イヤホン

ワイヤレスイヤホン通話品質ランキング16選|2022年上半期

完全ワイヤレスイヤホンの通話性能は、コロナによるリモートワークやオンライン授業が定着したあたりから大きく進化してきました。

同じイヤホンでもケーブルという煩わしさがなく、片側だけでも使える完全ワイヤレスイヤホンの人気が上昇するにつれて、各メーカーが通話品質改善に取り組んできた結果ですね。

とくに2021年の夏以降、完全ワイヤレスイヤホンの通話品質は飛躍的に向上しており、2021年12月にこのブログでランキング記事をリリースした後も注目機種が多く発売されてきました。

そこで今回は2022年上半期に発売された製品も加えて、1万円未満、1万円~2万円、2万円以上と価格帯別のランキングをまとめてみました。

通話性能については静かな環境下で使うには問題ない製品ばかりなので、あえてBGMが流れるカフェでマイクテストを実施していますので、参考にしてみてください。

どの製品も通話品質はもちろん、音質や機能面なども考慮したうえで総合的におススメできる製品だけを掲載していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

1万円未満ランキング

通話品質の良い完全ワイヤレスイヤホンで、手の出しやすい1万円未満の製品について5機種をご紹介します。

ここでご紹介する1位~3位の製品であれば、ワンランク上のクラスと通話品質に差はありませんし、音質面についても合格点のものだけをピックアップしています。

アクティブノイズキャンセリングをはじめとする機能面で不足感はあるものの、低価格でしっかり通話ができて音楽も楽しめるイヤホンをお探しの方にはおススメです。

第5位 Anker Soundcore Life A3i

Anker Soundcore Life A3i イメージ

Anker Soundcore Life A3iは、2022年6月17日に発売されたばかりの新製品。

6千円台という手に取りやすい価格ながら、アクティブノイズキャンセリング搭載、専用アプリも用意されているというアンカーらしいコスパの高い製品です。

Anker Soundcore Life A3i 総合評価
 

 

Soundcore Life A3iの通話品質は、自宅でのテレワークなど周辺ノイズが少ない環境下ならビジネスでも問題なく使えるレベル

以下のマイクテストのように、カフェなどだと周辺ノイズをそれなりに拾ってしまいますが、それでも自分の声が聞き取りずらいということはありません。

【Anker Soundcore Life A3i マイクテスト】


これならオフィスの自席からのリモートミーティングにも参加できるレベルでしょう。

音質はデフォルトだと低音が少し強めのいわゆる「ドンシャリ」で、ボーカルは低音の若干後ろに位置する感じです。

ただし、Soundcore Life A3iには専用アプリ「Soundcore」が用意されていて、イコライザーが非常に充実しています。

Soundcore

Soundcore

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Anker Soundcore Life A3i イコライザー

デフォルトでのBassUPに加えて20種類ものプリセット、さらに8バンド、±6dBのカスタマイズまで可能と、この価格帯でここまで充実したアプリはアンカーだけでしょう。

アクティブノイズキャンセリングはあまり強くはありませんが、生活環境音やカフェなどでの周辺ノイズには効果がしっかりと感じられます

また、外音取り込みモードも搭載していますし、タッチコントロールのカスタマイズも可能と、まさにコスパの鬼といっても良いほどの機能の充実っぷり。

完全ワイヤレスイヤホンのエントリーモデルとしては、現時点で最強レベルの1台であることは間違いありません。

Anker Soundcore Life A3iについてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

Anker Soundcore Life A3i レビュー|通話品質良しのコスパ高イヤホンAnker Soundcore Life A3iは、エントリーモデルながらANCと外音取り込みモードを搭載したAnkerならではの高コスパモデル。音質や通話品質も十分満足のいくレベルで、専用アプリも使えるので自分好みにカスタマイズする楽しさも味わえます。...

第4位 SONY WF-C500

SONY WF-C500 イメージ

SONY WF-C500は2021年10月8日に発売されたものですが、1万円未満の完全ワイヤレスイヤホンとしては総合力の高い製品です。

通話品質が高いばかりでなく音質が良く装着感も良好で、専用アプリが用意されているのもランクインさせた理由となっています。

SONY WF-C500 総合評価
 

 

WF-C500には、通話時に周囲のノイズを抑えて集音する「ノイズサプレッション」と呼ばれる機能が搭載されていて、相手にクリアな音声を届けることができます。

実際のマイクテストを確認すると、自分の声は若干こもったように感じられるものの、周囲のノイズがかなり抑えられていることを確認頂けると思います。

これなら在宅でのテレワーク時はもちろんのこと、自席やカフェなどでのビジネス通話やリモートミーティングに使っても問題ないレベルでしょう。

WF-C500をおススメする理由の一つに音質の良さがあげられます。

SONYらしい原音に忠実なモニターライクな音質で、デフォルトはフラットで聴き疲れしないチューニングですが、専用アプリでのカスタマイズ性が高いのも魅力です。

WF-C500には、SONY独自の「DSEE」という技術が搭載されていて、Bluetoothで音源を伝送するときに失われがちな高音域をCD音質相当までアップスケーリングしてくれます。

SONY WF-C500 DSEE画像出典:SONY製品ホームページより

また、専用アプリ「Headphones Connect」に対応していて、イコライザーばかりでなく360 Reality Audioにも対応しています。

Sony | Headphones Connect

Sony | Headphones Connect

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360 Reality Audioイメージ画像出典:SONY製品ホームページより

このようにWF-C500は、アクティブノイズキャンセリングは非搭載ながら、「聴く」「話す」ということについては非常に完成度が高い製品です。

なお、WF-C500を購入するならぜひご検討頂きたいのが、付属されているイヤーピースを市販のサードパーティー品に変更すること。

実は付属のイヤーピースが安価な薄っぺらいもので、WF-C500の持っている音質ポテンシャルを十分発揮できていないと感じます。

1,000円ほどの出費になりますが、以下のイヤーピースに付け替えると驚くほど音質が向上するので、試してみることをおススメします。

 

 

SONY WF-C500についてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

SONY WF-C500 レビュー|音質と通話品質は2万円のイヤホンなみSONY WF-C500は丸みを帯びたデザインとファッショナブルなカラーバリエーションが特長の完全ワイヤレスイヤホンです。可愛らしいデザインは高い装着性ゆえのもので、音質もワンランク上のクリアサウンド。性能面でも相当ポテンシャルの高い製品です。...

