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NUARL N6 Pro 2 レビュー

NUARL N6 Pro2 スペック

NUARL史上最高の音を目指し、徹底して「音」にこだわったTWS

NUARL N6 Pro2は「音質」に徹底してこだわった完全ワイヤレスイヤホンで、ドライバー強化だけでなく音声信号を伝送する配線の素材にまでこだわりぬいた熱の入れよう。

前作のN6 Proは高音域の艶やかさが突出した良い意味で尖った名機でしたが、N6 Pro2は全音域でクリアで上質なサウンドが表現された優等生に変貌しています。

N6 Proの高音に魅せられたユーザーは物足りなさを感じるかもしれませんが、前作の低音不足に不満を感じていたユーザーには歓迎すべき進化かもしれません。

通話品質は標準レベル以上で、自室など周辺ノイズが抑えられた環境ならビジネスにも使用できる性能を備えています。

専用アプリの機能が今ひとつな感はありますが、近々マルチポイントに対応する予定ありとのことで、使い勝手が大きく向上しそうなワイヤレスイヤホンです。

NUARL N6 Pro2 総合評価
 

 

NUARL N6 Pro2の通話品質と音質

NUARL N6 Pro 2の通話品質と音質をチェックしていきましょう。

NUARL N6 Pro2のマイク性能

NUARL N6 Pro2は片側2×2の4マイクです。

マイクテストはいつものカフェで、夕方7割ほど席が埋まった環境で実施しています。

【NUARL N6 Pro 2 マイクテスト】


マイクテストの結果、NUARL N6 Pro2の通話品質は4マイクのワイヤレスイヤホンとしては標準レベルであることがわかりました。

周囲の音を拾ってはいますが、マイクは自分の声にフォーカスされているので周辺ノイズがうるさくて仕方がないということはありません。

また、音声も少しこもるような声ではありますが発音はしっかり聴こえますので、これならテレワーク時のweb会議などビジネスにも使用できるレベルの通話品質でしょう。

ただし、混雑しているカフェやオフィスの自席などでの使用は、周辺ノイズをそれなりに拾ってしまいます。

ビジネスで使用する場合は、テレワーク時の自室や会議室など、周辺環境があまり騒がしくない場所を選んだほうが無難でしょう。

NUARL N6 Pro2の音質

Nuarl N6 Pro2は、製品ホームページには音質に徹底してこだわったワイヤレスイヤホンで、NUARL史上最高の音を目指したと表記されています。

ドライバーユニットには、単層カーボンナノチューブ複合振動版+7N OCCボイスコイル採用ダイナミック型フルレンジ”NUARL DRIVER[N6]v5X”モジュールが採用されています。

素材のこととかよくわからないんですが、ドライバーについては低音のボリューム感が増す組合せのようですね。

また、上位モデルのN10シリーズに採用されている米国T.B.I社のHDSS®も実装されたことにより、頭内定位を防いだ厚みと立体感のある音の広がりが再現されるとのこと。

さて、実際に装着して音質を確かめたところ、音の粒が低音~高音まで全域ではっきりと感じられるクリアサウンドで、音場も広がりが感じられ好印象です。

低音の厚みというか艶やかさは若干不足しているように思えますが、パワーが足りない感じはありません。

また、ボーカルが前に出てくる感覚があり、女性ボーカルの高音の抜けも良いと思います。

超高音で「キン」と聴こえるような刺さりを若干感じましたが、このあたりはエージングによって落ち着くレベルでしょう。

前作のN6 Proの音質を踏襲した上での進化版かというと、高音重視の超絶クリアサウンドが全域にわたるクリアサウンドに変化したといった印象ですね。

N6 Proの煌めくような高音に魅せられたユーザーは、もしかしたらその煌めきが感じられず肩透かしを食ったように思われるかもしれません。

しかし、この価格帯のワイヤレスイヤホンとしては、音の解像度はまちがいなくトップクラスだといえるでしょう。

若干残念なのは専用アプリのイコライザーがプリセットの2択しかないということ。

NUARL N6 Pro2 イコライザー

標準とフラットではやや音質が異なりますが、標準よりフラットのほうがアナログチックな音のように思います。

イコライザーというよりはデジタル信号処理の強度の差といったほうがしっくりくるような気がするんですよね。

ロウル
ロウル
いずれにしてもせっかく解像度の高い上質の音なんですから、できれば完全カスタマイズ可能なイコライザー機能の追加を期待したですね。

NUARL N6 Pro2の外観と装着感

次にNUARL N6 Pro2の外観と装着感をチェックしていきましょう。

NUARL N6 Pro2の本体と充電ケース

NUARL N6 Pro2の充電ケースはW72mm×H37mm×D38.5mmと、ANC非搭載機としては若干大き目なつくりになっています。

搭載しているドライバーは6mmと標準的な大きさですが、物理ボタンを採用している関係でイヤホン本体が若干大きく、それに合わせて充電ケースも少し大きいのだと思います。

