2022年以降、完全ワイヤレスイヤホンでもハイレゾ対応モデルが数多くリリースされています。
そこで今回はハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホンの中から、買って後悔しないモデルをご紹介させて頂きます。
なお、「ハイレゾってよくわかってないんだよね…」という方は以下の記事を参考にして頂ければと思います。
ハイレゾ対応完全ワイヤレスイヤホン
ハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホンの中から、買って後悔しない、買って良かったと思える製品だけを集めてみました。
価格の低い順にご紹介しますので、ご予算に応じてご検討頂ければと思います。
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS

| コーデック | ドライバー | ノイズキャンセリング |
|---|---|---|
| SBC,AAC,LDAC | 14.2mmダイナミック | ✖ |
| 外音取り込み | マルチポイント | ワイヤレス充電 |
| ✖ | ✖ | ✖ |
| 通話性能 | 防塵防水 | 再生時間(ケース込み) |
| 普通 | IPX4 | 最大約16時間 |
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSは、インナーイヤー型としては世界初のハイレゾ認定を受けた製品。
正直なところインナーイヤーにハイレゾって必要なのかな?と思っていたんですが、実際に聴いてみてびっくり!
インナーイヤーなのに低音の量感に不足を感じませんし、中高音の解像度が高いのでハイレゾ再生するとよりサウンドが引き立ちます。
むしろ開放感のあるインナーイヤー型をハイレゾ対応したことで、より開放感が増しているように思いますね。
自分は年間50以上のイヤホンを試しますが、自宅で音楽を聴くときにはSOUNDPEATS Air3 Deluxe HSがメイン機になっています。

インナーイヤー型なのでノイズキャンセリングなどは搭載されていませんが、そのぶん手に取りやすい価格というのもうれしいところ。
次にご紹介しているCapsule3 Proもそうですが、予算は少ないけれどハイレゾ対応イヤホンが欲しいという方にはおすすめです。
SOUNDPEATS AIR3 DELUXE HSは詳しいレビューも行っていますので、よろしければこちらもご覧になって頂ければと思います。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro

| コーデック | ドライバー | ノイズキャンセリング |
|---|---|---|
| SBC,AAC,LDAC | 12mmダイナミック | 〇 |
| 外音取り込み | マルチポイント | ワイヤレス充電 |
| 〇 | ✖ | ✖ |
| 通話性能 | 防塵防水 | 再生時間(ケース込み) |
| 良 | IPX4 | 最大約52時間 |
SOUNDPEATS Capsule3 Proは、カナル型スティックタイプのハイレゾ対応モデル。
同社のAIR3 DELUXE HSが開放感のあるインナーイヤー型なのに対し、こらはノイズキャンセリングを搭載した没入感のあるイヤホンです。
12mmの大径ドライバ―を搭載し、低音~高音まで比較的シャープでキレの良いサウンドが特長。
低音より中高音に厚みを感じる音質なので、ハイレゾコーデックのLDAC接続にするより伸びやかさが増します。
使い始めのうちは高音に若干とげとげしさを感じたりしますが、エージングが進むにつれ高音に柔らかさが加わってきますね。

ノーマルモードとANCモードでの音質に差を感じますが、個人的にはANCモードの音の距離感や厚みが気に入っています。
ノイズキャンセリングは低域ノイズにしか効きませんが、価格を考えれば許容範囲でしょう。
LDAC接続の弱点である再生時間も充電ケース込みで52時間とかなり長いので、使い勝手はかなり良いと思います。
SOUNDPEATS Capsule3 Proは詳しいレビューも行っていますので、よろしければこちらもご覧になって頂ければと思います。
Anker Soundcore Space A40

| コーデック | ドライバー | ノイズキャンセリング |
|---|---|---|
| SBC,AAC,LDAC | 10mmダイナミック | 〇 |
| 外音取り込み | マルチポイント | ワイヤレス充電 |
| 〇 | 〇 | 〇 |
| 通話性能 | 防塵防水 | 再生時間(ケース込み) |
| 良 | IPX4 | 最大約50時間 |
Anker Soundcore Space A40はSoundcore史上最少モデルながら、最大50時間もの音楽再生が可能となっています。
音質に関しては、フラットなチューニングながら中低音に厚みが感じられるサウンドで、男性ボーカルに向いている印象です。

