチペアリングという機能もありますが、マルチポイントのように複数台のデバイスを同時接続できるものではありません。マルチペアリングは、イヤホンと接続する可能性があるデバイスをイヤホン本体に複数台登録しておける機能のことです。
ワイヤレスチャージ
アンカーのワイヤレスイヤホンを選ぶときに、充電ケースへのチャージ方法も確認しておきましょう。
イヤホンの使用頻度が高い方は、ワイヤレスチャージに対応したモデルを選んでおくと使いやすいと思います。
ワイヤレスイヤホンの充電方法は基本的にUSB-Cケーブルを使いますが、これが結構面倒なんですよね。
それにくらべ、充電器の上にポンと置いておくだけで充電ができるワイヤレスチャージは本当に便利。
画像出典:Anker製品は―ムページよりイヤホンの使用中、使用後を問わず充電器の上に置いておけばいつでもフル充電ですから、バッテリー残量を気にすることもありません。
アンカーワイヤレスイヤホンの比較表
アンカーのワイヤレスイヤホンのスティック型とスタンダード型に分けて、価格・機能を比較できるよう表にまとめてみました。
スティック型モデルの比較表
まずスティック型モデルの比較表です。
| 製品名 (発売年月日) | 価格 | ANC | ワイヤレス 充電 | ハイレゾ | マルチ ポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| Life P2 Mini (2021/9/21) | 4,490円 | ✖ | ✖ | ✖ | ✖ |
| Life P2i (2022/2/15) | 4,290円 | ✖ | ✖ | ✖ | ✖ |
| Life Note 3S (2022/5/17) | 6,230円 | ✖ | 〇 | ✖ | ✖ |
| Life P3 (2021/8/12) | 8,990円 | 〇 | 〇 | ✖ | ✖ |
| Liberty Air 2 Pro (2021/1/20) | 10,410円 | 〇 | 〇 | 〇 | ✖ |
| Liberty 4 (2022/10/27) | 14,990円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アクティブノイズキャンセリングが搭載されているモデルになると、9千円程の予算が必要。
また、マルチポイントやハイレゾに対応しているのは最新モデルのLiberty 4のみとなっています。
なお、Life Note 3Sはイヤーチップのないインナーイヤー型になります。
インナーイヤー型は遮音性が低く音漏れがするというデメリットがある反面、開放感があり音の広がりによる臨場感が豊かというメリットがあります。
スタンダード型モデルの比較表
スタンダード型モデルの比較表は以下の通り。
| 製品名 (発売年月日) | 価格 | ANC | ワイヤレス 充電 | ハイレゾ | マルチ ポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| Liberty Neo 2 (2021/5/25) | 5,990円 | ✖ | 〇 | ✖ | ✖ |
| Life A3i (2022/6/17) | 6,990円 | 〇 | ✖ | ✖ | ✖ |
| Liberty 2 Pro (2021/10/7) | 7,990円 | ✖ | ✖ | 〇 | ✖ |
| Space A40 (2022/9/21) | 12,990円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| Liberty 3 Pro (2021/11/4) | 16,770円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スタンダード型にはアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した最安モデル、Life A3iがエントリーされています。
上位2機種はどちらも全ての機能を備えていますが、音を出すドライバーの構造が異なるため音質に違いがあります。
Liberty3Proはハイブリッドドライバー搭載で迫力のある音質、Space A40はそれよりもすっきりとした音質になっています。
以降、おすすめモデルの音質の特徴なども記載しますので、気になる機種をチェックしてみてください。
アンカーワイヤレスイヤホンおすすめモデル
アンカーのワイヤレスイヤホンの中から、とくにおすすめしたいモデルについて詳しく取り上げていきましょう。
他の機種との細かい違いも記載していきますので、最終的なモデル選びの参考にして頂ければと思います。
Soundcore Liberty 4

Soundcore Liberty 4はスティック型のアンカーワイヤレスイヤホン最新モデル。
製品ホームページの「欲しい機能、ここにすべて」というキャッチコピーの通り、プレミアムイヤホン並みの高機能モデルです。

