SENNHEISER

CX Plus True Wireless レビュー|ゼンハイザーサウンドをより身近に

SENNHEISER CX Plus True Wireless 基本仕様
ドライバーサイズ 7mmダイナミック 接続方式 左右独立受信方式
イヤホン本体重量 約6g×2 充電ケース重量 約35g
充電時間 約1.5時間 短時間充電 15分充電で約1時間
本体連続音声再生時間 8時間 充電ケース含む再生時間 24時間
対応コーデック SBC,AAC,aptX,
aptX Adaptive
Bluetooth Ver5.2
マイク数 4マイク(片側2×2) 発売日 2021/9/28

ゼンハイザー CX Plus True Wirelessは同社初となるaptX™ Adaptive対応機で、これまで以上にゼンハイザーサウンドを高音質で楽しめる完全ワイヤレスイヤホンです。

音質を損ねず圧迫感のないアクティブノイズキャンセリングと、自然な音に近い外音取り込みモードを搭載し、利用シーンを選ばずコンテンツを楽しむことができます。

また、アプリ機能も充実しており、ワイヤレスイヤホンを使用するメリットを十分に体感できる仕様を備えています。

マイク性能がそれほど高くはないので通話メインだと厳しい面もありますが、音楽を楽しむことがメインという方には手に取って頂きたい1台です。

CX Plus True Wireless 総合評価
 

 

CX Plus True Wirelessの通話品質と音質

CX Plus True Wirelessのマイク性能

CX Plus True Wirelessは2マイク×2の4マイク仕様になっています。

マイクは全てビームフォーミング機能が搭載されているんですが、CX True Wirelessと同じ仕様なので通話品質も同じくらいかなと先入観を持ってテストしてみました。

マイクテストは夕方のカフェ、着席率は90%とほぼ満席状態でBGMもゆるやかに流れている状況です。

【CX Plus True Wirelessの通話品質】


検証の結果、CX Plus True Wirelessの通話品質は、CX True Wirelessと同じくらいのレベルだということがわかりました。

ゼンハイザー CX True Wireless レビューゼンハイザー CX True Wirelessは、ノイキャン非搭載のエントリーモデルながら、フラッグシップ機のMomentum True Wireless2と同じ7mmドライバーを搭載しています。低音域を強調したチューニングですクリアで透明感のあるゼンハイザーサウンドはそのまま。「安い!」と思わせるTWSです。...

自分の音声にしっかりフォーカスしきれていないため、周辺ノイズといっしょに自分の声の明瞭さも減衰されてしまっているように聞こえます

CX Plus True Wirelessをビジネスで使用するなら社内打ち合わせ用とし、自室やオフィスの会議室など周辺ノイズの少ない環境に限定して使うほうが良いと思います。

CX Plus True Wirelessの音質

ゼンハイザー CX Plus True Wirelessは、CX True Wireless同様、Momentum True Wireless2と同じドライバーを搭載しています。

ただし、CX Plus True Wirelessにはハイエンドチューニングが施されていませんので、Momentum True Wireless2とはやはり音質が異なります。

CX Plus True Wirelessは若干ドンシャリ系のフラットな音質で、タイトな低音と抜けの良い高音が特長的な完全ワイヤレスイヤホンだと思います。

質量を感じさせてくれるというか、音の量と厚みがはっきりと意識できる低音は、プリセットのベースブーストでさらに深さを増すことも可能です。

高音は少し音が軽い感覚はあるものの、上への抜けはゼンハイザーらしい伸びやかさを備えており、海外の女性ボーカルなども気持ちよく聴くことができます

いっぽうで中音は若干締りのなさが感じられ、もう少し音の輪郭がはっきりしているほうが個人的には好みだなぁと感じました。

なお、CX True Wirelessで感じた音源が2層に分かれて鳴っている感覚はなく、サウンド自体は「うん、ゼンハイザーだ」と思えるクォリティです。

低音のゆがみや高音の嫌な刺さりといったものも感じられませんし、ロック、ポップス、EDMなど幅広いジャンルで活躍してくれそうなイヤホンだと思います。

CX PLus True Wirelessのイコライザー

CX Plus True Wirelessは専用アプリ「Smart Control」にイコライザーが用意されています。

3バンドのシンプルな仕様ですが、微妙な調整にもそれなりに応えてくれるので物足りなさは感じません

CX Plus True Wireless イコライザー

なお、上の図の通りイコライザーは2種類用意されていて、左のグラフ形式では〇印を動かすと波形が変化し、それに合わせて各バンドを自動調整してくれるようになっています。

