今回はノイズキャンセリングイヤホンのなかでも性能が高く、音質や通話品質、使い勝手も満足いただけるよう選りすぐったモデルを価格帯別にご紹介します。
なお、マイク性能の高いイヤホンについても別記事で特集していますので、よろしければ参考にして頂ければと思います。
Contents
- 価格別おすすめノイズキャンセリングイヤホン
- 1万円未満おすすめノイズキャンセリングイヤホン
 - 第1位 ag UZURA
 - 第2位 EarFun Free Pro 2
 - 第3位 EarFun Air Pro SV
 - 第4位 EarFun Air Pro 3
 - 第5位 SOUNDPEATS Mini Pro
 - 2万円未満のおすすめノイズキャンセリングイヤホン
 - 第1位 SONY WF-C700N
 - 第2位 Anker Soundcore Liberty 4
 - 第3位 Anker Soundcore Space A40
 - 第4位 Jabra Elite 5
 - 第5位 JBL Live Free 2
 - 2万円以上のおすすめノイズキャンセリングイヤホン
 - 第1位 BOSE QuietComfort EarbudsⅡ
 - 第2位 SONY WF-1000XM4
 - 第3位 audio-technica ATH-TWX9
 - 第4位 Technics EAH-AZ80
 - 第5位 JBL Tour Pro 2
 - 第6位 SONY LinkBuds S
 - 第7位 Technics EAH-AZ60 M2
 
 - おすすめノイズキャンセリングイヤホン まとめ
 
価格別おすすめノイズキャンセリングイヤホン
ノイズキャンセリングイヤホンのなかでもノイキャン性能が高く、音質や機能についても自信をもっておススメできるモデルを価格帯別にランキング形式でご紹介していきます。
ランキングは以下5項目の総合点順となっています。
| 評価項目 | 評価ポイント | 
|---|---|
| ノイキャン強度 | ノイズキャンセリングON時のノイズ低減度 | 
| ホワイトノイズ | ノイズキャンセリングON時のホワイトノイズの少なさ | 
| 音質変化 | ノイズキャンセリングON時の音質変化度 | 
| 圧迫感 | ノイズキャンセリングON時の鼓膜への圧迫感 | 
| ノイキャン機能 | アダプティブノイズキャンセリングなど、便利機能の充実度 | 
1万円未満おすすめノイズキャンセリングイヤホン
ノイズキャンセリングイヤホンで1万円未満のモデルは、いわゆる入門機的な位置づけです。
周囲の騒音に応じてノイキャン強度を自動調整するような便利機能は搭載機がなく、ノイキャン機能は一律評価(3.0ポイント)としています。
あまり強力なノイズキャンセリングを搭載したモデルはありませんが、はじめてノイキャン機を使う方には十分満足いただける製品をランキング形式でご紹介します。
第1位 ag UZURA

agは有線イヤホン・ヘッドホンで人気のある国産メーカー finalが展開するワイヤレスイヤホンのブランド。
ノイズキャンセリング性能だけでなく、「音質」や「デザイン」にもこだわりたい方におすすめのワイヤレスイヤホンです。

ag UZURAのノイズキャンセリングは、低音ノイズはしっかり、中音ノイズはある程度カットしてくれます。
電車内でも音楽を流してしまえば騒音はそれほど気にならないレベルですが、動画などではボリュームは少し高めにする必要があります。
今回ag UZURAを1万円以下のモデルで1位としたのは、全体のバランスが良いから。

とくにノイキャンONでのホワイトノイズの少なさと、音質変化がほとんど感じられないという点が他のモデルより優秀です。
一般的に、ノイズキャンセリング状態では音質が低音寄りに変化します。
低価格帯のイヤホンでは、ノイキャンON/OFFで全く違った音質になってしまうものも少なくないんですが、ag UZURAでは音質変化があまり感じられません。
また、音に定評のあるfinal監修ですのでag UZURAの音質はこの価格帯としてはかなりレベルが高く、低中音メインの心地の良い弱ドンシャリなんです。
その心地よい音がノイキャンON/OFFでほとんど変化しないのは大きなメリットでしょう。

画像出典:final製品ホームページより
また外音取り込みはかなり高性能で、イヤホンを着けていない感覚に近いくらいの自然な取込音となっています。
ネーミング通りのうずらの卵のような形状は耳の小さな女性にもフィットしやすく、粉雪塗装という指紋の付きにくいサラリとした感触もgoodポイント。
画像出典:final製品ホームページデザイン性が高くカラーバリエーションも豊富なので、「メカメカしいイヤホンはちょっと…」という方にもおすすめです。
なお、ag UZURAは以下で実際に使ってみた感想を以下で詳しくレビューしていますので、参考にして頂ければと思います。
第2位 EarFun Free Pro 2