Soundcore Liberty 4はハイレゾコーデックのLDACに対応。
アンカーとしては初となる2基のダイナミックドライバーを搭載したモデルで、繊細かつ豊かなサウンドを楽しむことができます。
これまでアンカーのワイヤレスイヤホンの音質は、低音と高音が強めのいわゆる「ドンシャリ」というイメージでした。
2022年に入ってリリースされたLDAC対応モデルは、「ドンシャリ」から低音~高音までバランスよく鳴る「フラット」に進化。

Soundcore Liberty 4も、どんなジャンルの音楽も楽しめるフラットな音質になっています。
機能面については「足りない機能はない」と言い切れるほどの充実ぶり。
ANCは、周囲の騒音に合わせてノイキャン強度を自動調整してくれるウルトラノイズキャンセリング2.0を搭載。
画像出典:Anker製品ホームページより3Dオーディオは頭の動きに合わせて音を変化させる機能も登載されており、とくに動画視聴での没入感はかなりのものです。
2台のデバイスを同時接続可能なマルチポイントやワイヤレス充電にも対応しており、この価格帯としてはあり得ないほど機能満載となっています。
ひとつだけ不満があるとすれば、LDAC接続時にマルチポイントが使えないこと。
ここはLDAC接続時にもマルチポイントが使えるようにファームウェアのアップデートで対応して欲しいところです。
なおSoundcore Liberty 4は、以下の記事で詳しくレビューを行っていますので参考にして頂ければと思います。
Soundcore Space A40

Soundcore Space A40は、アンカーワイヤレスイヤホン史上最少とされるスタンダード型の最新モデルです。
3Dオーディオこそ搭載していませんが、それ以外はSoundcore Liberty 4と機能面の大きな違いはありません。

Soundcore Space A40もハイレゾコーデックのLDACに対応したモデルです。
10mmダイナミックドライバー1基なので、Liberty 4やLiberty 3 Proに比べると音の豊かさや繊細さに若干落ちる感があります。
しかしそれはあくまで聴き比べたらというもの。
中音域に厚みがあり、暖かみのある音質はロックやポップス、とくに男性ボーカルに向いていると感じます。

ANCは、周囲の騒音に合わせてノイキャン強度を自動調整してくれるウルトラノイズキャンセリング2.0を搭載。
もちろん2台のデバイスへの同時接続が可能なマルチポイントやワイヤレスチャージにも対応しています。
なお、Soundcore Space A40を選ぶメリットとして、バッテリーライフの長さがあげられます。
画像出典:Anker製品ホームページよりANC ONでも充電ケースを含めて40時間という再生時間は驚異的で、1泊2日の旅行や出張ならバッテリー切れの心配はありません。
コンテンツを楽しんだり、リモートミーティングで使ったりと、イヤホンを使う頻度が高いユーザーにはおすすめのモデルです。
なおSoundcore Space A40は、以下の記事で詳しくレビューを行っていますので参考にして頂ければと思います。
Soundcore Liberty 3 Pro

Soundcore Liberty 3 Proはダイナミックドライバーとバランスドアーマチュアドライバーを搭載したモデルです。
アンカーワイヤレスイヤホンのなかでは最も高価なモデルで、非常に高いビルドクオリティになっています。

Soundcore Liberty 3 ProもハイレゾコーデックLDACに対応したモデルです。
完全ワイヤレスイヤホンにしては珍しいハイブリッドドライバーを搭載しており、低音と高音が強調されたアンカーらしい「ドンシャリ」サウンド。
さすがはハイブリッドドライバーだけあって、音の厚みや迫力はSoundcoreシリーズの中ではトップクラスです。
低音は体の芯を揺さぶるようなアタック感、高音は尖った感じはあるものの煌めきがシャワーのように降り注ぐイメージ。

中音域が控えめなので、どちらかというとEDMやヒップホップなどの音楽が得意なイヤホンではないかと思います。
ノイキャンは周囲の騒音に合わせて強弱を自動調整してくれるウルトラノイズキャンセリング2.0を搭載。
Soundcore Liberty 4のようにジャイロセンサーは非搭載ながら、3Dオーディオにも対応しています。
もちろんマルチポイントやワイヤレス充電にも対応していますので、機能面は最新モデルと遜色ありません。
また、アンカーワイヤレスイヤホンで最も高価なモデルということもあり、イヤホンのビルドクオリティは別格。