CX Plus True WirelessのANCと外音取り込み性能

CX Plus True Wirelessのアクティブノイズキャンセリング(=ANC)と外音取り込み性能をチェックしてみましょう。

CX Plus True Wirelessノイズキャンセリング性能

CX Plus True Wirelessのアクティブノイズキャンセリング(=ANC)は、フィードフォワード方式のみが採用されており、比較的マイルドなANC性能です。

【フィードフォワード方式とは】
ヘッドホンの外側にマイクを配置して外部からのノイズを集音し、そのノイズと逆位相の音波を電気的につくりだして同時に流す技術で、周辺ノイズの大幅な低減を行う。

【フィードバック方式とは】
ヘッドホンの内側にマイクを配置して本来の再生音と外部からのノイズ両方を集音し、その逆位相をぶつけていったんすべての音を消し去る技術で、耳の中のノイズの低減を行う。フィードフォワード方式よりノイキャン効果は高いが、そのぶんコストも割高になる。

欧州ではBUNG&OLFSENなどのようにANCの強さより音質を優先するメーカーが多く、ゼンハイザーもそういった方針なのかなと感じます。

電車の中などでは「ANC効いてるか?…あぁ効いてるな」くらいな感じで、あまり過度な期待はしないほうが無難だと思います。

空調や雑踏などの生活音に関連する周辺ノイズはある程度カットしてくれますので、街中などの使用がメインという方なら不満に感じることのない性能ではあると思います。

CX Plus True Wirelessの外音取り込み性能

CX Plus True Wirelessには、トランスペアレント ヒアリングと呼ばれる外音取り込み機能が搭載されています。

CX Plus True Wireless トランスペアト ヒアリング

専用アプリ「Smart Control」のトップ画面にメニューがあり、オーディオ再生がそのまま続くモードとオーディオ再生がミュートになるモードの2種類から選択が可能です。

外音取り込みはかなり自然に近い音で、周辺ノイズが耳の中に流れ込んでくるような違和感を感じずに使うことができます。

トランスペアレント ヒアリングをONにしておくと、外音取り込み時に音楽などのコンテンツが一時停止されて聞き取りやすくなるのでおススメですよ。

CX Plus True Wirelessの外観と装着感

CX Plus True Wirelessの外観と装着感をチェックしていきましょう。

CX Plus True Wirelessの本体と充電ケース

CX Plus True Wirelessの充電ケースは、W59mm×H42.3mm×D33.8mmとCX True Wirelessと全く同じサイズになっています。

CX Plus True Wireless 充電ケース

重さは47gとCX True Wirelessより2g軽くなっていますが、まぁ体感できるほどの変化ではないので、同じくらいと考えていいでしょう。

本体も形状はCX True Wirelessと全く同じとなっていますが、タッチセンサーのゼンハイザーロゴデザインがCX True Wirelessとは若干異なります。

CX Plus True Wireless イヤホン本体

CX True Wirelessは、タッチセンサー部はマット調でゼンハイザーのロゴ部分のみ光沢のある仕上げになっていましたが、CX Plus True Wirelessは光沢のある仕上げでゼンハイザーロゴがシルバー調になっています。

そういった意味ではタッチセンサー部のデザインはCX 400BT Tru Wirelessに近いイメージですね。

 

CX Plus True Wireless カラーバリエーション

カラーバリエーションはゼンハイザーらしくホワイトとブラックの2色展開となっています。

 

 