Free Pro 2は2021年10月に発売されたEarFunのカナル型イヤホンで、強力なノイズキャンセリング性能と超コンパクトなデザインが特長です。
専用アプリには対応していませんが急速充電やワイヤレス充電には対応しており、BluetoothコーデックもaptX™までをカバーしています。

EarFun Free Pro 2はQuietSmart™2.0ANCテクノロジーを搭載しており、最大-40dBのノイズ低減が可能なモデルとなっています。
電車内の騒音も中域ノイズまである程度抑制してくれるので、個人的にノイズキャンセリング性能に限っていえば1万円以下の価格帯では最強だと感じます。

また、ノイキャンONでも音質変化が少ないというのも上位にランキングされた大きな理由の1つです。
いっぽうでノイキャンONでのホワイトノイズが他のモデルより強めで、ここが唯一の残念ポイント。

ただし、音楽を流してしまえば気にならないレベルではあるので、ノイズキャンセリングを耳栓がわりに使いたいという方でなければ問題ないでしょう。
今回EarFunから3機種がランクインしていますが、なかでもFree Pro 2はボーカルの解像度が高いことが特長としてあげられます。
ポップスやアニソンなどをよく聴くという方は、EarFun3機種の中ではFree Pro 2がおすすめだと思いますね。
充電ケースもかなりコンパクトで、ポケットにいれて気軽に持ち運べるのも大きなメリットだと思います。

このほか80ms程度の低遅延モード、10分の充電で約2時間の音楽再生が可能な急速充電、IPX5相当の防滴性能など機能面も充実。
1万円以下のノイズキャンセリングイヤホンとしては、かなりコスパの良いモデルになっています。
EarFun Free Pro 2については、以下で実際に使ってみた感想を詳しくレビューをしていますので、参考にして頂ければと思います。
第3位 EarFun Air Pro SV

EarFun Air Pro SVはEarFunのノイズキャンセリングイヤホンのなかでは最も価格の高いモデル。
アルミニウム製充電ケースなどビルドクオリティがかなり高く、ガジェットとして高級感を感じられるデザインも魅力となっています。

Air Pro SVにはQuietSmart™2.0と呼ばれるEarFun独自のハイブリッドANCが搭載され、最大-40dBまでのノイズ低減ができるスペックとなっています。

ただし、実際に使ってみるとノイキャン強度はFree Pro 2に比べると少し弱めの印象。
Air Pro SVはスティックタイプなので、カナル型に比べてイヤーピースが耳孔の奥まで入らないことがスペック値と実際の使用感の差になってくるのでしょう。
いっぽうで音質変化や圧迫感は少なく、この点はFree Pro 2同様大きなメリットだと思います。

なお、Air Pro SVはFree Pro 2に比べて10mmという大径のドライバーを搭載しており、解像度が高くパワフルでダイナミックなサウンドが楽しめます。
今回ご紹介しているEarFun3機種の中ではAir Pro 3に次ぐパワフルな音質で、EDMやクラブミュージックを聴くならAir Pro SVがおすすめでしょう。
また、自然な取込音のアンビエントモード(外音取り込みモード)など「聴く」ということに関しては非常にレベルが高いイヤホンです。
さらにEarFun Air Pro SVは、マイクアレイENC技術により通話品質が高いのもおすすめしたいポイントです。
自宅など静かな場所はもちろんのこと、オフィスで勤務している時のリモートミーティングなどのシーンでも、周辺ノイズを抑制してクリアな通話を約束してくれます。

EarFun Air Pro SVについては、以下で実際に使ってみた感想を詳しくレビューをしていますので参考にして頂ければと思います。
第4位 EarFun Air Pro 3

EarFun Air Pro 3は1万円以下の価格ながらノイズキャンセリングはもちろんのこと、マルチポイントやワイヤレス充電にも対応した異次元コスパモデル。
コスパ高で知られているAnkerも驚きのスペックなのが最大の特長です。

EarFun Air Pro 3にもQuietSmart™2.0と呼ばれるEarFun独自のハイブリッドANCが搭載され、最大-43dBまでのノイズ低減ができるスペックとなっています。
ただし、スティック型ゆえにカナル型のFree Pro2ほどのノイキャン強度ではなく、このあたりは実際に使ってみないとスペックからではわからない点だと実感しました。