第3位 Jabra Elite 3

Jabra Elite 3 イメージ

Jabra Elite 3は2021年10月15日に発売された新しいEliteシリーズのエントリーモデル。

Jabraはデンマークのブランドで、世界シェアNo.1のヘッドセットメーカーということもあり、Eliteシリーズの通話品質には以前から定評があります。

やはりJabraの通話品質は健在なのと、装着安定性が非常に高く、音質もこの価格帯としては申し分ないクオリティということでランクインさせました。

Jabra Elite 3 総合評価
 

 

Elite 3での通話はとにかく自分の声がクリアに聴こえることが特長で、マイクテストからそれを実感頂けるのではないかと思います。

近くで交わされている会話は拾ってしまいますが、周辺ノイズも抑えられているので、在宅のテレワークはもちろん、オフィスでの使用も問題ない通話品質だと思います。

Elite 3をランクインさせた理由として、音質・装着感・機能についても満足度が高いことがあげられます。

JabraのEliteシリーズは全て6mmスピーカーを搭載していますが、Elite 3は低音の量感が多めのチューニングになっていて、その土台の上に中~高音が乗っているイメージです。

専用アプリ「Jabra Sound+」に対応しており、プリセットイコライザーで音質を変更することも可能です。

Jabra Sound+

Jabra Sound+

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Jabra Elite3 アプリ画面

このほか、「HearThrough」と呼ばれる外音取り込みモードも搭載していますし、1万円以下の製品としては珍しいIP55の防塵防水性能だというのも大きなメリット。

Elite 3は耳に吸い付くような装着感でもあるので、IP55の防塵防水性能とHearThrough機能とを合わせて考えれば、ランニングなどワークアウトにも積極的に使える製品です。

いっぽうElite 3で気を付けて頂きたいのが、対応するBluuetoothコーデックがSBCとaptX™のみということ。

SBCだとCD以下の音質になってしまいますのでaptX™で接続したいところですが、iPhoneはSBCとAACにしか対応していないので、必然的にSBC接続になります。

実際にElite 3をiPhoneに接続して音楽を聴いてみたところ、それほど音質の劣化は感じられなかったものの、高音域が少し薄いかな…という印象を受けました。

まぁ、自分の場合は色々な機種を聞き比べているせいで少し気になったというだけですので、完全ワイヤレスイヤホンを初めて利用するなら全く気にならないレベルだとは思います。

Jabra Elite 3についてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

Jabra Elite 3 レビュー|通話品質も音質も価格以上の出来Jabra Elite 3は新たなJabra Eliteシリーズのエントリーモデル。ANC非搭載ながらJabraならではの高い通話品質とパワフルな低音が魅力完全ワイヤレスイヤホンです。Jabra初の左右独立受信方式が採用され、左右どちらでも片側使用が可能になりました。...

第2位 Victor HA-A30T

Victor HA-A30T イメージ

Victor HA-A30Tは、2022年5月26日に発売されたビクターブランドのエントリーモデルです。

非常に小さなイヤホンながらアクティブノイズキャンセリングや外音取り込み機能を搭載し、通話・音質ともに価格以上の満足感を得られる仕上がりとなっています。

Victor HA-A30T 総合評価
 

 

HA-A30Tは3位としたJabra Elite 3に比べて、自分の声がよりハッキリと相手に伝わる通話性能だと感じます。

HA-A30Tのマイクテストを確認頂くと、自分がマイクの近くで話しているように聴こえることがお分かりいただけるかと思います。

周りのノイズはElite 3と同じくらい拾っていますが、声がよりはっきりと近くに感じられるのと、声自体が柔らかく聴こえるのがこの機種の特長ですね。

次に音質ですが、HA-A30Tは躍動感のある低音、解像度が高く近くに感じるボーカル、控えめながらキラキラした高音といったサウンドで、低音~高音まで音の粒がハッキリしています。

BluetoothコーデックがSBCのみなので音質的にどうかなと思っていたんですが、さすがビクター、実際に聴いてみると全く問題なく音楽を楽しめるクオリティです。

アクティブノイズキャンセリングは弱めで、低域ノイズはカットされるものの中~高域ノイズまで消し去ってしまう程の強さはありません。

ただし、生活環境音やカフェなどでのざわつきならしっかり抑えてくれますので、おもに街中でノイキャンを使いたいという方なら十分な性能ではないかと思います。

Victor HA-A30T 画像

HA-A30Tには専用アプリこそありませんが、外音取り込みや低遅延モードも搭載していますし、IPX4の防水性能など完全ワイヤレスイヤホンに欲しい機能はそろっています。

エントリーモデルとはいえ、長期間使うことができるしっかりした製品を選びたいという方は是非手に取って頂きたい1台ですね。

Victor HA-A30Tについてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

ビクター HA-A30Tレビュー|迫力ある低音とクリアボーカルが魅力Victor HA-A30Tは1万円を切る価格ながら、ノイキャンや外音取込み、低遅延モードなどを搭載し、迫力のある低音と美しいボーカルが楽しめる製品です。エントリーモデルながら、Victorブランドを冠するだけの音質・機能を備え、ワンランク上のクラスとも互角に戦えるモデルとなっています。...