LDAC接続すると高音のスケールがワンランク上がりますが、やはり低音~中音寄りの音質であることは変わりませんね。
Liberty4と比べるとブーミーな低音が心地よく感じられるので、低音好きな方にはSpace A40をおすすめします。
なお、Soundcore Space A40も欲しい機能はほぼ揃っていて、非常にコスパの高いイヤホンです。
周囲の騒音を検知して強度を自動調整してくれるウルトラノイズキャンセリング2.0、マルチポイント、ワイヤレスチャージ…。
そのほか専用アプリによるパーソナライズなど、数え上げればきりがないほど機能は充実しています。
Amazonなどのセール時期には、1万円を切る価格になることもありますので、高機能ハイレゾイヤホンとしては狙い目のモデルでしょう。
Anker Soundcore Space A40は詳しいレビューも行っていますので、よろしければこちらもご覧になって頂ければと思います。
Anker Soundcore Liberty4

| コーデック | ドライバー | ノイズキャンセリング |
|---|---|---|
| SBC,AAC,LDAC | 9.2mm+6.2mmダイナミック | 〇 |
| 外音取り込み | マルチポイント | ワイヤレス充電 |
| 〇 | 〇 | 〇 |
| 通話性能 | 防塵防水 | 再生時間(ケース込み) |
| 良 | IPX4 | 最大約16.5時間 |
Anker Soundcore Liberty4は、現行のSoundcore最新モデル。
ハイレゾ対応というのはもちろんですが、機能の豊富さが今回ご紹介する製品の中で群を抜いているという点がポイントです。
まず音質ですが、特定の音域だけが強調されたところのないフラットチューニングで、暖かみのあるサウンド。

ハイレゾコーデックのLDAC接続にすると高音の広がりや透明感などが増し、より細やかな表現を感じ取ることができます。
3万円前後のプレミアムイヤホンに比べると深みが不足している感がありますが、価格からすれば十分良い音だと思います。
Soundcore Liberty4は搭載していない機能はないといっても過言ではなく、3Dオーディオ、マルチポイントにも対応。
専用アプリはオーディオ、ノイズキャンセリングのパーソナライズや、ヘルスモニタリングまで可能となっています。
予算1万円台中盤で、音質だけではなく動画やゲームも楽しみたいという方にはおすすめだと思いますね。
Anker Soundcore Liberty4は詳しいレビューも行っていますので、よろしければこちらもご覧になって頂ければと思います。
Noble Audio FALCON ANC

| コーデック | ドライバー | ノイズキャンセリング |
|---|---|---|
| SBC,AAC,aptX, aptX Adaptive | 10mmダイナミック | 〇 |
| 外音取り込み | マルチポイント | ワイヤレス充電 |
| 〇 | 〇 | 〇 |
| 通話性能 | 防塵防水 | 再生時間(ケース込み) |
| 良 | IPX4 | 最大約34時間 |
Noble Audio FALCON ANCは、aptX™ Adaptive接続で24bit/96kHzのハイレゾ音源再生に対応したモデルです。
そもそもNoble Audioは、IEM(インイヤーモニター)と呼ばれる有線の高音質イヤホンブランド。
Wizardと呼ばれる創設者であり聴覚学者のジョン・モールトン博士によって生み出されるイヤホンは、世界的に高い評価を得ています。
そのNoble Audioのハイレゾ対応完全ワイヤレスイヤホンがFALCON ANCで、空間に音が響き渡るような感覚が味わえるのが特長でしょう。