いっぽうでカナル型のデメリットである圧迫感が少なく、ノイズキャンセリング強度と圧迫感のなさのバランスを重視したい方には向いているモデルでしょう。
ちなみにAir Pro 3は11mmの大径ドライバ―を搭載していることもあり、低音寄りの非常に迫力のあるサウンドになっています。
低音がボーカルなどほかの帯域を邪魔するかというとそんなことはなく、タイトで明瞭に聴こえるイメージ。
しかもハイレゾ相当の高音質コーデックであるaptX Adaptiveに対応しているので、歴代のEarFun製品の中では最も高音質といって良いと思います。
また、この価格でマルチポイントや急速充電に対応するなど機能面が充実しており、最大45時間再生とバッテリー性能も満足いくレベルとなっています。

EarFunは1万円以下の価格帯でのAnker的な存在で、機能が充実したコスパ高モデルを次々にリリースしてきます。
音質は大手オーディオメーカーには及びませんが、機能重視という方にはおすすめなイヤホンメーカーです。
第5位 SOUNDPEATS Mini Pro

SOUNDPEATSはアメリカと日本マーケットを中心に人気のあるワイヤレスオーディオメーカーで、低価格ながら品質の良い製品を数多くリリースしています。
Mini Proは2022年4月に発売されたノイズキャンセリングイヤホンで、ハイレゾコーデックのaptX™ Adaptiveに対応したコスパの高いモデルです。

SOUNDPEATS Mini Proは、ハイブリッド式アクティブノイズキャンセリング(=ANC)を搭載しており、最大-35dBのノイズ低減性能となっています。
-35dBとはいえ、実際に使ってみると-40dBのEarFun Air Pro SVと同じくらいのノイキャン強度はある印象。

中高域ノイズは残りますが、電車内の走行音や街中のざわめきなど低域ノイズはカットしてくれます。
またホワイトノイズや圧迫感が少なく、ノイキャン初心者なら十分満足することのできる性能は有しています。
SOUNDPEATS Mini Proは低価格ながらハイレゾコーデックであるaptX™ Adaptiveに対応しているのが大きなメリット。

音質は全体的に透明感があり音の密度が濃い印象で、とくに中~高域が美しいサウンドなので、POPSやアニソンなどにマッチすると思います。
上方向への音場が広く高音の伸びが楽しめるので、女性ボーカルをよく聴く方にもおすすめしたいですね。
LDACに対応したMini Pro HSもリリースされているので、スマホがLDAC対応ならこちらがおすすめとなります。
なお、MIni Proは専用アプリのSOUNDPEATSにも対応。
多機能とはいえないもののイコライザーはこの価格帯としては非常に秀逸で、サウンドに対するこだわりが感じられます。

サイズも非常にコンパクトなので、気軽にどこにでも持ち出せる使い勝手の良さも大きなメリットでしょう。
SOUNDPEATS Mini Proについては、以下で実際に使ってみた感想を詳しくレビューをしていますので、参考にして頂ければと思います。
2万円未満のおすすめノイズキャンセリングイヤホン
音質やマイク性能の高さ、専用アプリの充実度なども外せないというユーザーには1万円以上のノイズキャンセリングイヤホンを選ぶことをおすすめします。
最も多くのモデルが投入されている価格帯ですが、ノイズキャンセリング性能が良いことに加えて、音質・機能面ともに満足して頂ける機種だけをご紹介します。
第1位 SONY WF-C700N

WF-C700Nは、SONYのノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホンにおけるエントリーモデル。
エントリーモデルとはいえノイズキャンセリングに定評のあるSONYだけに、ノイキャン性能・機能ともに上位モデルに匹敵するレベルになっています。

SONY WF-C700Nのノイズキャンセリングはフィードフォワード方式で、上位モデルに使われている統合プロセッサーV1は非搭載。
しかし、ノイズキャンセリング強度は1万円台の機種としてはトップクラスであり、その他の項目も軒並み高スコアとなっています。
このあたりはさすがSONYの技術力だと感心しますね。

上位モデルのLinkBuds SやWF-1000XM4に比べるとノイキャン強度は見劣りしますが、それでも電車内で音楽を快適に聴くには十分な性能です。
また、ユーザーの行動や場所に連動してサウンドモードを切り替える機能は上位モデル同様使用できるなど、機能面が充実しているのも大きなメリットでしょう。

WF-C700Nの音質はSONYらしいクセのないサウンドで、低音~高音までバランスよくきれいに表現されている印象です。
もちろんイコライザーを使ってのカスタマイズ性は自由度が高く、重低音の量だけをコントロールすることができるCLEAR BASSも登載されています。

また、イヤホン本体・充電ケースともにかなり小さく、耳の小さな女性でも快適に使えるというのも大きなメリットだと思います。

いっぽうでハイレゾで音楽を聴きたい方や、もうワンランク上のノイキャン性能を求めるなら上位モデルのLinkBuds Sを検討すべきでしょう。
SONY WF-C700Nについては、以下で実際に使ってみた感想を詳しくレビューをしていますので参考にして頂ければと思います。
第2位 Anker Soundcore Liberty 4