第1位 GLIDiC TW-4000s

GLIDiC TW-4000s イメージ

GLIDiC TW-4000sは2022年5月27日に発売されたモデルで、驚くほど小さく女性も手に取りやすいデザインが特長になっています。

アクティブノイズキャンセリング非搭載ではありますが、通話品質をはじめ音質や外音取り込み性能など、基本的な性能に加えて搭載されている機能は全て高い完成度

通話品質ランキングですし、ANCを除いた総合力もかなり高いレベルにあることから、今回の1万円未満ランキングの1位としました。

GLIDiC TW-4000s 総合超過
 

 

TW-4000sは通話時の周囲の騒音と話す声を識別する「通話用AIノイズキャンセリング機能」を搭載しており、話す声をクリアに相手に届けることができるとされています。

実際のマイクテストから、BGMこそ混入しているものの周囲の人の話し声などはほとんど聞こえないということがお分かりいただけると思います。

この通話品質は1万円未満の価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしては驚異的で、1万円以上の価格帯の製品とそれほど変わりがありません。

TW-4000sは音質のレベルも高く、パワフルで分離感の良い低音とクリアな中~高音が特長で、ロック・ポップス・アニソンなど幅広いジャンルの音楽を楽しむことができます。

また、カスタムIEMで有名なカナルワークスがイヤホン本体のデザイン監修をしていて、付属イヤーピースのサイズの豊富さなど装着感にもかなりこだわっていることがわかります。

GLIDiC TW-4000s イヤホン本体形状と付属イヤーピース

そのほか音と映像のずれを抑える低遅延モード、とても自然に聞こえる外音取り込み機能、IPX4の防水性能など、普段使いには全く不満のない仕様も魅力です。

なにより小さくてかわいらしいデザインなので、女性にも手に取って頂きたい完全ワイヤレスイヤホンですね。

GLIDiC TW-4000sについてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

GLIDiC TW-4000s|小さく上質なデザインの本格派TWSGLIDiC TW-4000sはコンパクトでかわいらしいデザインながら、中身はかなりレベルの高い完全ワイヤレスイヤホンです。音質はさることながら、非常に高い通話品質と普段使いにうれしい機能がしっかり搭載されており、使うたびに満足度が高まるように思います。...

1万円以上~2万円未満ランキング

完全ワイヤレスイヤホンで最も多くの製品がしのぎを削っているのが、この1万円以上~2万円未満の価格帯でしょう。

今回のランキングでは通話品質はどれも自信をもっておススメできるものばかりですが、音質や機能面でも後悔することがないレベルの製品だけをピックアップしました。

この価格帯になるとガジェットとしての所有欲を満たせるレベルの製品ばかりですので、良いものを購入して長く使いたいという方は要チェックですよ。

第5位 Jabra Elite 4 Active

Jabra Elite 4 Active イメージ

Jabra Elite 4 Activeは、新しいEliteシリーズとしては最も遅い2022年1月13日にリリースされました。

Jabraはデンマークのブランドで、世界シェアNo.1のヘッドセットメーカーということもあり、Eliteシリーズの通話品質には以前から定評があります。

そんな中でもElite 4 Activeは、マルチポイント非対応であることを除けば新しいEliteシリーズの中では最もコスパの高い製品だと思います。

Jabra Elite 4 Active 総合評価
 

 

Elite 4 Activeの通話品質は、1万円以下のランキングでご紹介したElite 3とほぼ同じですが、よりマイクに口を近づけて話しているような聴こえ方をするのがマイクテストから感じられます。

自分の声が非常にはっきりと自然に聞こえるのがJabraの完全ワイヤレスイヤホンの特長ですね。

音質はエントリーモデルのElite 3と同じく低音が強めの傾向ではありますが、それよりも若干フラット寄りにチューニングされています。

6mmスピーカーと小さ目なドライバーではありますが、音の厚みやクリアさは申し分なく、音質面で不満を感じることはないでしょう。

アクティブノイズキャンセリング(=ANC)は中程度の効きで、生活環境音やカフェなどでのざわつきはもちろん、電車の走行音などの低域ノイズもしっかりカットしてくれます。

Elite 4 Activeには専用アプリ「Jabra Sound+」が用意されていて、これを使ってANCの最適化などの設定ができるようになっています。

Jabra Sound+

Jabra Sound+

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Elite 4 ActiveではElite 3よりもアプリメニューが充実していて、HearThroughと呼ばれる外音取り込みのレベル調整ができたり、カスタムイコライザーも用意されています。

Jabra Elite 4 Active アプリ画面

また、Elite 4 Activeの大きな特徴として、IP57の防塵防水性能であることがあげられます。

とくに防水性能のレベル7は、15cm~1mの水面下に30分水没しても影響がないとされるほどの防水性能

Elite 4 Activeは、雨天のランニングなどワークアウトでの利用はもちろん、過酷な環境下でのフィールドワークにも使える完全ワイヤレスイヤホンなのです。

Jabra Elite 4 Activeについてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

Jabra Elite 4 Active レビュー|通話品質とANC性能が高く価格も手ごろJabra Elite 4 Activeは、アクティブノイズキャンセリングと外音取り込み機能を搭載したActiveシリーズのエントリーモ...

第4位 Sennheiser CX Plus True Wireless

SEnnheiser CX Plus True Wireless イメージ

ゼンハイザーCX Plus True Wirelessは、オーディオ業界で第一線を走るドイツの老舗オーディオメーカー「ゼンハイザー」のミドルクラスモデルです。

ミドルクラスとはいえ、aptX™ Adaptiveを搭載してハイレゾ相当のコーデックに対応し、歪みのないクリアなゼンハイザーサウンドがさらに洗練されたモデルです。

オーディオマニアでなければ「Sennheiser(ゼンハイザー)?」という感じでしょうが、オーディオ業界をリードするメーカーのワイヤレスイヤホンですので、品質は確かです。

Sennheiser CX Plus True Wireless 総合評価
 

 

CX Plus True Wirelessでは、中~高域ノイズはある程度混入するものの、自分の声がノイズと分離されて聴こえやすく感じるのが特徴です。

【ゼンハザー CX Plus True Wireless マイクテスト】

マイクテストを確認頂くと、周囲のザワザワするようなノイズがあまり感じられず、自分の声がハッキリと聴こえることがお分かりいただけるのではないかと思います。

また、CX Plus True Wirelessには「AutoCall」や「SideTone」という通話に関する豊富な機能が搭載されていることも大きなメリットでしょう。