音質はフラットですが、中高域の解像度の高さや透明感、そして音の消え際の余韻がなんとも美しいイヤホンです。
マルチポイントやワイヤレスチャージ、低遅延モードなど機能面も充実。
専用アプリにはマスターゲインという機能もあり、接続先のスマホでは音量が大きすぎる場合に-12dBまで出力を下げることが可能です。
このようなゲイン調整ができるワイヤレスイヤホンは珍しく、Noble Audioならではの機能といえるでしょう。
Noble Audio FALCON ANCは詳しいレビューも行っていますので、よろしければこちらもご覧になって頂ければと思います。
SONY LinkBuds S

| コーデック | ドライバー | ノイズキャンセリング |
|---|---|---|
| SBC,AAC,LDAC | 5mmダイナミック | 〇 |
| 外音取り込み | マルチポイント | ワイヤレス充電 |
| 〇 | 〇 | 〇 |
| 通話性能 | 防塵防水 | 再生時間(ケース込み) |
| 優 | IPX4 | 最大約30時間 |
SONY LinkBuds Sは、フラッグシップモデルのWF-1000XM4を小型化し、ソフト面を進化させたイヤホンです。
音質はWF-1000XM4に似ていますがドライバー径が小さいのでやや迫力に欠け、低音を持ち上げてそれを補っている印象。

とはいえ、LinkBuds Sもクセのない音質で、専用アプリで自分好みにチューニングすることができます。
このイヤホンは非常に小さく、耳の小さな女性でも違和感なく装着できるのがポイントでしょう。
また、ノイズキャンセリングもWF-1000XM4と比べても遜色がないくらいのレベルで、外出先などでも重宝すること間違いなし。
ドライバー径が5mmと小さいので、大径ドライバー搭載機に比べると迫力に欠けるというデメリットはあります。
しかし、2万円程の価格でこれだけ機能と音質のレベルが高いイヤホンは他になく、さすがSONYと思わずにはいられません。
音質も重要だけど機能面も妥協したくないという方には、是非ともおすすめしたい製品です。
SONY LinkBuds Sは詳しいレビューも行っていますので、よろしければこちらもご覧になって頂ければと思います。
Technics EAH-AZ60

| コーデック | ドライバー | ノイズキャンセリング |
|---|---|---|
| SBC,AAC,LDAC | 8mmダイナミック | 〇 |
| 外音取り込み | マルチポイント | ワイヤレス充電 |
| 〇 | 〇 | ✖ |
| 通話性能 | 防塵防水 | 再生時間(ケース込み) |
| 優 | IPX4 | 最大約25時間 |
Technics EAH-AZ60は、ハイレゾコーデックのLDACに対応した完全ワイヤレスイヤホンです。
音質はリスニング色の強い煌びやかなサウンドで、とくに中音~高音の解像度や透明度が高くなっています。

高音は耳に刺さらないギリギリのところで巧みにコントロールされており、聴いていると自然と気分が上がってくるような感覚がありますね。
ノイズキャンセリングはかなり強力で、電車内でも音楽を流してしまえばノイズはほぼ気にならないレベル。
また、JustMyVoice™という自分の声だけをクリアに相手に届ける独自技術を搭載しており、高い通話品質を誇ります。
EAH-AZ60はLDAC接続時にマルチポイントが利用できるというメリットもあり、現時点でかなり完成度が高いモデルです。
2023年春には後継機のリリースが発表されているので、今後価格が下がる可能性もあるため狙い目の製品といえるでしょう。
Technics EAH-AZ60は詳しいレビューも行っていますので、よろしければこちらもご覧になって頂ければと思います。
NUARL NEXT1

| コーデック | ドライバー | ノイズキャンセリング |
|---|---|---|
| SBC,AAC,LDAC | 10mmダイナミック | 〇 |
| 外音取り込み | マルチポイント | ワイヤレス充電 |
| 〇 | 〇 | 〇 |
| 通話性能 | 防塵防水 | 再生時間(ケース込み) |
| 良 | IPX4 | 最大約20時間 |
NUARL NEXT1はNUARL初のハイレゾ対応モデルで、ノイズキャンセリング、マルチポイントに加え通話品質も高い製品です。
NEXT1の最大の特徴は、イヤホン内蔵の初期状態のプリセットを経由せずに音質調整が行えるピュアダイレクトイコライザーを登載。
通常のイヤホンは、メーカーが音質調整(いわゆるチューニング)を行ったプリセットを経由した音質が素の音質となります。
しかし、NEXT1はこのプリセットを通す前の音質をベースに、自分で調整したイコライザーを充てることができるんですね。
メーカーチューニングのプリセットを通した音質は以下の通りで、NUARLらしいクリアでシャープなサウンドです。