Soundcore Liberty 4は、Ankerの完全ワイヤレスイヤホンシリーズのフラッグシップモデルです。
驚異的といえるほどのコスパ高モデルで、2万円オーバーのプレミアムイヤホン以上に多機能なのが特徴となっています。

ノイズキャンセリングには、周囲の騒音に応じてノイキャン強度を自動で調整するウルトラノイズキャンセリング2.0を登載。
スティック型なのでイヤホン自体の遮音性はそれほど高くなく、それゆえノイズキャンセリング強度はこの価格帯としては標準的なレベルです。

ただし、ノイキャンONでの圧迫感や音質変化はほとんど感じられず、ホワイトノイズもあまり気になりません。
また、耳の形に合わせてノイキャン効果を最適化させるHearID ANCが搭載されるなど、機能面も申し分なく、総合力で第2位としました。
Soundcore Liberty 4の魅力はなんといっても機能面の充実ぶりで、ハード・ソフト両面で「ここまであるの⁉」とびっくりするほど。
- ウルトラノイズキャンセリング2.0(ノイキャン強度自動調整)
 - 2つのダイナミックドライバー搭載(9.2mm+6mm)
 - ハイレゾコーデックLDACに対応
 - マルチポイント接続対応
 - ワイヤレス充電対応
 - HearIDによるサウンドパーソナライズ
 - タッチ操作フルカスタマイズ
 - 豊富なサウンドエフェクト(イコライザー)
 - 360° 3Dオーディオ(ジャイロセンサー搭載)
 - ヘルスモニタリング機能搭載
 - 専用イヤーチップ(CloudComfort)装着
 
第3位にランキングさせたSpace A40も機能満載ですがLiberty 4はそれ以上の充実ぶりで、ノイズキャンセリングイヤホンとしてはトップクラスでしょう。
ちなみに肝心の音質は、ハイレゾコーデックのLDACに対応しているだけあって洗練された透明感のあるフラットなサウンドになっています。
もちろん豊富なプリセットイコライザーと8バンド±6dBのカスタムイコライザーも登載され、チューニングの自由度が高いのも大きなメリットですね。

Soundcore Liberty 4は、1万円台のスティック型ノイズキャンセリングイヤホンの中で機能や音質も含めた総合力の高いモデルとしておすすめしたい1台です。
Soundcore Liberty 4については、以下で実際に使ってみた感想を詳しくレビューをしていますので、参考にして頂ければと思います。
第3位 Anker Soundcore Space A40

Anker Soundcore Space A40は、同社カナル型イヤホンの最新・最小モデルです。
1万円台前半ながらマルチポイントやLDAC対応、ワイヤレス充電機能搭載などAnkerだからこそのコスパ高モデルになっています。

Soundcore Space A40には、周囲の騒音レベルに応じてノイキャンの強さを自動で調整してくれるウルトラノイズキャンセリング2.0が搭載されています。
実際に使ってみると低域ノイズにはしっかり効くものの、帯域が高くなるにしたがって効きが弱くなり高域ノイズはそこそこ残る印象です。

ただし装着感の良いカナル型なのでパッシブノイズキャンセリング能力は高く、電車内でもあまりノイズを気にせず音楽を楽しめるレベルにあります。
パッシブノイズキャンセリングとはいわゆる耳栓効果のことで、イヤホンの形状により物理的にノイズを抑制する能力。いっぽうアクティブノイズキャンセリングは、電気的に周辺ノイズを打ち消す技術です。
パッシブノイズキャンセリングは高域ノイズ、アクティブノイズキャンセリングは低域ノイズに効果があるので、前者の能力が高いと総合的なノイキャン性能が高くなります。
なおSoundcore Space A40が優れているのはやはり機能面で、1万円台前半なのにこんなことまで?と驚くばかりの充実ぶりです。
- ウルトラノイズキャンセリング2.0(ノイキャン強度自動調整)
 - ハイレゾコーデックLDACに対応
 - マルチポイント接続対応
 - ワイヤレス充電対応
 - HearIDによるサウンドパーソナライズ
 - タッチ操作フルカスタマイズ
 - 豊富なサウンドエフェクト(イコライザー)
 
また、イヤホン自体がかなり小さいこと、バッテリー性能が飛躍的に上がっていることもSoundcore Space A40の大きなメリット。
画像出典:Anker製品ホームページより音質はAnkerらしい低音と高音にアタック感のあるドンシャリサウンドで、ノリの良い音質を楽しむことができるでしょう。
ノイズキャンセリング性能は中程度で構わないので、音質や機能など全体的なバランスが良いモデルが欲しいというユーザーにはおすすめしたい1台です。
Anker Soundcore Space A40については、以下で実際に使ってみた感想を詳しくレビューをしていますので、参考にして頂ければと思います。
第4位 Jabra Elite 5