プラスチッキーなとこはなく、高級感に溢れたデザインになっています。
いっぽうで、Soundcore Liberty 3 Proの唯一の弱点はLDAC接続時のバッテリーライフ。
LDAC接続でアクティブノイズキャンセリングを使用すると、音楽の連続再生時間が3時間になってしまいます。
通勤や通学時間に音楽を聴く程度なら問題ありませんが、そのうえで朝一からのリモートミーティングに使うとなるとバッテリーが心配です。
Soundcore Liberty 3 Proは、イヤホンを連続して使用することはあまりなく、迫力のある音質が好きという方にはおすすめのモデルとなります。
なおSoundcore Liberty 3 Proは、以下の記事で詳しくレビューを行っていますので参考にして頂ければと思います。
Soundcore Liberty Air 2 Pro

Soundcore Liberty Air 2 Proは、アンカーワイヤレスイヤホンのコスパの高さを市場に知らしめたモデルです。
発売開始から2年近くが経過し価格が落ちてきているので、スティック型のハイレゾ対応機としては狙い目のモデルになっています。

Soundcore Liberty Air 2 Proは、アンカーワイヤレスイヤホンらしいドンシャリ系のノリの良いサウンドになっています。
音質はSoundcore Life P3とほぼ同じイメージですが、LDAC接続したときの解像度と空間表現はこちらのほうが上でしょう。

マルチポイントと3Dオーディオには対応していないものの、そのほかの機能はほぼ搭載されているのもこの機種の魅力。
シーンに応じて3種類のモードを選べるウルトラノイズキャンセリングや、ワイヤレスチャージにも対応しています。
画像出典:Anker製品ホームページより価格や機能はLife P3といい勝負ですが、どちらを選ぶかはハイレゾ対応とバッテリーライフがポイントでしょう。
ハイレゾ(LDAC接続)音源を楽しみたいならLiberty Air 2 Proがおすすめ。
いっぽう、そこまで音質にこだわりがないなら、バッテリーライフが長く世代も新しいLife P3がおすすめですね。
ハイレゾもバッテリーライフもという方は、ワンランク上のLiberty 4やSpace A40などを検討すると良いでしょう。
なおSoundcore Liberty Air 2 Proは、以下の記事で詳しくレビューを行っていますので参考にして頂ければと思います。
Soundcore Life P3

Soundcore Life P3は、アンカーワイヤレスイヤホンのスティック型としてはミドルモデルにあたります。
豊富なカラーバリエーション、ハイエンドモデル並みの機能が搭載されているコスパの良さが特長です。

Soundcore Life P3がおすすめなのは、1万円を切る価格ながら音質と機能が充実しているというところ。
また、スティック型モデルのノイズキャンセリング搭載機としては、最安モデルというところがポイントでしょう。
まず音質ですが、上位モデルのSoundcore Air 2 Proとドライバー径が11mmと同じで、音質も似ています。
Ankerらしいドンシャリサウンドで、全音域にわたってパリッとしたキレの良さを感じます。

ハイレゾ対応こそしていませんが、音質にそこまでこだわりがなければ十分満足できるサウンド。
ノイズキャンセリングは、屋外・屋内・交通機関という3種類のモードを選択可能なウルトラノイズキャンセリングを搭載。
高域ノイズは残るものの、電車内の走行音やエアコンのモーター音など低域ノイズはしっかりカットしてくれます。
また、アプリメニューにイコライザーやタッチコントロールのカスタマイズはしっかり搭載されており、低遅延のゲーミングモードもあります。
画像出典:Anker製品ホームページよりアンカーワイヤレスイヤホンは、新しいモデルになるほどバッテリー性能が向上しているというメリットがあります。
Soundcore Life P3もANC OFFなら充電ケース込みで最大35時間再生可能と、Liberty Air 2 Proの約1.4倍のバッテリーライフ。
音楽や動画を楽しむだけでなく、リモートミーティングなどにも使いたいと考えている方はこのあたりも考慮したいところです。
ハイレゾとマルチポイントこそ搭載されていませんが、この2つの機能が不要ならノイキャン入門機としては十分な性能だと思いますよ。
Soundcore Life A3i