AutoCall
イヤホンを接続しているスマホに着信があったときに充電ケースからイヤホンを取り出すだけで通話状態になるという機能

SideTone
通話中に自分の声を装着しているイヤホンから流すことのできる機能で、自分の声が相手にどのように聴こえているかを確認しながら通話することが可能です

CX Plus True Wirelessの最大の特徴はその音質にあり、クリアで歪みがなく、若干低音がボリューミーな質の高いゼンハイザーサウンドを体感することができます

さらに、ハイレゾ相当のBluetoothコーデック「aptX™ Adaptive」にも対応しているので、CD以上の高音質で音楽を楽しむことができます。

aptX™ Adaptiveで音楽を楽しむには、イヤホンを接続するスマホなどのデバイスもaptX™ Adaptiveに対応している必要があります。

ちなみにiPhoneなどのApple製品はaptX™ Adaptiveには非対応で、Android製品の一部(2021年以降に発売された高価格帯の製品)が対応しています。

なお、アクティブノイズキャンセリングはそれほど強いものではなく、街中の雑踏や生活環境音ならしっかりカットしてくれる程度のマイルド仕様になっています。

いっぽう外音取り込みモードは「トランスペアレント ヒアリング」という名称で、かなり自然に近い聴こえ方をするので実用性は十分だと思います。

また、CX Plus True Wirelessは専用アプリ「Smart Control」が用意されていて、イコライザーや各種カスタマイズが使えるというのも大きなメリット。

Sennheiser Smart Control

Sennheiser Smart Control

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とくにタッチコントロールに関してはカスタマイズ性が高く、アプリを使ってタッチ回数ごとに自分好みの操作を割り当てることができます。

CX PLus True Wireless タッチセンサーカスタマイズ

CX Plus True Wirelessは、通話品質も大切だけど音質にも妥協したくないという方にはおススメの製品の1つです。

CX Plus True Wirelessについてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

CX Plus True Wireless レビュー|ゼンハイザーサウンドをより身近にゼンハイザー CX Plus True WirelessはaptX™ Advanceに対応し、アクティブノイズキャンセリングと外音取り込み機能を搭載したアッパーミドルモデル。ゼンハイザーらしい伸びやかな高音が特長で、機能面も充実しているワイヤレスイヤホンです...

第3位 Technics EAH-AZ40

Technics EAH-AZ40 イメージ

Technics EAH-AZ40は、パナソニックグループのHi-Fiオーディオブランド「テクニクス」の製品としてはエントリーモデルの位置づけとなります。

アクティブノイズキャンセリングこそ搭載されていませんが、高級感あふれるデザインはもちろんのこと、音質や通話品質もテクニクスブランドにふさわしいレベル

上位モデルのEAH-AZ60と比べるとかなり小型だということと、アクセサリーのような美しいデザインなこともあり女性にもおススメの製品です。

Technics EAH-AZ40 総合評価
 

 

EAH-AZ40には、上位モデルEAH-AZ60と同じ「JustMyVoice™」テクノロジーが搭載されています。

これは通話中の自分の声と周辺ノイズを判別してノイズを低減させる技術で、左右に搭載された計6つのマイクが毎秒約15,000回もの音声解析を行って発話者の音声を検出しています。

マイクテストを聴いていただくと、4位以下の製品と比べて明らかに周囲の人の話し声や物音が低減されていることがお分かりいただけると思います。

このレベルの通話性能だと、オフィスの自席からのリモートミーティング参加でも周囲の人の話し声などにそれほど気を遣う必要もなくなりますね。

次に音質面ですが、EAH-AZ40は6mmという小型のドライバーながら低音が強めの比較的元気なサウンドで、ボーカルのリアリティや高域の繊細さもしっかりと表現されている印象。

上位モデルのEAH-AZ60に比べると音の厚みに劣りますが、それも聴き比べてみたらという話で、この価格としては「さすがHi-Fiオーディオブランド」と思わせるサウンドです。

専用アプリ「Technics Audio Connect」には、4種類のプリセットと完全カスタマイズ可能な5バンドイコライザーやタッチコントロールの操作変更機能などが搭載されています。

Technics Audio Connect

Technics Audio Connect

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Technics EAH-AZ40 アプリ画面

EAH-AZ40の最大のメリットは、スマホ2台やスマホとPCなど2台のデバイスに同時接続ができるマルチポイントに対応していること

たとえばプライベートと仕事用のスマホ2台に接続しておけば、プライベートスマホで音楽を聴いている時に仕事用のスマホに着信があれば、イヤホンを操作するだけで応答することが可能です。

Technics EAH-AZ40 マルチポイント画像出典:テクニクス製品ホームページより

EAH-AZ40はANCこそ搭載していませんが、15,000円を切る価格ながら通話・音質の確かさに加え、マルチポイントが搭載されていることが大きなメリットだと思います。

Technics EAH-AZ40についてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

Technics EAH-AZ40 レビュー|iPhone利用の女性にベストマッチ!technics eah-az40はiPhoneを利用している女性にベストマッチな完全ワイヤレスイヤホンです。対応コーデックがiPhoneとの親和性が高く、コンパクトでアクセサリーを思わせる美しいデザイン、高い通話品質、マルチポイント対応など、インサイドワークの多い女性にこそ手に取って頂きたい1台です。...