Jabra Elite 5は新しいEliteシリーズのミドルレンジモデルとして、2022年9月にリリースされた製品です。
JabraはヘッドセットメーカーゆえにElite シリーズは通話性能が高く、イヤホンをマイクとして使う機会の多いビジネスマンにはおすすめです。

Jabra Elite 5は新しいEliteシリーズとしては初めてハイブリッド方式のアクティブノイズキャンセリングを搭載したモデル。
実際に使ってみると高音域にはそれほど効いてくれませんが、低域~中域のノイズはしっかりカットしてくれる印象。
したがって、電車内の走行音や室内の生活環境音などはコンテンツを流せばほぼ気になることはありません。

Jabraのノイズキャンセリングは、ノイキャンONでも聴いている音楽の音質にほぼ変化が感じられないことが大きなメリット。
また、専用アプリでノイキャンのパーソナライズができるようになっていて、左右の効き具合のバランス調整も可能です。

Jabra Elite 5のもう一つの特長は、この価格帯のノイズキャンセリングイヤホンとしては通話性能がずば抜けて高いということ。
Elite 5は片側3×2の合計6つのマイクを搭載していて、さすがヘッドセットメーカーのJabraと感心するほどの通話品質となっています。
【Jabra Elite 5 マイクテスト】
 
なお、サウンドについては中音域がぐっと前に出てくる印象ですが、低音の迫力、高音の伸びやかさもしっかり持ち合わせていてノリの良い音質です。
このほか、マルチポイント・ワイヤレス充電・急速充電に対応しており、専用アプリ「Jabra Sound+」など欲しいなと思うメニューは全てそろっています。
マイク性能を優先したいのであれば下位モデルのElite 4も選択肢になりえます。
ノイキャン性能は少し落ちますが、マイク性能が高くマルチポイントにも対応しているのでおすすめです。
Jabra Elite 5については、以下で実際に使ってみた感想を詳しくレビューをしていますので、参考にして頂ければと思います。
第5位 JBL Live Free 2

JBL Live Free 2はJBLが新たに開発したデュアル・オーバルシェイプデザインが採用されれたミドルレンジモデル。
1万円中盤という価格ながらノイズキャンセリングイヤホンに欲しいと思う機能ほぼ搭載されていて、非常にコスパに優れています。

JBL Live Free 2のノイズキャンセリング性能は、このクラスとしては標準レベル。
通勤や通学の電車内で音楽や動画などのコンテンツを楽しむのに大きな不満を感じることはないでしょう。

なお、Live Free 2にはリアルタイムでノイキャンレベルを補正するアダプティブノイズキャンセリング機能が備わっています。
この価格帯のイヤホンでアダプティブノイズキャンセリングが搭載されているのは、音響メーカーとしてはLive Free 2くらい。
もちろん専用アプリでマニュアルを選択すれば、7段階の強度調整ができるようにもなっています。

また、JBL Live Free 2は大径の11mmダイナミックドライバーを搭載しており、JBLらしい没入感のある明るく元気なサウンドも魅力のひとつ。
そのほか、マルチポイント、ワイヤレス充電、急速充電に対応、専用アプリMy JBL Headphonesによるカスタマイズメニューと、欲しい機能はほぼ揃っています。
デザインも小さくてかわいらしいことから、女性にも手に取って欲しいノイズキャンセリングイヤホンですね。
JBL Live Free 2については、以下で実際に使ってみた感想を詳しくレビューをしていますので、参考にして頂ければと思います。
2万円以上のおすすめノイズキャンセリングイヤホン
2万円以上のモデルともなると、中~高域ノイズも抑制してくれるノイキャン性能誇る製品が多くなってきます。
もちろん、各メーカーのフラッグシップモデルが揃う価格帯ですので、音質や機能面も申し分ない製品ばかり。
イヤホンとしては高価なものばかりですが、日々の生活に潤いを与えてくれるガジェットとなること間違いなしです。
第1位 BOSE QuietComfort EarbudsⅡ

現行のノイズキャンセリングイヤホンのなかで、もっともノイキャン性能が高いモデルだと断言できる製品です。
ノイキャンの総合スコアでは第4位くらいですが、ノイズキャンセリングの強さという観点で第1位にランキングしました。