CX Plus True Wirelessの装着感

CX Plus True Wirelessは、耳に差し込んで少しひねると位置がピタッと決まる感覚があり、装着感は非常に良いワイヤレスイヤホンです。

CX Plus True Wireless 装着感

本体は厚みがあるデザインになっているので、顔を正面から見ると若干耳から飛び出して見えますが、タッチセンサーの面積が大きいわけではないのでそれほど違和感はありません。

ANC機能を搭載していないCX True Wirelessと同じ形状なので、そもそもパッシブノイズアイソレーション効果は高い製品です。

ただし、ポートから本体にかけての形状がCX True Wirelessより若干スリムになった印象を受けるので、より軽めの装着感になったかなと感じました。

耳との密着度も高いので頭を振っても落下の心配は全く感じられません

CX Plus True Wirelessの機能と操作性

CX Plus True Wirelessの機能と操作性についてチェックしていきましょう。

CX Plus True Wirelessの専用アプリ

CX Plus True Wirelessは専用アプリ「Smart Control」に対応しています。

Sennheiser Smart Control

Sennheiser Smart Control

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アプリのトップ画面は以下の通り比較的シンプルなつくりで、左右のイヤホン個別にはバッテリー残量が表示されないつくりになっています。

CX Plus True Wireless 専用アプリトップ画面

 

ロウル
ロウル
左右のイヤホン個別にバッテリー残量が表示されていないと、片減りしているかどうかが分からないので、ここは個別に表示してところですが…。

その他、トップ画面の右上の歯車をタップすると、以下の画像の通りデバイスの設定画面に遷移します。

CX Plus True Wireless デバイス設定

スマートポーズや自動着信、側音機能については最後の章で詳しく解説していますが、ONにしておくとイヤホンの使い勝手が格段にレベルアップします。

また、イヤホンのカスタマイズなども含めて完全ワイヤレスイヤホンに必要なメニューは網羅されていると思います。

【CX Plus True Wireless専用アプリで出来ること】

・イヤホン本体バッテリー残量確認
・イコライザーでの音質調整
・タッチコントロールのカスタマイズ
・Sidetone 0~100%(通話中の自分の声確認機能)
・スマートポーズ ON/OFF切替
・ANC ON/OFF切替
・トランスペアレント ヒアリングの設定
・自動着信 ON/OFF切替

CX Plus True Wirelessの操作性

CX Plus True Wirelessは、イヤホン本体のタッチセンサーで様々な操作を行うことが可能です。

動作
音楽 1回タップ 外音取り込み ON/OFF 再生/停止
2回タップ 前の曲に戻る 次の曲に進む
長押し 音量DOWN 音量UP
通話 1回タップ 受話/通話終了
2回タップ 着信拒否
通話中 1回タップ 現在の通話を終了し、着信を受ける
2回タップ 着信を拒否し、現在の通話を続ける
通常時/音楽再生時 3回タップ アクティブノイズキャンセリング ON/OFF 音声アシスタント起動

また、タッチセンサーは専用アプリ「Smart Control」でカスタマイズできるようになっています

CX PLus True Wireless タッチセンサーカスタマイズ

デバイスの設定画面 ⇒ イヤホンのコントロール ⇒ イヤホンのカスタマイズ画面で、変更したい操作箇所を長押しすると、下の画像のとおり割当てられる操作が選択できます。

 

CX Plus True Wireless タッチセンサー操作割当て

なお、上の画像の通り1回~3回タップにはボリューム調整を、長押しにはコンテンツの再生/停止と曲送り・曲戻しは割り当てられない仕様になっています。

ロウル
ロウル
アクティブノイズキャンセリングやトランスペアレント ヒアリングがどのタップにも割当てられるのは実用性が高いと思います!