第2位 Noble Audio FALCON ANC

Noble Audio FALCON ANC

Noble AudioのFALCON ANCは、音質面で高い評価を受けているFALCONシリーズ初のアクティブノイズキャンセリングを搭載した製品です。

Noble Audioは米国のIEM専門のオーディオブランドで、同社のつくりだすIEMは芸術的デザインや常識を超える高音質により世界中で高評価を獲得しています

通話品質だけを考えると3位のEAH-AZ40が若干上だと思いますが、機能面の充実度や対応コーデックの豊富さなど、総合力を考慮して2位にランキングしました。

Noble Audio FALCON ANC 総合評価
 

 

FALCON ANCは、他のランキングされた製品に比べると若干周囲の人の話し声が分離できていない感はありますが、自分の声は曇りなく拾えているためクリアな通話が実現できています。

【Noble Audio FALCON ANC マイクテスト】

カフェなど周辺ノイズが多い場所では通話相手が少し騒がしく感じるかもしれませんが、自宅や会議室のような場所ならこの価格帯では最もクリアに通話できる製品でしょう。

FALCON ANCの音質は中~高音の厚みとクリアさが特長で、音場に奥行きも感じられることから広い空間に音が響き渡るかのような没入感の高いサウンドになっています。

アクティブノイズキャンセリングは強力とはいえないものの、電車内での走行音など低域ノイズはそれなりにカットしてくれますので不満は感じないと思います。

なお、FALCON ANCは機能面が充実していることも大きなメリットで、2台のデバイスに同時接続可能なマルチポイントワイヤレス充電のほか、低遅延コーデックのaptX™ LLに対応しています。

aptX™ LLは遅延0.04秒程度と、Bluetoothコーデックの中では最も低遅延の仕様で、ゲームを頻繁にプレイするというユーザーには適したイヤホンだといえるでしょう。

完全ワイヤレスイヤホンでaptX™ LLを搭載した製品は数が少なく、なかでも音質・通話品質レベルが高くANCまで搭載されているFALCON ANCは貴重な存在です。

aptX™ LLで通信するには、イヤホンを接続するスマホなどのデバイス側もaptX™ LLに対応していることが条件になります。

FALCON ANCには新しくデザインされた専用アプリ「FALCON ANC」が用意されていて、ウィジェットのデザイン変更ができるなど使い勝手が非常に良いアプリになっています。

Noble FALCON ANC

Noble FALCON ANC

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FALCON ANC アプリホーム画面

アプリにはノイズキャンセリングや外音取り込みの強度の3段階調整、タッチコントロールのカスタマイズ、10バンドイコライザーなどが用意されています。

なかでも「マスターゲイン」は小さな音量の時にボリュームをさらに細かく調整できるという珍しいもので、Noble Audioの創設者が聴学専門医ならではの機能だと感じます。

Noble Audio FALCON ANCについてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

NOBLE FALCON ANCレビュー|音の余韻が深いところまで響きわたる!FALCON ANCはNoble Audio初のANC機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンです。サウンドは高音質として評価の高かったFALCON 2に似ていますが、10mmドライバー採用で音に厚みが加わり、音場も広くなっています。マルチポイントやワイyレス充電にも対応し、かなり満足度の高いTWSだと感じています。...

第1位 JBL Live Free 2 TWS

JBL Live Free 2 イメージ

2022年上半期の1万円~2万円通話品質ランキングでは、悩んだ末にJBL Live Free 2 TWSを第1位としました。

15,000円を切る価格ながら音質・通話品質は標準以上のクオリティで、完全ワイヤレスイヤホンに欲しいと思う機能は全て搭載されています

通話品質だけで考えるとEAH-AZ40が第1位かなと思いますが、価格・機能面など総合的に考えるとJBL Live Free 2 TWSがもっともおススメだと考えて1位にしました。

JBL Live Free 2 総合評価
 

 

Live Free 2 TWSは小さなボディに6つのビームフォーミングマイクを搭載していて、自分の声をクリアに相手に伝えられるようになっています。

実際のマイクテストを聴いていただくと、周囲の人の話し声はもちろん、BGMもかなり抑えられていて自分の声にマイクがしっかりフォーカスされていることがお分かり頂けると思います。

ここまでノイズの干渉が抑えられていると、どのような場所からでもオンラインミーティングに自信をもって参加できますね。

Live Free 2 TWSの音質はJBLらしい明るく元気で解像度の高いサウンドで、低音やボーカルの躍動感がありながら全体的にフラットなチューニングになっています。

繊細さという面では2万円オーバーの機種には今一歩及びませんが、1万円中盤の価格でこれだけ解像度の高い音質なら全く不満は感じないと思います。

アクティブノイズキャンセリング(=ANC)性能もかなり高く、通勤や通学で電車の中で使っても不満を感じることはないでしょう

ANCには「アダプティブノイズキャンセリー」という機能も登載されていて、周りのノイズの強さに合わせてノイキャン強度を自動で調整してくれます。

Live Free 2 TWSはとにかく機能が豊富なのもおススメしたい大きな理由のひとつで、たとえば専用アプリ「JBL Headphones」もユーザビリティの高いつくりになっています。

JBL Headphones

JBL Headphones

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JBL Live Free 2 アプリ画像

2種類の外音取り込みモードやイコライザーカーブの調整まで可能な音楽用イコライザー、など、実用性の高いアプリメニューが盛りだくさん

さらに2台のデバイスに同時接続可能なマルチポイント、イヤホンを外すと自動でコンテンツが止まるオートポーズワイヤレス充電などハード面でも嬉しい機能が満載です。

JBL Live Free 2 マルチポイント

正直なところ、音質や通話品質がこれだけのクオリティで、しかも欲しい機能も全部入りなのに15,000円程度という価格は「JBLさん、赤字じゃないの?」と心配になるほど。

Live Free 2 TWSは、完全ワイヤレスイヤホンに求められる全ての要素において平均以上の出来栄えとなっている真のコスパ高と呼べる製品だと思います。

JBL Live Free 2 TWSについてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

JBL Live Free 2 レビュー|名機誕生を予感させるほどの異次元の仕上がりJBL Live Free 2はClub Pro+とLive Free NC+を統合し、新しいエントリーノイキャンモデルとしてリリースされた製品です。エントリーモデルなので1万円台中盤と手の届きやすい価格ながら、通話・音質・ANC性能などは異次元の出来栄えで、2022年のベストバイになる予感がするほど死角のないTWSとなっています。...