今回ご紹介している機種の中でも、QuietConfort Earbuds Ⅱのノイズキャンセリング性能は別格となっており、他の製品とは次元が違うと感じます。
総合スコアに勝る他のモデルを上位にしようかと思ったのですが、ノイキャン強度があまりにも突き抜けているのであえて第1位としました。
何が違うかというと中域~高域のノイズ抑制能力で、他のモデルでは聴こえる人の話し声やBGMなどがQuietConfort Earbuds Ⅱではほぼ無音に。
イヤホンを装着すると「ボロロォーン」というトーンが流れ、それからスッと圧倒的な静寂に包まれる感覚にはほんとうに驚かされますね。

ホワイトノイズが少し多いかなとは思いますが、音楽などのコンテンツを流してしまえば全く気になりません。
ノイキャン使用時の圧迫感や音質変化も少なく、利用シーンに応じてノイキャン強度を切り替えられる機能も登載されています。

もちろんサウンドもBOSEらしい豊かな重低音をベースとしたクリアサウンドで、とくに中高域の解像度や粒立ちが前作より大きく向上していると感じます。
「ハイレゾ対応だっけ?」と感じさせるほど音質は良く、これでLDACやaptX™ Adaptiveに対応していたらなぁと、そこは少し残念ではあります。
また、マルチポイントやワイヤレス充電にも非対応なので、同価格帯の他のノイズキャンセリングイヤホンと比較するとスペックで見劣りします。
しかし、圧倒的に進化したノイズキャンセリング性能とBOSEサウンドだけでも、この製品を手に取る価値はあると思わせてくれる魅力がBOSEのBOSEたる所以でしょう。
前作はイヤホン本体がかなり大きかったので敬遠していた方も多かったと思いますが、本作はかなり小型化されて女性でも違和感なく装着できるでしょう。

このノイキャン性能は日常を非日常にかえてくれるだけの力を持っているといっても良く、ノイズキャンセリングイヤホン=BOSEということを再認識させられました。
BOSE QuietConfort EarbudsⅡについては、以下で実際に使ってみた感想を詳しくレビューをしていますので、参考にして頂ければと思います。
第2位 SONY WF-1000XM4

WF-1000XM4はSONYが発売するノイズキャンセリングイヤホンのフラッグシップモデルで、音質、通話、アプリメニューなども含めて総合力が高い製品です。
モニターライクな音質で専用アプリのイコライザー性能も良いことから、自分好みの音質に調整しやすいイズキャンセリングイヤホンだといえるでしょう。

SONY WF-1000XM4は国産のノイズキャンセリングイヤホンのなかでは、最もノイキャン性能が高いと評価されています。
高価格帯のノイズキャンセリングイヤホンでも、人の声など中高音域の騒音は結構聞こえるという製品が多いんですが、WF-1000XM4はその帯域もある程度カットしてくれます。

これはSONYが独自に開発した統合プロセッサーV1によるところが大きく、高音域でのノイズキャンセリング性能が向上しています。

また、新開発のドライバーユニットを搭載したことで、低音域のキャンセル信号の精度も高まっているため全体の性能が底上げされているんですね。
なお、WF-1000XM4はSONYのノイズキャンセリングイヤホンのフラッグシップモデルですので、音質は当然ながらこの価格帯でもトップクラス。
フラットなモニターライクな音質に加えイコライザーでの調整幅が非常に広いので、どんなジャンルの音楽も楽しめるSONYらしいイヤホンです。
また、唯一の弱点だったマルチポイントにもファームウェアのアップデートで対応。

専用アプリのメニューも非常に豊富で、主なメニューだけでも以下の通り「こんなことまで出来るの⁉」と思わずにいられません。
- DSEE Extreme(ハイレゾ級音質へのアップスケーリング機能)
 - 360 Reality Audio
 - スピーク・トゥ・チャット(会話時のコンテンツ自動停止機能)
 - アダプティブサウンドコントロール(サウンドモード自動切換え)
 - CLEAR BASS(低音の音量のみ調整する機能)
 
イヤホン・ヘッドホン市場で大きなシェアを誇るSONYのフラッグシップモデルは、使えばそのレベルの高さに満足すること間違いなしの1台。
SONY WF-1000XM4については、以下で実際に使ってみた感想を詳しくレビューをしていますので、参考にして頂ければと思います。
第3位 audio-technica ATH-TWX9