重さは47gと非常に軽いので、できれば長さか厚みのどちらかをあと10mm短くしてくれれば、シャツや上着のポケットに入れても違和感無かったのになぁと感じました。

NUARL N6 Pro2 充電ケース

本体は先程申し上げた通りトップ面が若干大きめで、イヤーループも付いていますのでそれなりの存在感ですね。

トップ面に印刷されたNUARLの文字は、光の加減によって浮かび上がって見える「ステルスロゴ」で、マットな色合いとマッチして高級感が感じられます。

NUARL N6 Pro2 イヤホン本体

なお、イヤーループより下の部分、特にポート部が長めの形状をしているので、耳孔の奥までイヤーイースを差し込む感覚があります。

また、前作のN6 Proと充電ケース・イヤホン本体ともに大きさは全く同じサイズになっているので、少し小型化してほしかったというのが正直な感想です。

カラーバリエーションはトリプルブラックとボルドーの2色。

NUARL N6 Pro2 カラーバリエーション

前作のN6 Proもマットブラックとレッドカッパーの2色展開でしたので、カラーの呼び名は変わりましたがラインナップは同じですね。

 

 

NUARL N6 Pro2の装着感

NUARL N6 Pro2 装着感

NUARL N6 Pro2は、耳孔にイヤホン本体を差し込んで少しひねるだけでスッと耳に馴染む感覚です。

イヤーループも付いているので装着時の安定感良く、頭を振っても落下するような感じは全くありません

ただし、ポートが耳孔の少し深いところまで入りますので、イヤーピースが合わないと長時間使用では痛みが出る可能性があると感じました。

また、やはりイヤホン本体が少し大きめなので、正面から見た時に「イヤホン着けてます」感がどうしても出てしまいますね。

デザインも秀逸なので僕はかえってそれが良いと思ったりしますが、あまり目立つデザインのものは避けたいと思っている方は実際に店舗で装着してみることをおススメします。

NUARL N6 Pro 2の機能と操作性

NUARL N6 Pro2の機能や操作性もみていきましょう。

NUARL N6 Pro2専用アプリ

NUARL N6 Pro2はN6シリーズの専用アプリ「N6 Connect」が利用できます。

N6 Connect

N6 Connect

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アプリのメニュー画面は以下の通りで、メニュー自体あまり多く用意されていません。

NUARL N6 Pro2 専用アプリ

専用アプリで出来ることは以下の通りで、ほんとうに必要最低限といったレベルです。

【N6 Connectの主な機能】

 ✓イヤホン本体のバッテリー残量表示
 外音取り込みモードへの切り替え
 ゲーミングモードへの切り替え
 ✓最小・最大音量の設定
 ✓
イコライザー(標準とフラットの二択)
 ✓
フロント/リヤボタン設定(4種類のプリセットから選択)

イヤホン本体のバッテリー残量は表示されますが充電ケースは表示が無く、イコライザーは2つのプリセットから選択のみ、ボタン操作も完全カスタマイズはできません

アクティブノイズキャンセリング無しで1万円台中盤という価格はけっして安いとはいえませんから、ファームウェアアップデートでもう少し機能を増やして欲しいと思います。

NUARL N6 Pro2の操作性

NUARL N6 Pro2は本体の3つの物理ボタンで操作をします。

ボタンは本体左右ともフロントボタン・メインボタン・リアボタンと並んでおり、触った感触では押し分けは問題ありませんでした。

NUARL N6 Pro2 操作ボタン

デフォルトのボタン操作は以下の通り結構複雑で、3つのボタンを使い分けるにはそれなりに慣れが必要だと感じました。

動作 左右
音楽 メインボタン1回押し 再生/停止
フロントボタン1秒長押し 次の曲に進む
リアボタン1秒長押し 前の曲に戻る
リアボタン1回押し 音量UP
フロントボタン1回押し 音量DOWN
通常時 メインボタン2回押し 外音取り込みON/OFF
メインボタン3回押し ゲーミングモードON/OFF
メインボタンを電子音が鳴るまで長押し 音声アシスタント起動
通話 メインボタン1回押し 受話/通話終了
メインボタン2秒長押し 着信中操作で着信拒否

なお、左右どちらのイヤホンも同じ操作が割り当てられているので、片手で操作ができるという点は便利に感じました。

メインボタンのカスタマイズはできませんが、フロントとリアボタンの音量調整と曲送り・曲戻しは4種類のプリセットからいずれかを選択することができます。

NUARL N6 Pro2 フロント・リアボタン設定画面

 