Soundcore Life A3iは、低価格ながらアクティブノイズキャンセリングを搭載したスタンダード型。
アンカーワイヤレスイヤホンの入門機として、手に取りやすい価格とクラスとしては充実した機能が魅力の1台です。

Soundcore Life A3iは、小さなボディながら10mmという大径のダイナミックドライバーを搭載しています。
音質はアンカーのワイヤレスイヤホンらしいドンシャリ系で、繊細な音とはいえませんがエントリーモデルらしい元気の良いサウンドです。

超高音の情報量や伸びやかさには不足感があるものの、迫力のある低音としっかりと厚みのある中高音は価格以上の音質。
22種類ものプリセットイコライザーと8バンドのカスタムイコライザーも使えるので、音質のチューニングも楽しめます。
エントリーモデルゆえ、マルチポイントやワイヤレス充電、3Dオーディオには非対応。
ノイズキャンセリングもON/OFFのみで、ワンランク上のモデルのようにノイキャンの強さを調整することはできません。
ただし、6千円台という価格でこれだけの機能と音質は、やはりアンカーならでは。
周囲が比較的静かな環境下なら、リモートミーティング用のマイクとして使うことも可能です。
完全ワイヤレスイヤホンを初めて使うユーザーなら、十分満足できる性能を備えています。
なおSoundcore Life A3iは、以下の記事で詳しくレビューを行っていますので参考にして頂ければと思います。
Soundcore Life P2 Mini

Soundcore Life P2 Miniは、完全ワイヤレスイヤホン入門機としてはうってつけのモデルだと思います。
5千円以下という手に取りやすい価格ながら、聴く・話すというイヤホンに求められる基本的な性能は満足のいくレベルに仕上がっています。

Soundcore Life P2 Miniは低価格ながら10mmという大径ドライバーを搭載し、音質に妥協はありません。
中音~高音に厚みのある音質で、特にボーカルがグッと前に出てくるイメージがあります。
低音が主張しすぎないというアンカーのワイヤレスイヤホンらしくないサウンドなので、女性ボーカルやバラードなどが合うと思います。

専用アプリには対応していないため細かなチューニングはできませんが、標準モードのほかに低音モードとボーカルモードを搭載しています。
また、通話用マイクも静かな場所でならビジネス通話にも使用可能。
以下は昼下がりのカフェでマイクテストを行った時のものですが、この価格帯としては優秀な通話品質だと感じました。
【Soundcore Life P2 Mini マイクテスト】
なお、Soundcore Life P2 Miniはアンカーワイヤレスイヤホンのスティック型としては最小モデル。
右の画像はSoundcore Life P3との比較ですが、スティック部分がだいぶ短いのがお分かりいただけると思います。

アクティブノイズキャンセリングやワイヤレス充電などの機能は搭載されていませんが、価格を考えるとレベルの高いイヤホンです。
完全ワイヤレスイヤホンの入門機としては、非常におすすめのモデルといえるでしょう。
アンカーワイヤレスイヤホンのまとめ
アンカーワイヤレスイヤホンは種類が豊富なうえに新製品の投入サイクルが短いので、どれを選ぶべきか迷うという方が多いと思います。
低価格モデルでも機能面が充実しているのが、これまでのアンカーワイヤレスイヤホンの特長でした。
ただ、2022年後半に投入されたハイレゾ対応モデルは、音質に関しても洗練されてきています。
そして、新しいモデルになればなるほど搭載されている機能が増え、その性能も確実に上がっているのがアンカーの技術力の高さ。
これを踏まえたうえで、スティック型かスタンダード型かスタイルを選択し、機能と予算からお目当てのモデルを絞り込むようにしましょう。
5千円前後のモデルなら完全ワイヤレスイヤホン入門機として最適。
1万円オーバーのモデルなら、他メーカーと比べて非常にコスパが高く、しかも長く使うことができるイヤホンであることは間違いありません。