CX Plus True Wirelessのおすすめ機能

さいごにCX Plus True Wirelessのおススメ機能をご紹介しましょう。

スマートポーズ機能

CX Plus True Wirelessにはスマートポーズ機能が搭載されていて、専用アプリ「Smart Control」でON/OFFの切り替えが出来るようになっています。

これはイヤホン本体のセンサーが耳に装着されているか外した状態なのかを検知する機能で、イヤホンを外すとコンテンツが一旦停止し、戻すと再生を再開してくれます

人に話しかけられたり車内アナウンスにとっさに反応するときにイヤホンをとっさに耳から外すことは珍しくありませんので、この機能は非常に便利です。

スマートポーズ機能が無いとイヤホンを耳から外している間に音楽や動画が先に進んでしまい、いちいち巻き戻すのが結構面倒なんですよね。

ちなみに2分以上停止すると、コンテンツは自動再生されない制御になっています。

Auto Call機能

CX Plus True WirelessにはAuto Call機能が搭載されています。

これは、ペアリング済みのスマホへの着信中にイヤホンを充電ケースから取り出すと、通話が自動的にイヤホンに接続されてすぐに話ことができるという機能です。

Auto Callは片側のイヤホンだけでも動作しますので非常に便利!

イヤホンでの通話に慣れると、耳にスマホをあてて電話をすると片手がふさがるし聞こえにくいしで、通話はイヤホンでというスタイルが定着してきます。

Auto Call機能が無いと、着信を一旦スマホで受けてからスマホとイヤホンのペアリングを待ってといった面倒な動作手順になってしまうので、これはかなりうれしい機能ですよ。

Sidetone(側音)

Sidetone(側音)は自分の声をイヤホンで聞くことのできる機能です。

web会議などでたまにハウリングを起こしているような人って一定数いると思うんですが、やっぱり聞き取りずらいなと感じたり、不快に感じることも経験上ありえます。

CX Plus True WirelessのSidetoneは、0~100%のレベル調整も可能ですから、自分の声が相手にどのように聞こえているかを確認しながら通話をすることも可能です。

僕はテレワークにおける通話品質はもはやビジネスマナーだと思っていますので、自分をチェックすることができるSidetoneはCX Plus True Wirelessのおすすめ機能です。

IPX4の防水性能

CX Plus True WirelessはIPX4の防水性能となっています。

IPX4は「いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない」レベルの防水性能ですので、雨に軽く濡れる程度なら全く問題ありません

正確には「300~500mmの高さより全方向に10ℓ/分の放水を10分」に耐えられる防水性能なので、雨の日の傘をさして使ったり、急に雨に降られたりして濡れても大丈夫。

外でも使いたいと考えているユーザーでも、通常使いで濡れるというシーンがあっても気にせず安心して使用することが可能ですよ。

 

 

まとめ

良い点

タイトな低音と抜けの良い高音
自然な音に近い外音取り込み性能
軽くて安定度の高い装着感
高いパッシブノイズキャンセレーション
イヤホン本体の細かな操作カスタマイズが可能
スマートポーズ機能を搭載
AutoCall機能を搭載
SideTone(側音)機能を搭載
aptX™ Adaptiveに対応

 

改善してほしい点

ビジネスでは社内限定なら使用可能な通話品質レベル
アプリのバッテリ―残量表示(左右別・充電ケース表示なし)
ワイヤレス充電に非対応

 

ゼンハイザー CX PLus True Wirelessは、既にリリースされているCX True Wirelessにアクティブノイズキャンセリング、外音取り込み機能が追加された上位モデルです。

またaptX™ Adaptiveに対応しており、既存のゼンハイザー製品よりより高音質・低遅延でコンテンツを楽しむことが可能となっています。

搭載されているドライバーは最上位機種のMomentum True Wireless2と同型で、チューニングこそ異なれどゼンハイザーの特長である伸びやかな高音はしっかり感じられます

また、完全ワイヤレスイヤホンを普段使用するのに必要と思われる機能は専用アプリに搭載されており、使い勝手に不便さを感じることはないでしょう。

通話性能がそれほど高くないのが残念ではありますが、そこを多少犠牲にしてでも2万円そこそこでより音質に優れたイヤホンが欲しいという方にはおススメな製品です。