しかし、ピュアダイレクトイコライザーはこの音質に影響されず、自分好みのサウンドを創り出せるというメリットがあります。
また、NEXT1はAI学習に精通したintelliGo社のAI通話ノイズキャンセリング機能を登載。
周囲の騒音が強い環境下でも、自分の声以外のノイズをかなりのレベルでカットしてくれるので、ビジネス通話にも使うことができます。
もとろんマルチポイントやワイヤレスチャージに対応、低遅延モードも搭載しているので、あらゆるシーンで活躍してくれるイヤホンとなっています。
NUARL NEXT1は詳しいレビューも行っていますので、よろしければこちらもご覧になって頂ければと思います。
SONY WF-1000XM4

| コーデック | ドライバー | ノイズキャンセリング |
|---|---|---|
| SBC,AAC,LDAC | 6mmダイナミック | 〇 |
| 外音取り込み | マルチポイント | ワイヤレス充電 |
| 〇 | 〇 | 〇 |
| 通話性能 | 防塵防水 | 再生時間(ケース込み) |
| 優 | IPX4 | 最大約36時間 |
SONY WF-1000XM4は、ソニー完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル。
プレミアムイヤホンとしては最も売れているモデルでしょう。
音質はSONYらしいフラットなモニターサウンドで、その反面、なんとなく面白みに欠けるという評価があることも事実。

ただし、ワイヤレスイヤホンとしての音質がトップレベルにあることは間違いありません。
専用アプリのイコライザーが高機能なので、クセのない音質を自分好みにチューニングできるというのもSONYの強みでしょう。
また、LDACに対応していない端末との接続でも、音質をハイレゾ級にアップスケーリングするDSEE Extremeが搭載されています。
iPhoneなどAAC接続しかできないスマホはハイレゾ音源を聴けませんが、WF-1000XM4ならハイレゾ級の音質を楽しむことが可能になっています。
直近のファームウェアアップデートでマルチポイントにも対応し、死角がなくなったことも大きいですね。
ノイズキャンセリングも現行機種の中ではトップクラスの性能なので、満足度の高いイヤホンであることは間違いありません。
SONY WF-1000XM4は詳しいレビューも行っていますので、よろしければこちらもご覧になって頂ければと思います。
audio-technica ATH-TWX9

| コーデック | ドライバー | ノイズキャンセリング |
|---|---|---|
| SBC,AAC,aptX, aptX Adaptive | 5.8mmダイナミック | 〇 |
| 外音取り込み | マルチポイント | ワイヤレス充電 |
| 〇 | 〇 | 〇 |
| 通話性能 | 防塵防水 | 再生時間(ケース込み) |
| 優 | IPX4 | 最大約18.5時間 |
audio-technica ATH-TWX9は、オーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルです。
オーディオテクニカというとSOLID BASSシリーズに代表される重低音というイメージですが、本機は中高音寄りのチューニング。

全音域にわたって音の粒立ちが良く、高音は上方向に突き抜けていくような伸びやかさが感じられます。
低音もしっかり土台を固めてくれていて、タイトで厚みがある上質なサウンドですね。
さすがオーテクのフラッグシップと思わせてくれるような音質で、どんなジャンルの音楽でも合うと思います。
ATH-TWX9はイヤホンを充電ケースに戻すと、細菌やウィルスを除去する深紫外線LEDが照射される除菌システムを搭載。
いつでも清潔にイヤホンを使いたいという、きれい好きなユーザーには嬉しい機能が備わっています。
また、ノイズキャンセリングの性能も高く、周囲の騒音レベルを計測して自動的に最適なノイキャン特性が自動で適用される優れもの。
もちろんマルチポイント、ワイヤレスチャージ、3Dオーディオにも対応しており、欲しい機能はほぼ盛り込まれています。
audio-technica ATH-TWX9は詳しいレビューも行っていますので、よろしければこちらもご覧になって頂ければと思います。
B&O Beoplay EX