2万円以上ランキング

2万円以上の完全ワイヤレスイヤホンは、いわゆるプレミアムイヤホンというカテゴリーで、各メーカーのフラッグシップモデルがラインナップされてきます。

このクラスの製品は通話品質はもちろんのこと、イヤホンで最も基本となる音質面において高レベルのものが多く、低価格帯のイヤホンとは一線を画すサウンドが楽しめます。

また、強力なアクティブノイズキャンセリングを搭載していたり、アプリの機能が非常に充実していたりと、一度使うと後戻りできない魅力を秘めています。

どれも高価な製品ばかりですが、通話ばかりでなく音楽などのコンテンツも上質なサウンドで楽しみたいという方は是非手にとって頂きたいと思います。

第5位 Jabra Elite 7 Pro

Jabra Elite 7 Pro イメージ

Jabra Elite 7 Proは、新しいJabra Eliteシリーズのフラッグシップモデルです。

他のランキング機種が2万円台後半~3万円オーバーなのに対して、2万円前半で購入可能でありながら通話品質が高く、欲しい機能は全て揃ったバランスの良い製品

耳に吸い付くような装着安定性やIP57という完全ワイヤレスイヤホンとしては最高レベルの防塵防水性能となっていることも大きなメリットだと思います。

Jabra Elite 7 Pro 総合評価
 

 

Jabra Elite 7 Proにはマルチセンサーボイス™という高性能音声認識センサーが搭載されていて、強風下などでも常にクリアな通話を実現できるようになっています

マイクテストを確認頂くと、周囲の人の話し声などは少し混入していますが、ザワザワといったノイズはしっかり除去されていることがおわかりいただけるのではないでしょうか。

これならカフェや電車の中など周辺ノイズが多い場所でのビジネス通話にも、十分耐えられるだけの性能だと思います。

じつはElite 7 Proの詳細レビューをしたとき、iPhoneXに接続してマイクテストをしたら何度試してもハウリングがして「?」となった経緯があります。

今回はGalaxy S21に接続してのマイクテストで、性能通りの結果が得られたのでホッとしていますが、デバイスによっては相性が悪いこともあるようですね。

Jabra Elite 7 Proの音質はElite 3やElite 4に比べるとフラットで元気の良いサウンドといった感じで、低音~高音まで全帯域での解像度の高さが特長でしょう。

アクティブノイズキャンセリングは強力という程ではありませんが、電車内の走行音などは曲を流せば気にならないレベルで、低域ノイズにはしっかり効いてくれている感じです。

専用アプリ「Jabra Sound+」は他のEliteシリーズと同じですが、利用できるメニューが多く、カスタマイズ性も最も高くなっています。

Jabra Sound+

Jabra Sound+

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Jabra Elite 7 Pro アプリ画面

Jabra Elite 7シリーズにはProのほかに、主にワークアウトでの使用をコンセプトにしたActiveもラインナップされていて、より装着安定性が高くなっているのでこちらも注目です。

Jabra Elite 7 Proについてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

Jabra Elite 7 Pro レビュー|装着感とANC性能が大きく向上Jabra Elite 7 Proは個人的にはElite 75tの後継機だと感じており、装着感・音質・ANC性能は進化したと評価できると思います。ただし、通話にノイズがのることと、マルチポイント非対応という点がどうにも残念でなりません(通話品質はデバイスとの相性の可能性がありますが…)。...

第4位 Bang&Olufsen Beoplay EX

Bang&Olufsen BEOPLAY EX イメージ

Bang&Olufsenはデンマークの高級オーディオブランドで、同社の展開するヘッドホンやイヤホンは「BEOPLAY」ブランドで展開されています。

BEOPLAY EXはBang&Olufsenとしては初のステムタイプの完全ワイヤレスイヤホンで、高級感のあるデザインはさすが北欧メーカーで見るからに上質なイメージ。

実際に9.2mmの大径ドライバーによる迫力のある音質、aptX™ Adaptive搭載によるハイレゾやマルチポイントへの対応など、機能面にも死角はありません

Bang&Olufsen BEOPLAY EX 総合評価
 

 

BEOPLAY EXはクリアな通話を実現するために、口元に近いスティック部に左右合計で6つのマイクを配置し、ビームフォーミング技術も登載しています。

【Bang&Olufsen BEOPLAY EX マイクテスト】

マイクテストの音声を確認すると、周囲の人の話し声は多少混入しているものの、自分の声はかなりクリアに聴こえているのがおわかりいただけるのではないでしょうか。

音声のクリアさは、おそらく今回ランキングした機種の中で一番ではないかと思います。

次に音質面ですが、BEOPLAY EXのデフォルトのチューニングでは、低音が少しおとなしめで、中~高音がガラスのように繊細な透明度の高いサウンドといった印象です。

しかし、専用アプリのイコライザーで低音寄りに振ってみると、身体の芯にドンッとくるエネルギッシュな低音を感じることもできるのが魅力ですね。

アクティブノイズキャンセリングは比較的マイルドな効きで、中高域ノイズまでガッツリ削ってくれるほどの強さではありません。

BEOPLAY EXは機能面の完成度が高く、マルチポイントaptX™ Adaptiveに対応しているほか、IP57の防塵防水性能、ANC強度のオート・マニュアル切り替えなどが可能です。

専用アプリ「Bang&Olufsen a/s」はそれほど多機能ではないものの、直感的な操作感のイコライザーや音量調整、各モードの強度調整などが備わっているので使いやすいと感じます。

Bang & Olufsen

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Beoplay EX アプリトップ画面

価格は3万円オーバーと高額ですが、マグネシウム製の充電ケースやガラス製のフェイスプレートなどデザイン性の高さと価格に見合うだけの品質は備えています

通話・音質ともに満足のいくレベルで、あまり他人とかぶらない完全ワイヤレスイヤホンが欲しいと考えている方にはぜひ試して頂きたい製品です。

Bang&Olufsen BEOPLAY EXについてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

Beoplay EX レビュー|全音域で高い解像度を実現Bang&Olufsenから2機種目のANC搭載機Beoplay EXがリリースされました。同社初のステムデザイン(うどん型)ながら、音質や通話品質は前作より向上しており、高級感のあるデザインにも惹かれます。...