ロウル
ロウル
左右に6つもの物理ボタンがあるので、ファームウェアのアップデートでボタン操作の完全カスタマイズ機能を追加してほしいところですね。

NUARL N6 Pro2のおすすめ機能

最後にNUARL N6 Pro2のおすすめ機能をチェックしましょう。

マルチポイントに対応予定

NUARL N6 Pro2はマルチポイントに対応する予定があるようで、これは非常に大きなメリットだと感じています。

マルチポイントとは、同時に2台のデバイスにBluetooth接続できる機能のことで、プライベートとビジネス用のスマホ両方、スマホとPCなどが同時接続できるんですね。

この機能があると、イヤホンの使い勝手が格段に上がります。

たとえばプライベートのスマホで音楽を聴きながら作業をしている時、ビジネス用のスマホに着信があってもペアリングをし直すことなくデバイスを切り替えることができます。

マルチポイントに対応しているワイヤレスイヤホンはまだ少ないので、N6 Pro2に実装されればそれだけで本機を選択する大きな理由になること間違いなしです。

aptX Adaptiveに対応

NUARL N6 Pro2はaptX Adaptiveに対応しています。

aptX Adaptiveはイヤホンとスマートフォンの間で環境の良いときには高速で、環境のよくないときには低速で互いに電波状況をやり取りして、通信が途切れにくくなる技術です。

高音質での音楽データ転送が可能ですし、動画視聴をBluetooth経由で行うための低遅延性能も有しているので遅れを気にすることなくコンテンツを楽しむこともできます

iPhoneはaptX Adaptiveには対応していませんが、Android端末ユーザーならN6 Pro2はおススメですね。

低遅延ゲーミングモード

NUARL N6 Pro2は専用アプリにゲーミングモードが用意されています。

僕はゲームをしないので検証はしていませんが、NUARLの製品ホームページではiOS端末やパソコンでも低遅延のワイヤレス通信が可能と書かれています。

iOS端末はaptX Adaptiveには対応していないので、N6 Pro2のゲーミングモードはアプリ側で何らかの低遅延処理を行っているのではないかと思います。

さすがに遅れにシビアな音ゲーは無理でしょうが、一般的な携帯ゲームなどであれば遅延ストレスなくゲームができるのはありがたいですね。

IPX4の防水性能

NUARL N6 Pro2は、IPX4の防滴性能なので急な雨や多少の汗なら気にせず使用することができます。

防水等級は下の表の通り国際規格で定義が決まっていて、IPX4は水滴程度であれば特に問題ない防水性能です。

等級 IPコード 保護の程度 テスト方法
IPX0 保護なし
IPX1 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない 200mmの高さより3~5mm/分の水滴、10分
IPX2 垂直より左右15°以内の降雨によって有害な影響を受けない 200mmの高さより15度の範囲で3~5mm/分の水滴、10分
IPX3 垂直より左右60°以内の降雨によって有害な影響を受けない 200mmの高さより60°の範囲で10ℓ/分の放水、10分
IPX4 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない 300~500mmの高さより全方向に10ℓ/分の放水、10分
IPX5 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない 3mの距離から全方向に12.5ℓ/分、30Kpaの噴流水を3分間
IPX6 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない 3mの距離から全方向に100ℓ/分、100Kpaの噴流水を3分間
IPX7 規定の圧力・時間内なら水中に没しても水が浸入しない 15cm~1mの水面下に30分間
IPX8 水面下での使用が可能 メーカーと機器の使用者との取り決めによる

ロウル
ロウル
IPX4に対応していれば、外出時に使うにあたって「濡れる」ということに対して神経を使わなくていいから便利ですよ。

 

 

まとめ

それでは最後にNUARL N6 Pro2の良い点、改善してほしい点を整理してみましょう。

良い点

全音域で透明感のあるクリアなサウンド

標準レベル以上の通話品質

誤動作の少ない物理ボタン

マルチポイントに対応予定

aptX Adaptiveに対応

低遅延ゲーミングモードあり

IPX4の防塵・防水性能

 

改善してほしい点

充電ケースのバッテリー残量がアプリ画面で非表示

イコライザーが「標準」「フラット」の二択のみ

タッチセンサーの完全カスタマイズができない

ワイヤレス充電非対応

 

NUARL N6 Pro2は、NUARL史上最高の音を目指したとされるだけあって、低音~高音まで全域にわたって透明感のあるクリアサウンドを楽しむことができるワイヤレスイヤホンです。

アクティブノイズキャンセル非搭載ではありますが、イヤホンの最も重要な「聴く」という性能においては、価格以上の満足感が得られる製品であることは間違いありません。

通話品質もこのクラスとしては標準以上の性能であり、自室など周辺ノイズの少ない場所でならビジネスにも使用できるレベルです。

専用アプリの機能こそ充実感に乏しい面はありますが、ファームウェアのアップデートでマルチポイントへの対応が予定されているなど、使い勝手が大きく化ける可能性もあります。

ノイキャンマストでないユーザーなら、1万円台で高音質とマルチポイントという2つの大きなメリットを手に入れることができる数少ないワイヤレスイヤホンの1つです。