| コーデック | ドライバー | ノイズキャンセリング |
|---|---|---|
| SBC,AAC,aptX Adaptive | 9.2mmダイナミック | 〇 |
| 外音取り込み | マルチポイント | ワイヤレス充電 |
| 〇 | 〇 | 〇 |
| 通話性能 | 防塵防水 | 再生時間(ケース込み) |
| 優 | IP57 | 最大約28時間 |
Bang&Olfsen Beoplay EXは、aptX™ Adaptive接続することでハイレゾ相当の音質を楽しむことができるイヤホンです。
Bang&Olfsenはデンマークの高級オーディオメーカーで、インダストリアル・デザインの代表的存在として評価されています。
フラットな音質ながら、ガラスのような繊細な中高音と深みのある低音が絶妙にバランスしており、クラシックなども楽しめるイヤホンです。

Beoplay EXはガジェットしての美しさも備えており、タッチコントロール部にガラスを用いるなどデザイン性の高さがポイントでしょう。
また、アルミニウム製の充電ケースもデザイン・質感ともに所有欲を満たしてくれるつくりになっているのも嬉しいところ。
もう一つの特長としてはIP57という防塵防水性能があげられます。
防水性能は水深1メートルの環境に30分耐えられるレベルで、土埃や砂、突然の雨なども気にせず使えるタフさも備えています。
少し高価なイヤホンではありますが、ガジェットして完成度の高いものを求める方や、良いものを長く使いたいという方にはおすすめしたいモデルです。
B&O Beoplay EXは詳しいレビューも行っていますので、よろしければこちらもご覧になって頂ければと思います。
Sennheiser MOMENTUM True Wireless3

| コーデック | ドライバー | ノイズキャンセリング |
|---|---|---|
| SBC,AAC,aptX, aptX Adaptive | 7mmダイナミック | 〇 |
| 外音取り込み | マルチポイント | ワイヤレス充電 |
| 〇 | 〇 | 〇 |
| 通話性能 | 防塵防水 | 再生時間(ケース込み) |
| 優 | IPX4 | 最大約28時間 |
ゼンハイザーMOMENTUM True Wireless 3は、完全ワイヤレスイヤホンの王者と呼ばれる存在。
そう呼ばれる理由は圧倒的な音質の良さにあり、現行の完全ワイヤれしイヤホンにおける最高峰といっても過言ではないでしょう。
低音に厚みがあるもののフラットな音質で、全音域にわたって繊細かつ上品なサウンドとなっています。