第3位 SONY WF-1000XM4

SONY WF-1000XM4 イメージ

SONY WF-1000XM4は2021年6月に発売され、いまなお人気がありなかな価格が下がらない製品です。

ノイズキャンセリング性能が非常に高く、低域はもちろんのこと中~高域ノイズにも効果が認められるのが特徴で、今回ランキングしたなかでANC性能が唯一★5つとなっています。

音質・通話品質ともに高いレベルにあり、アプリ機能も豊富で非常にバランスの良い完全ワイヤレスイヤホンです。

ただし、マルチポイントに対応していないことが最大の欠点で、ここをどう判断するかがこの製品を選ぶかどうかの最大のポイントではないかと思います。

SONY WF-1000XM4 総合評価
 

 

WF-1000XM4は、特定の方向に対して強い指向性を持たせるビームフォーミングマイクと自分の声が骨を伝わって耳まで届く音をセンシングする骨伝導センサーを搭載しています。

上位2機種と比べると若干周囲の人の話し声やノイズが多く聴こえますが、それでも自分の声にマイクがしっかりフォーカスしているのでクリアな通話になっています。

2万円以上クラスの上位3機種の通話品質は相当レベルが高く、オフィスやカフェでのビジネス通話にも十分耐えられるだけの性能だと思います。

WF-1000XM4の音質は原音に忠実なモニターライクなサウンドで、専用アプリのイコライザーで好みの音質にチューニングして楽しむスタイル

上位2機種はリスニング色の強い音質なので、この点においても自分の好みに合わせてどれを選択するかを判断するということになろうかと思います。

WF-1000XM4の最大の特徴はアクティブノイズキャンセリングの強さで、現行機種の中ではAppleのAirPods Proと並んで最も高い性能でしょう。

また、専用アプリ「Headphones Connect」のメニューの豊富さも大きなメリットで、接続しているスマホの加速度センサーと連携してサウンドモードの自動切換えなんてことも出来るようになっています。

Sony | Headphones Connect

Sony | Headphones Connect

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アダプティブサウンドコントロール

唯一の欠点は2台のデバイスに同時接続できるマルチポイントに対応していないことですが、それが必要ないのであれば満足度の高い製品であることは間違いありません。

SONY WF-1000XM4についてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

SONY WF-1000MX4 レビューSONY WF-1000XM4はソニーが約2年ぶりに発表した完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルです。音質・通話品質・ANC性能すべてが高次元で進化しており、他メーカーが今後この製品をベンチマークとせざるを得ないほどの完成度に仕上がっています。...

第2位 Technics EAH-AZ60

Technics EAH-AZ60 イメージ

Technics EAH-AZ60は2021年に発売された完全ワイヤレスイヤホンで、同年においてSONY WF-1000XM4と人気を2分しました。

JustMyVoice™によるクリアな音声通話、リスニング色の強いクリアな音質、強力なノイズキャンセリングなど基本機能におけるポテンシャルが非常に高い製品です。

LDAC接続のままマルチポイントが利用可能で、発売後に複数回のファームウェアアップデートでユーザーニーズに対応するメーカーの姿勢にも好感が持てます。

Technics EAH-AZ60 総合評価
 

 

EAH-AZ60は左右合計8つのマイクを搭載し、1秒間に約15,000回の音声解析を行っています

この音声解析は、音の検知・音の発生した方向や周囲の人の話し声といった要素を解析し、発話者の声だけを検知し、それ以外の音を低減するというすぐれもの。

マイクテストを確認頂くと、周囲の人の話し声がかなり抑制されているのがお分かりいただけると思います。

自分がオフィスで使った時のことですが、左にいる人の通話の声がかなりうるさかったので右のイヤホンだけで通話したところ、通話相手は周囲の音は全く気にならなかったと言っていました。

EAH-AZ60の音質は上品なドンシャリといった感じで、重低音がややボアつく感はあるものの低音~高音までがタイト&クリアで、こんな楽器も鳴っていたのかと気付かされます

重低音のボアつきが気になる場合は、専用アプリのイコライザーで100Hzをマイナス調整すればOK。

とくにドラムやベース、ピアノなどの音が良く映えるイヤホンだと思います。

アクティブノイズキャンセリングはSONY WF-1000XM4には一歩及ばないものの、電車内でかなりボリュームを絞ってもノイズに邪魔されずにコンテンツを楽しむことができます。

EAH-AZ60の専用アプリ「Technics Audio Connect」はリリースからすでに4回のアップデートを行っており、使い勝手が良くなっているのも大きなメリット。

Technics Audio Connect

Technics Audio Connect

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Technics EAH-AZ60 アプリ画面

なお、EAH-AZ60はハイレゾ音質を楽しめるLDACに対応していますが、LDAC接続中でもマルチポイントが利用可能な数少ない製品です。

Technics EAH-AZ60についてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

Technics EAH-AZ60レビュー|上質で繊細な音質と驚きの通話品質Technics EAH-AZ60は、Technicsらしい上質で繊細な音質と新開発「JustMyVoice™」による高い通話品質を実現したワイヤレスイヤホンです。ハイレゾ音質を伝送可能なLDACに対応し、2台のデバイスに同時接続できるマルチポイントも登載し、死角なしの1台に仕上がっています。...

第1位 Sennheiser MOMENTUM True Wireless 3

ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 3 イメージ

MOMENTUM True Wireless 3は、ドイツの老舗オーディオメーカーであるゼンハイザーのフラッグシップモデルで、完成度の非常に高い完全ワイヤレスイヤホンです。

特筆すべきはその音質で、低音~高音の全体域でクリア&タイトなサウンドとなっており、没入感の高い上質な時間を提供してくれます

もちろん通話品質も高いレベルにあり、マルチポイントについても2022年8月のファームウェアアップデートで対応される見通しのようなので、これといった死角が見あたらない製品です。

ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 3 総合評価
 

 

MOMENTUM True Wireless 3には左右合計6つのマイクが搭載されていて、そのうち2つはイヤーチャンネルマイクという集音精度を高めるためにノズル内に設置されたもの

【MOMENTUM True Wireless 3 マイクテスト】

マイクテストを聴いていただくと、周囲の人の話し声がほとんど聴こえないし、BGMもかなり抑制されているのがお分かりいただけるかと思います。

MOMENTUM True Wireless 3のハードウェア上の特長として、DAC・ANC・外音取り込みの制御用に専用のデジタル・シグナル・プロセッサを搭載しています。