ATH-TWX9はオーディオテクニカのフラッグシップモデルで、音質はもちろんのこと、ノイズキャンセリング性能も非常に高いモデルとなっています。
ノイズキャンセリングイヤホンとしては初となる深紫外線除菌システムが搭載されており、イヤホンを清潔に使いたいという方にもおすすめです。

aoudio-technica ATH-TWX9のノイキャン強度は最強の一歩手前ながら、その他の項目も軒並み高いスコアであるのが特長です。

なかでもノイキャン機能の充実度は高く、周囲の騒音レベルに応じて最適な特性を適用してくれるオプティマイズ・ノイズキャンセリングシステムも登載されています。

ノイズキャンセリングの「強さ」ではなく「特性」なので、騒音の帯域に合わせてくれるという一歩進んだシステムなんですね。
くわえて、自宅・オフィス/学校・街中・電車・航空機という5種類のプリセットノイズキャンセリングモードもマニュアルで選択できるようになっています。
また、Short/Standard/Longと3種類の導管の長さごとに4種類のサイズ(全12種類)のイヤーピースが付属。
ノイキャン効果と着け心地のバランスが最適なものを選ぶことができるのも大きなメリットでしょう。

なお、オーテクのフラッグシップモデルだけのことはあって、音質も折り紙付き。
タイトで柔らかな低音、中高音の解像度の高さ、どこまでも突き抜けていくような伸びやかな高音など、ハイレベルなサウンドを楽しむことができます。
機能面でもマルチポイント、ワイヤレス充電、360 Reality Audio、低遅延モード、深紫外線除菌システムなど、高価格帯モデルの中でも最も充実している部類に入ります。
デザインも大人のガジェットという落ち着いた雰囲気ですので、所有欲を満たしてくれる数少ないノイズキャンセリングイヤホンのひとつでしょう。
aoudio-technica ATH-TWX9については、以下で実際に使ってみた感想を詳しくレビューをしていますので、参考にして頂ければと思います。
第4位 Technics EAH-AZ80

EAH-AZ80はTechnicsのフラッグシップモデルで、ノイズキャンセリングイヤホンの中では音質にも高い評価を受けているモデル。
また、業界初となる3台のデバイスへの同時接続が可能なマルチポイント機能を搭載しており、個人的にビジネスパーソンにおすすめしたいイヤホンNo.1です。

EAH-AZ80のノイズキャンセリングは、人の話し声などの中域ノイズまである程度抑制してくれる強さを備えています。

強いノイズキャンセリングを備えたモデルでは鼓膜に圧迫感を感じることがありますが、EAH-AZ80では嫌な圧迫感を感じないのがうれしいところ。
また、ノイキャンONでのホワイトノイズや音質変化もほぼ感じないことから、総合力の非常に高いモデルだといえるでしょう。
HiFiオーディオブランドのTechnicsらしく音質へのこだわりもかなりのもので、有線イヤホン並みのクリアで臨場感のあるサウンドが楽しめるのも大きな特長。
EAH-AZ80にはアルミ振動版やアコースティックコントロールチャンバーなど、Technicsの名機EAH-TZ700と同じ技術がふんだんに使われています。

実際に聴いてみると、広い音場に透明感のある繊細な音が響き渡る感覚で、EAH-AZ60 M2よりレスポンスの良いワンランク上のサウンドだと感じますね。
それとなんといっても3台のデバイスに同時接続が可能なマルチポイントは業界初で、複数台のデバイスを使うユーザーには大きなメリットでしょう。

また、左右8つのマイク、ビームフォーミング技術や1秒間に15,000回の音声解析を組み合わせたJustMyVoiceにより通話性能もトップクラスになっています。
オンにもオフにも高次元で機能提供してくれるAZ-EAH80は、ビジネスパーソンにこそおすすめしたいノイズキャンセリングイヤホンです。
第5位 JBL Tour Pro 2

Tour Pro 2はJBLのフラッグシップモデルで、ノイズキャンセリングはもちろんのこと音質もこれまでより性能が大きくアップしています。
世界で初めて充電ケースにスマートタッチディスプレイを搭載し、スマホなしでもアプリ操作が可能という便利機能が注目されています。

JBL Tour Pro 2のノイズキャンセリングは、最強クラスには一歩及ばないものの電車の中でもノイズに邪魔されずに音楽を聴くことができる性能は有しています。
周囲のノイズを検知して最適なノイキャン強度に調整するアダプティブノイズキャンセリングを登載し、ホワイトノイズもまったく気になりません。

ハーフスティック型なので耳への圧迫感が少ないことから、カナル型のノイズキャンセリングイヤホンが苦手な方にはおすすめなモデルです。
なお、Tour Pro 2はJBLらしい陽気で明るいサウンドで、聴いているだけで気分を上げてくれるようなノリの良い音質はクラブミュージックやロックにピッタリ。
また充電ケースへのスマートタッチディスプレイ登載は世界初で、スマホを使わずにアプリ操作ができるのもTour Pro 2の大きなメリットの1つでしょう。
バッテリー性能が優秀なのも注目すべき点で、15分の充電で約4時間、充電ケース込みで最大40時間もの再生はこのクラスでは最長となっています。
メカメカしいデザインである反面ビルドクオリティはかなりしっかりしており、長く使えるタフさが感じられるのも頼もしいですね。
JBL Tour Pro 2については、以下で実際に使ってみた感想を詳しくレビューをしていますので、参考にして頂ければと思います。
第6位 SONY LinkBuds S