透明度が高く音場も広いので、広い草原に音が流れているような感覚がするほど。
aptX Adaptiveでハイレゾ接続すると、より高音域の透明感と繊細さ、低音域の迫力が増すので非常におすすめです。
ファームウェアのアップデートでマルチポイントに対応しており、機能面でも足りないところが無くなりました。
非常に高価なイヤホンですが、所有欲はもちろん、音楽を聴くということの楽しさを何倍にもしてくれるだけの力を持った製品です。
MOMENTUM True Wireless 3は詳しいレビューも行っていますので、よろしければこちらもご覧になって頂ければと思います。
ハイレゾ対応完全ワイヤレスイヤホンの選び方
ハイレゾ対応完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ時に、知っておきたい基本的なポイントをざっくり解説しておきます。
接続するデバイスがハイレゾ対応かを確認しよう
ハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ時に、まず確認しておきたいのはBluetoothのコーデックです。
ワイヤレスイヤホンは、イヤホン本体と接続するデバイス(スマホやタブレット)をBluetoothで通信させます。
このBluetoothにはコーデックというものが存在し、データを送ることができる量が仕様によって異なるんですね。
ハイレゾで音楽を聴くということは、音楽を再生するデバイスから大きなデータ量をイヤホンに送らなけらばなりません。
したがって、その大きなデータ量を送ることができるハイレゾコーデックにデバイスとイヤホンの両方が対応している必要があります。
つまりイヤホンだけでなく、音楽を再生するデバイスもイヤホンと同じハイレゾコーデックに対応していないと意味がないということ。
現在、Bluetoothコーデックの種類は以下の表の通りですが、一般的にハイレゾコーデックと呼ばれるのはLDACとaptX Adaptiveの2つ。
| コーデック | 音質と特長 | 量子化ビット数/サンプリング周波数 | ビットレート | 遅延 |
|---|---|---|---|---|
| SBC | Bluetoothを搭載した機器は必ず対応している。SBCの音質を★と仮置きして他のコーデックと比較してみます。 | 16bit/48KHz | 64kbps~328kbps | 0.22秒前後 |
| AAC | 音質は★★。iPhoneやiPadのコーデックはAACが優先され、AACが使えない場合はSBCで接続される。 | 16bit/48KHz | 詳細は非公開につき推定値 128kbps 256kbps(可変) 328kbps | 0.12秒前後 |
| aptX™ | 音質は★★。米Qualbommが開発したAndroid端末の標準仕様。AACと体感上の差はない。 | 16bit/48KHz | 352kbps@44.1kHz 384kbps@48kHz | 0.07秒前後 |
| aptX™ LL | 音質は★★。低遅延に特化したaptXのコーデックで、音ゲーやバトルゲームに最適。 | 16bit/48KHz | 352kbps@44.1kHz 384kbps@48kHz | 0.04秒前後 |
| aptX™ HD | 音質は★★★。aptXの高音質版コーデック。ビットレートを高め遅延を犠牲にした音楽用コーデック。 | 24bit/48KHz | 529kbps@44.1kHz 576kbps@48kHz | 0.13秒前後 |
| aptX™ Adaptive | 音質は★★★★。接続環境やアプリに応じてビットレートを自動で変化させるコーデック。今後主流になる可能性大。 | 24bit/96KHz | 276kbps~620kbps | 0.05秒~0.08秒程度 |
| LDAC | 音質は★★★★。SONY独自の超音質特化型コーデック。遅延が大きいためゲームや動画視聴には向かない。 | 24bit/96KHz | 330kbps/660kbps/990kbps | 1秒以上 |
スマホに接続して音楽を聴く方が圧倒的に多いと思いますので、まずは自分のスマホのBleutoothコーデックを確認してみましょう。
ハイレゾコーデックに対応した最新スマホは以下の記事で纏めています。
なお、残念ながらiPhoneはハイレゾコーデックには対応していません。
iPhoneで高音質を求めるなら、音質をハイレゾ相当にアップスケーリングしてくれるDSEE Extremeを搭載したSONY製品を選ぶと良いでしょう。
どうしてもハイレゾで音楽を聴きたいのであれば、ハイレゾコーデック対応のAndroidスマホへの機種変更を検討しましょう。
もしくは、LDACかaptX Adaptiveに対応したスマホを購入して、DAP(デジタル・オーディオ・プレイヤー)として使うという手もあります。
好みの音質のイヤホンを選ぼう
今回ご紹介したイヤホンには、すべて音質についてイメージしやすいようにグラフを差し込んであります。
良い音への感じ方は人によって異なるので、自分の好みに合った音質のイヤホンを選ぶことが大切です。
イコライザーがあればデフォルトの音質は気にしなくて良いんじゃないの?という意見もあるでしょう。
しかし、イコライザーによるチューニングには限界があって、デフォルトの音質を消してしまう程の修正はできません。
イヤホンの音質は、メーカーがチューニングしたプリセットイコライザーを経由していて、このブログではそれを「デフォルトの音質」と表現しています。通常の製品はこのデフォルトの音質を、専用アプリのイコライザーで変更します。
今回ご紹介しているNUARL NEXT1は、デフォルトのチューニングを経由せずにイコライジングできる珍しいモデル。
ほんとうに自分好みの音質にチューニングしたいのであれば、このような製品を選ぶのも1つの方法だと思います。
ハイレゾで聴くと音の密度が濃くなり音域も広がりますが、音質の傾向は変化しません。
したがって、ズシンとした低音好きなら低音寄りの、キラキラした高音が好きなら高音寄りの、バランス重視ならフラットな音質の製品を選びましょう。