これにより透き通るような透明度の高い音質、ホワイトノイズをほとんど感じないアクティブノイズキャンセリング、自然な外音取り込み音が実現できたのでしょう。

とにかく音質は圧巻のひと言で、目の前がパーッと開けたような広い音場の中で音の粒が踊っているような感覚に包まれます

また、MOMENTUM True Wireless 3はaptX™ Adaptiveに対応しているので、接続するデバイスも対応しているなら更に高音質で音楽を楽しむことができます。

ANCは周囲のノイズに合わせて強度を自動調整してくれるアダプティブノイズキャンセリングで、ホワイトノイズが感じられないため「無」の空間に引き込まれるような感覚。

専用アプリ「Smart Control」はシンプルなつくりながらも、イコライザーやタッチコントロールのカスタマイズなど欲しい機能は揃っています。

Sennheiser Smart Control

Sennheiser Smart Control

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ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 3 アプリ画面

唯一の欠点は外音取り込み時のホワイトノイズが少々気になるということがりますが、これもファームウェアのアップデートで対応してくるのではないかと予想されます。

MOMENTUM True Wireless 3は3万円オーバーのプレミアムイヤホンですが、音質をはじめとする機能はもちろん、ガジェットしての所有欲を満たしてくれる存在でもあります。

もし予算が許すのであれば、是非購入を検討して頂きたい1台ですね。

MOMENTUM True Wireless 3についてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

MOMENTUM True Wireless 3 レビュー|至高の音質!さすがゼンハイザーMOMENTUM True Wireless 3は、至高の音質、ホワイトノイズを感じさせないノイキャン、高い通話品質などどれをとっても完成度が非常に高いゼンハイザーのフラッグシップモデルです。価格以上の価値を感じることができる数少ないワイヤレスイヤホンの筆頭にあげられる1台でしょう。...

第1位 SONY LinkBuds S

SONY LinkBuds S イメージ

SONY LinkBuds Sは2022年6月に発売された、現行のSONY完全ワイヤレスイヤホンの最新機種です。

LinkBudsということから「ながら聴き」をコンセプトにした製品かと思っていましたが、その予想を良い意味で裏切る正統派の完全ワイヤレスイヤホンなんです。

実はこの記事をリリースした後に詳細レビューを行い、発売日が2022年6月だったことからあわてて第1位に追加したというわけでして…。

とくに通話品質はずば抜けて高く、個人的には2022年7月現在でLinkBuds Sは間違いなく通話品質通話性能トップだと思います

また、音質こそWF-1000XM4に一歩及ばないものの、ノイキャン性能はほぼ同等、アプリ機能はLinkBuds Sのほうがやや上と、かなりポテンシャルが高い製品です。

加えてWF-1000XM4より約40%も小型化されていることもチェックポイントで、小柄な女性でも違和感なく装着できるように設計されています。

LinkBuds SもWF-1000XM4同様にマルチポイントに対応していないことが大きなデメリットですが、そこが気にならないならおススメしたい製品ですね。

SONY LinkBuds S 総合評価
 

 

LinkBuds Sには、AI技術を採用したボイスピックアップテクノロジーが搭載されています。

これは5億サンプルを超えるAIの機械学習で構成された、装着者の声とそれ以外の環境ノイズを分離するアルゴリズムのことだそう。

ちょっと難しいので「なんかすごい…」という感じですが、実際のマイクテストを確認するとそのすごさを実感頂けると思います。

いや、これホントにすごくないですか?

今回のランキング記事でご紹介した他の製品と、次元の違う通話品質だと思います。

これなら在宅時の生活環境音は相手にほとんど聞こえないと思いますし、新幹線の中やカフェでのビジネス通話にも十分使えるレベルでしょう。

LinkBuds Sの音質はSONYらしいすっきりとしたモニターライクなサウンドで、WF-1000XM4同様に専用アプリのイコライザーで好みのチューニングが可能になっています。

ドライバー径が5mmということで少し音場が狭いかなという印象ですが、音の厚みや透明度は十分なので音質に不満を感じることはないと思います

LinkBuds SはWF-1000XM4と同じ統合V1プロセッサーを搭載しているため、アクティブノイズキャンセリング性能がトップクラスということも大きなメリット

また、LinkBudsという名称がついているだけあって、外音取り込みの完成度もかなり高くなっています。

専用アプリ「Headphones Connect」ではWF-1000XM4には無いメニューも加わっていて、通話のAI技術同様SONYのソフトウェア開発力の高さには感心させられますね。

Sony | Headphones Connect

Sony | Headphones Connect

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SONY LInkBuds Sについてはさらに詳しいレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。

SONY LinkBuds S|LinkBudsというよりWF-1000XM4に近いSONY LinkBuds Sは、LinkBudsというよりはノイキャン性能や音質などはWF-1000XM4とあまり違いがない完成度の高さで、通話品質や搭載機能はむしろ上をいっている製品です。...

通話で選ぶワイヤレスイヤホン まとめ

今回は2022年6月末時点で発売されているワイヤレスイヤホンのうち、通話品質にフォーカスしたランキングをご紹介しました。

通話品質でのランキング記事は2021年12月にもアップしていますが、そこから半年で新しい機種が数多くリリースされているなとあらためて感じた次第です。

通話品質はQualcomm社のSoCによるところも大きいので、その技術革新が全体の通話品質を底上げしているのは間違いありません。

しかし、1万円未満で第1位としたGLIDiC TW-4000sのように、低価格ながらAIによる通話品質向上に取り組んでいる製品もあり、メーカー各社の通話に対する開発体制なども充実してきていると感じます。

とくに、2万円以上の製品ランキングで同率1位としたSONY LinkBuds Sのボイスピックアップテクノロジーは圧巻の仕上がりですね。

年後半は新製品が多く市場に投入される時期でもあり、今後さらに通話品質が向上した機種が出てくるのではと楽しみで仕方がありません。

それらの製品レビューを積み重ねつつ、次回は2022年通年でのランキングを行いたいと思います。