LinkBuds SはSONYのノイズキャンセリングイヤホンのミドルレンジモデル。
フラッグシップのWF-1000XM4よりハードウェア的には下位機種となりますが、ソフト面では進化版といえる興味深い存在です。

LinkBuds SはWF-1000XM4と同じ統合プロセッサーV1を搭載しており、ノイズキャンセリング性能は最上位機種とあまり遜色のないレベルになっています。
低域ノイズの抑制がWF-1000XM4との比較では若干劣るかなと感じますが、それも国内最強モデルと比べての話。
この価格帯ではトップクラスのノイズキャンセリングイヤホンであることは間違いありません。

SONYらしくスコアリングの全項目にわたって高スコアが並んでおり、使っていて大きな不満を感じることのないノイキャン性能だといえるでしょう。
サウンド面ではドライバーユニットが5mmと小径であることから、パワフルさやダイナミックさという点では少し物足りなさを感じます。
しかし、SONYらしいモニターライクな音質と調整幅の広いイコライザーにより、どんなジャンルの音楽でも楽しめるという点が大きなメリットでしょう。
また、イヤホン本体がかなり小さいので、耳の小さな女性でも圧迫感を感じずに装着できるのもLinkBuds Sのメリットの1つ。

なお、LinkBuds Sは次世代BluetoothオーディオのLE Audioに対応するなど、WF-1000XM4の発売以降に出現した新しい技術が盛り込まれています。
つまり、LinkBuds SはSONYの最新技術を搭載したノイズキャンセリングイヤホンをより手に取りやすい価格にリバイスしたイメージなんです。
けっして安いノイズキャンセリングイヤホンではありませんが、この価格でこれだけのポテンシャルを備えた製品はSONYだからこそ可能だったと思わずにはいられません。
SONY LinkBuds Sについては、以下で実際に使ってみた感想を詳しくレビューをしていますので、参考にして頂ければと思います。
第7位 Technics EAH-AZ60 M2

EAH-AZ60 M2は、2021年10月から発売されているEAH-AZ60のマイナーチェンジモデル。
外観はEAH-AZ60と大きく変わりませんが、マルチポイントで同時接続できるデバイスが3台になるなど機能面でのアップデートが行われています。

Technics EAH-AZ60 M2は、EAH-AZ80同様デュアルハイブリッドノイズキャンセリングという方式を採用。
フラッグシップモデルのEAH-AZ80に比べると高域ノイズが残りますが、電車内でもストレスなく音楽が楽しめるノイキャン性能です。

EAH-AZ60 M2は音質も非常にレベルが高く、若干ブーミーな低音とクリアで煌びやかな中~高音というリスニング色の濃いサウンドです。
なお、EAH-AZ60 M2はハイレゾコーデックのLDACに対応していますので、スマホがLDAC対応ならより繊細でクリアな音質で音楽を楽しむことができます。
さらに、マルチポイント利用時もLDAC接続ができるノイズキャンセリングイヤホン。
複数デバイスへの接続機会が多く、音楽を日常的に楽しんでいるというユーザーにはおすすめのモデルです。
通話品質が高いのもEAH-AZ60 M2の大きな特徴で、独自の音声処理技術JustMyVoice™によって周囲の騒音と発話者の声を判別してクリアな通話が約束されています。

このほか、タッチコントロールの完全カスタマイズや5バンド・±10dBでチューニングが可能なイコライザーなど機能面が充実しているのも大きなメリットでしょう。
おすすめノイズキャンセリングイヤホン まとめ
この記事をアップする2023年6月時点で、BOSE QuietConfort Earbuds Ⅱ以上のノイキャン強度を持つノイズキャンセリングイヤホンは見あたりません。
ノイズキャンセリングを開発したBOSEだからこそたどり着いた異次元のノイキャン性能で、はたしてこれを超えるモデルが現れるのか疑問に思うほどの完成度です。
ただし、ノイズキャンセリングイヤホンに求めるものは音質やマイク性能など、人によって判断基準は様々なのも事実でしょう。
今回ご紹介した17機種はノイズキャンセリング性能はもちろんのこと、音質やその他の機能も充実したモデルを揃えました。
気になるモデルがあれば詳細レビューも確認して頂き、お気に入りの1台を見つけて頂けたら嬉しく思います。


 
 
 












